教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

山形市教研メディア教育部会研修会レポート No.2(2019年9月18日)

 2019年9月18日に、山形市教育研究会メディア教育部会 第4回研修会に、講師としてお招きいただきました。今回の研修タイトルは、「EdTechって何?~テクノロジーが学校をどう変えるか、体験してみよう~」としました。

 昨年度にもいくつかアプリなどを紹介させていただいたので、それと重ならないように、ICTを活用した授業事例を紹介しました。

デジタルドリルで学びの個別最適化

 最初に、ここ数年のキーワードとなるだろう、「学びの個別最適化」に関連して、日経ビジネス駿台、AIで課題を作成 教材もカスタマイズ時代に」(2019年9月4日)の記事から、アタマプラスによって実現された学びの個別最適化に関しての文章を紹介しました。
business.nikkei.com

アタマ先生は、高校生・既卒生向けの数学や英語、物理、化学、中学生向けの数学、英語に対応している。現在、塾など全国500教室以上で使われており、平均習得時間(習得までの時間)は高校の「数1」で16時間、高校の「数A」で15時間。ちなみに学習指導要領で規定されている学校の授業時間は、数1と数Aの合計で146時間なので、5分の1程度に短縮できる。


駿台、AIで課題を作成 教材もカスタマイズ時代に :日経ビジネス電子版

 先生方が、時間があれば児童生徒みんなに「わかった!」と思ってもらいたいからこそ、実現したかった、個別に問題を出し分け、必要であれば学年も遡って学ぶべきことが自動で出題され、充分に習熟していたら先にも進める、という学習はICTによって実現されているということを紹介しました。
 その結果、146時間かけて教えることになっている内容を、31時間で終える生徒が出てきています。この生徒は、普段の授業であれば、多くの時間は何もしていなかったり、あまりする必要のないことをしている可能性があります。そうした生徒がいる授業が「ベストな形」なのか、ということを考えなければなりません。

 この部分で、頷いている先生方は非常に多かったので、授業を教えていて、そうした状況に近いものを見たことがあるのだと思います。そうした部分をICTが解決して、そのうえで、先生方は教室でどういう存在であるべきなのか、問われてくるのだと思います。
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Clipsで英語の練習

 昨年の研修会では、English Centralを紹介して、「しっかり一人ひとりが発音を採点してもらえて、練習ができる。先生はモチベーションを上げてあげる役割になりましょう」という話をしましたが、今年は「そんなに厳密に採点とかはしなくてもいいのではないでしょうか?」という観点から、夏に福生市で模擬授業をやったときにも取り上げた、「Clipsを使って自己紹介動画を撮影」を紹介しました。
 Clipsを使って動画を撮影するときに、ライブタイトルを入れるモードにして、言語を「英語(アメリカ合衆国)」にするだけです。これで、動画を撮影している間、話した英語を音声認識して文字にしてくれます。正しい英語が表示されれば、きちんと聞き取れている英語を話していますよ、ということがわかる、というものです。
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 英語に限らず、言語の練習については、「伝わった!」という喜びが必須だと思いますので、これで自分の言いたいことをきちんとiPadが認識してくれるようにチャレンジする、という授業を行うことができます。
 児童生徒が発話した英語の評価はiPadがするので、先生は児童生徒のモチベーションを高めるところを担当したり、表現を一緒に考えたりするサポート役に徹することができます。また、撮影した動画を保存することもできるので、評価に使うこともできるし国際交流に使うこともできると思います。

Zoomで電話会議

 ICTを教室で活用するときには、「操作が簡単である」ということは非常に大きな要素になると思います。その観点で、Zoomは非常に使いやすいと思います。相手側がログインする必要がないというのも非常に大きいです(インストールして、ID作って、ログインしてください、というのはなかなか大変です)。
 ビデオ通話で校外からゲストティーチャーと繋いで授業を行ったりするときに使えるのでは?という提案として行いました。試しにどこか遠隔の地にいる先生と繋げばよかったな、と思いました。
 授業でのゲストティーチャーとの接続という意味でもそうですが、大人数に向けてのオンラインセミナーにも使えるし、欠席している児童生徒とのグループワークや、市内の学校を結んでの授業などにも活用することができます。


 No.3に続きます。

(為田)