教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

やってみた:プログルでリアルには描けない正多角形を描く

 プログラミングについて学校で先生方に質問をされることも多いので、その都度、質問にあったサイトやアプリなどを紹介しています。実際に体験してみることで、先生方は「あ、こういう感じでいいのか」と思うのですが、そこにできればひとつかふたつ、「あ、そういうことなのね!」という納得感があればいいな、と思っています。
 そういう観点で、よく紹介させていただくサイトのひとつが、プログルです。8月に福生第七小学校で行った公開EdTech研修会では、模擬授業もしていただきました
proguru.jp


 こないだ、機会があって赤堀先生の著書『AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応』を読み直してみました。

AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応

AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応

 そこに書かれていた、「ICTを使うからこそできる正多角形の書き方」を、プログルと組み合わせて説明するのはいいかな、と思い、実際にプログルでやってみました。
 プログルで、角度を変えるブロックと、前に進むブロックと、くりかえすブロックを使うと、正多角形が描けます。でも、「好きに書いていいよ」と言うと、だいたいは、授業でやった正多角形を描く児童が多いのではないでしょうか。これはこれで、きちんと計算できてほしいので、大切ではありますが…。
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 赤堀先生の『AI時代を生きる子どもたちの資質・能力 新学習指導要領に対応』の中には、割り切れない計算になってしまうから描けない正多角形も、プログラミングならば描ける、という事例が載っています。以前に書いた読書メモを貼ります。

 実際にプログルでやってみると、この計算がやりやすいように、「(○○)÷(○○)度、右を向きます」というブロックがあります。これで、割り切れない角度があっても、正多角形を描くことができます。このブロックは、以前はなかったのですが、最近新たに実装されたそうです。コマンドで数式を入力して実現する一歩手前に、こうしてブロックで学ぶことができます。
 「リアルには描けないけど、デジタル上では描ける」というのを、どう教えるのかというのはありますが、デジタルとアナログの話をするのに非常におもしろい題材ではないかと思いました。
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 いろいろな正多角形を試行錯誤しながら描く活動は、子どもたちにとって「できないと思っていたことができ」る体験に導ける機会になるように思いましたのでご紹介しました。

【以下、追記です。2019.10.1 AM9:19】
 Facebookで、「360÷7=51.42857…」となるので、回転を51度や52度にすると、正多角形ができない様子が見られます、というコメントを読ませていただいて、たしかにそうだと思いました。この活動が入る方が、よりアナログとデジタルの違いが出るように思います。
 51度でやってみると、正七角形の最後の角が重なりません。
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 52度でやってみると、正七角形の最後の角が行き過ぎてしまいます。
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 この活動を、一人1台でやらなくても、先生が提示しながら一度やってみて、「では、どうすればいいのかな?」と考える時間を取るのもおもしろそうだと思いました。

▼サイト

books.google.co.jp

coeteco.jp


【以上、追記でした】

(為田)