教育ICTリサーチ ブログ

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Computer Science World in Asia 2019 カンファレンスレポート No.7(2019年10月27日)

 2019年10月27日に、東京大学本郷キャンパス ダイワユビキタス学術研究館で、アジア規模でプログラミング教育のビジョンを考えるカンファレンス「Computer Science World in Asia 2019」が開催されました。

 ポスターセッションに続いて、Microbit教育財団のCEO、Gareth Stockdaleさんによる基調講演「What Can We Accomplish Through CS Education?」が行われました。
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Microbit教育財団のビジョン

 Microbit教育財団のビジョンは、「Inspiring every child to creat their best digital future」だそうです。とても素敵なビジョンだと思います。
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 micro:bitが教室で使われている様子は、研究授業でもよく見るようになってきたと思います。micro:bitは、あの形が大きな役割を持っているように思います。「何かやってみたいな」と思わされるような形で、LEDで何か文字を光らせてみようと思ったりとか、腕時計にしてみたらどうだろうかとか、音を鳴らしてみようとか、いろいろなアイデアが湧きそうな形をしています。いろいろな形で楽しめるのが、micro:bitのいいところだと思います。

コンピュータ・サイエンス教育の重要性

 micro:bitは抽象的なコンセプトを、具体的なものに変えるようにデザインされている、とGarethさんは言います。micro:bitでプログラミング/ものづくりをすると、その過程でデザイン、組み立て、プロトタイピング、知識の組み合わせ、試行錯誤などをどんどん行うことになります。そうすることで、コンピュータ・サイエンスについて学ぶことができます。
 micro:bitを自由にどっぷり使える環境をつくることで、子どもたちは思考しものづくりに没頭することができるようになります。そこで、問題を発見し、解決策を考え出し、革新的なことをなしとげる環境をmicro:bitを使うことで子どもたちに与えることができます。そうした、ラボ的な場所が学校あるいは学校の近くにできたら、とてもいいなと感じました。
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 No.8に続きます。
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(為田)