教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

「新しい未来の学びPerspectiveセミナー ICTを活用した学級経営」 レポート No.2(2019年11月7日)

 2019年11月7日に、Lenovo Japan本社にて「新しい未来の学びPerspectiveセミナー ICTを活用した学級経営」が開催されました。実際にChromebookを使って、WEBQUを体験してもらう時間がありましたので、レポートします。会場には、QUをすでに活用している先生が半分くらいいました。そして、すでにWEBQUを使っている先生方も少しですがいました。
f:id:ict_in_education:20191227095542j:plain

 WEBQUは、子ども視点を得るために必要な「健康診断やレントゲン検査のようなもの」だという説明がされましたが、健康診断などと同じで、受けて終わりではなく、そこからどうするのかこそが問題です。どう活用するか、先生方にとっていま必要なことが何かによって変わってきます。

 WEBQUを導入している学校には、一人1台PCがある学校も、パソコンルームで行う学校もあるそうです。どちらの環境でもWEBQUの実施は可能です。
 例えば、先生は「いろいろなことが学校であったと思いますが、4月から12月までの学校での生活について、答えてください」と言って、WEBQUのアンケートに答えてもらいます。WEBQUのアンケートは、15~20分くらいで完了します。小学生はパソコンでは無理でしょ、という心配もありましたが、低学年の子でも問題なくやっているそうです。
f:id:ict_in_education:20191227095608j:plain

 実際に会場でChromebookでWEBQUの結果画面を見てみました。従来のQUでは、膨大な結果を一覧できるように印刷して、それを「どう読むか」ということを考えなければなりませんでした。データを受け取った学校の先生がマーカーで色をつけて、クラスの傾向などを色をつけて分析していたそうです。それでは時間もかかり、それをずっと継続していくのは大変だったそうです。
f:id:ict_in_education:20191227095642j:plain

 WEBQUでは、こうした分析や、次の一手についての提案までが瞬時で表示されます。デジタルなので、結果データを自分の求める視点で見ることができます。結果を「男性だけ」「女性だけ」というふうにフィルタをかけることもできます。いろいろな切り口で自分で分析するための試行錯誤が簡単にできるのもデジタル(WEBQU)の良さだと思います。

 「一度WEBQUをやると、紙には戻れない」という先生もいるそうです。色を自分で塗っている時間を、学級経営の次の展開をどうするのか考える時間に使うこともできます。WEBQUで表示されたデータを、教室で実際に活かすのは先生方であり、そここそは先生方にしかできない仕事だと感じました。

 No.3に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)