教育ICTリサーチ ブログ

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日経産業新聞で、ICTを活用した浦和高ラグビー部が紹介されていました(2019年1月8日)

 2019年1月8日の日経産業新聞に「「マネジメント巧み」浦和高躍進」という記事が掲載されていました。7日に決勝戦を終えた第99回全国高校ラグビー大会に6年ぶり3回目の出場を果たした埼玉県立浦和高校が取り上げられています。進学校ならではの工夫をしながらの躍進が取り上げられていましたが、そのなかにもICTが活用されている様子がわかります。

  • 部員51人中、経験者は3人のみ。通常は週に5日、2時間の全体練習、木曜は自主練習、日曜は完全オフというサイクル。筋力トレーニングやポジションごとの練習は自主性に任される。テスト期間の部活動は禁止。
  • 「文武両道でなければ、浦高ラグビー部の存在意義はない」(松永拓実 主将)
  • 監督がLINEで事前に練習内容や課題点を共有し、部員らは練習内容を事前に把握する。練習メニューごとの準備も円滑で、ほぼ切れ目がない。
  • 経験者と未経験者の力の差も、各人の創意工夫で補う。司令塔のスタンドオフを務める2年の東島和哉さんは中学まではサッカー部。ユーチューブで試合の動画を見たり、ツイッターでトップ選手にメッセージで質問したりしてプレーを学んだ。

 監督との情報共有、知識を広げるためにYouTubeTwitterなどのツールも駆使している。こうした面でも高校生たちはすでにデジタルを使いこなしているということを感じます。
 全国大会まで行かずとも、こうしてデジタルを使いこなしている部活はたくさんあるだろうと思います。ダンス部ではお手本となるダンスを動画でみんなで共有している、という話をきいたこともあります。野球部ノートをEvernoteで共有している、という話も聞いたことがあります。情報共有についてはデジタルが強いところだということを感じます。

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 1人1台で情報端末を持つようになったら、部活での利用もどんどん進むといいなと思います。ICT活用が進んでいる学校では、先に生徒たちが部活などで便利なツールを使っていて、それを先生たちに「これ、授業でも使えるんじゃないですか?」と逆提案されるということもあるそうです。
 子どもたちの生活ツールになっているデジタルの活用に蓋をせずに、むしろ増幅するような形になればいいですね。そのために、「きちんと使う」ためのリテラシーをきちんと育むこともあわせてする必要があると思います。

(為田)