この連載では、これからICTを実践する学校/先生方を想定読者として、「ICTを使って、こんな実践ができますよ」というのを、実践事例の引き出しとしてご紹介していきたいと思っています。端末やシステムの機能ありきでなく、教育手法としてどうなのか?というところに焦点をしぼって紹介します。
「授業の中での導入部分で5分だけ使う」「プレゼンテーションの動画を撮影して、みんなでレビューする」などのように、特定の目的にピンポイントでICTを利用している様子を紹介していきます。
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ちょっと前回から間が空いてしまいました、グッドプラクティスの紹介です。先日、NHKの首都圏ニュースで我々が関わっているサービスが紹介されたのですが、その直後に紹介されていました、桜丘中学・高等学校 倉田豊子先生の授業からの「グッドプラクティス」の紹介です。
桜丘高校では、一部の授業で、iTunes Uで授業を配信しています。
倉田先生の授業でも、iTunes Uで課題に順番に取り組むことができるようになっています。授業の中で行う課題が並んでいて、合間に先生が解説をしたり、例を挙げたり、という形で運用しています。
こうして課題を順に並べてあることで、家庭での復習や、休み時間や放課後などのスキマ時間の活用が進むのではないかと思います。一方で、「どんな説明がされるか」などの動画はないので、どんどん勝手に進んでしまう、というふうに学習スタイルを変えるのであれば、間に先生の授業動画を撮影して入れておくとよいかな、と思いました。
桜丘編はあと1回です。どうぞお楽しみに!
(研究員・為田)