7月25日に、茨城県古河市で開催された、古河市教育ICTフォーラムに参加してきました。古河市の開催する「古河市教育ICTフォーラム」は今年が1回めです。
プログラムによると、対象は「古河市の教員、在住の児童生徒、保護者、近隣自治体の教育委員会 等」となっています。先生方の参加も多かったように思いました。また小学生がお父さん、お母さんと一緒に参加されているのもセミナー会場でお見かけしました。
午前中の最初のプログラム、教育長による主催者挨拶と平井先生(古河市教育委員会)による「セルラー+クラウド」が創る新しい古河教育のプレゼンメモ、公開いたします。
主催者挨拶 佐川康二 教育長(古河市教育委員会)
- コンピュータは学校で使うものではない、と30年前に思った。
- やっと、PCが「勉強すべき教育機器でなく、道具として使えるもの」になった。
- 関心を持ってくれる人が多く、今日もこんなにたくさんの人が来ている。
- 教育で使うタブレットの素材が集まっている。私も勉強したいと思います。
- 古河でのICTでの取り組みを推し進めたいと思います。今日は古河まで来てくださってありがとうございます。一緒に勉強させてください。
「セルラー+クラウドが創る新しい古河教育 平井聡一郎先生(古河市教育委員会 指導課 参事兼課長)
- スマート教育ICTの実現に向けた取り組み
- こうした教育フォーラムを開くのは、古河市では初めて。市だけでできるものではない。企業の力も借りないとできないというのが現状。プロジェクタやミキサー、テーブルなど、さまざまな企業の協力によって成り立っている。
- 今までのスキームの中でやっていたのでは、新しい教育はできないと思う。そういったことが、「スマート」という言葉に含まれている。
- なんでペンギンか?
- 子どもたちの未来と学校教育の責務
- 生きる力は、「Force to survive」と訳されていた。「survive」です。学校現場はそこまでは追いつけなかった。
- 学校教育の責務は、「きみの生きる未来がたとえどんなに過酷でも、必ず生き抜く力を身につけさせる。」ということ。
- 変化の激しい、答えのない時代に、答えを探し求める子どもたちにとって必要な教育を考えた。
- 課題の整理
- 基礎学力と21世紀型スキル
- 課題は物理的な時間の制約
- TeacherがすべてFacilitatorに変わるわけではなく、大切なのはバランス。
- 効果と効率を追求した授業スタイル
- 効果(興味関心、理解、思考、表現、技能など学習目標に迫る効果)→アプローチは「教育ICT」
- 効率(自分の頭で考え、他者と学びあい、表現する時間を生み出す効率)→訴求するのは「教員の意識」
- 無線LANのアクセスポイントも、サーバーも学校にはない環境になる。
- ICT支援員がもっとも大変なのは、ネットワーク環境。そこがなくなる。
- サーバの増強やアクセスポイントの増強についても、サービス提供者(今回はドコモ)が行うことになる。
- アプリもブラウザベースで動くものに。
- 行政マンと指導主事
- 教育環境整備課、総務課、施設課と指導主事が、きちんとタッグを組まないとうまくいかないと思う。
- 指導主事が思い描く教育環境を、行政マンがどのように実現するかを考える必要がある。
- これからの課題
- シングルサインオン
- データ互換性
- ストレージ
- 学習ログと解析
- 学びの環境の連続性
- クラウドプラットフォーム(仮称)ODOGUBAKO
- この中に全部使うものが入っているようにしたい、という感じ。
- 先行事例をうまく取り入れていく。
- ロイロノート・スクール、MetaMoji Share、LMS(スクールタクト) など
- 将来の展望
- 今後3カ年
- 子どもたちの学力向上→教育ICTを活用した授業モデル
- 公立学校におけるデファクトスタンダード→教育ICTの整備モデル
- 3年後以降
- 今後3カ年