7月25日の古河市教育ICTフォーラムでは、基調講演やパネルディスカッションの時間に、別にセミナールームでiPad&アプリ体験セミナーが行なわれていました。ロイロ、MetaMoji、レゴエデュケーションと、古河市で使われているアプリがタイムテーブルに並びます。
そのなかで、ベネッセの体験セミナーに参加してきました。45分間のセミナーで、ミライシードについての説明と、プログラミング教育についての説明が行なわれました。
ミライシード
学校の公開授業に行って、何度かミライシードが使われているのを見たのですが、公開授業だけだとどうしても短時間に一部を使うだけ、みたいなことが多く、全体像が見てみたいな、と思って参加しました。
今まで公開授業で見たのは、協働学習で使っている「ムーブノート」が多かったのですが、今回はいよいよ個別学習アプリがアップデートされるということで、ドリルを実際に使うことができました。以下、要点をメモ。
- ミライシードは、9月以降、古河市で利用されるタブレット専用プラットフォーム。
- すでに全国の学校での実績あり。
- 8月1日に、新しく個別学習アプリ「******」*1がリリースされる。(今までは「デジタル小テスト・ドリル」として提供されていたもの)
- これまでに提供されていた協働学習アプリ「ムーブノート」とあわせ、ミライシードの使い方が広がる。
- 個別学習アプリの問題は、ベーシックとパワーアップに分かれていて、パワーアップの方は、学力調査のB問題に相当する問題が出題される。
- 教室で利用して、はやく問題が解き終わってしまった児童がチャレンジするもの。
- 先生はリアルタイムに誰がどこをやっているかがわかる。
- 学習したドリルがどれくらい定着しているかを見ることができる。
- 教科書の適用題と合わせて問題を準備している*2。各教科書会社に合わせて準備。
- 6種類の回答方式を実装。
- なぞり書きや、ドラッグしての選択、複数選択なども可能に。
- オリジナルドリルを先生が作ることも可能。
- 問題を楽しんで解けるようにゲーミフィケーションの手法を取り入れている。
- 正解するごとにポイントがたまる仕組み。
- 3問連続正解で3 COMBO、5問連続で5 COMBO、全問正解でPerfectのボーナスポイントが入るようになる。
学校で使っているところを見たいですね。授業中に使われるのかな、それとも自習時間とか休み時間とかだろうか。授業中に使われるならば、先生がリアルタイムで見て「ほうほう、なるほど」と思って、机間指導のやり方が変わるのかな、など、いろいろと考えるきっかけになりました。
また、各教科書会社に合わせてコンテンツを準備、というのが、「さすがベネッセさん!」という感じです。今後に注目していきたいと思います。
プログラミング
ベネッセは9月からはプログラミング教育で古河市と協力していく、ということで、プログラミング教育についての説明がありました。
最初にUdemyでScratch Jr.についての紹介がありました。
www.udemy.com
書籍の紹介もありました。書籍版とKindle版、リンク貼っておきます。
また、ベネッセでは以前から「空想どうぶつえん」というアプリを提供していましたが、こちらをグローバルに「Codeable Crafts」という名前で出しているようです。
「空想どうぶつえん」、大好きなアプリで息子とよくやっていたので、グローバルにどれくらい伸びていくか、楽しみです。
https://itunes.apple.com/jp/app/kong-xiangdoubutsuen/id428153053?mt=8&uo=4&at=1l3vvB7
アメリカのISTEでもカードを配布しました、とのことでした。
検索してみたらYouTubeにISTEでのブースの様子がアップされていました。「Codeable Crafts」はまだAndroid版しかなく、「はやくiOSで出すべき」と言われたと言っていました。
www.youtube.com
ただ、Codeable Craftsをプログラミングと呼ぶか、ということについては、先生の間で温度差があるだろうと感じました。
パーツを変えて、自分なりのクリエイティビティを伸ばす、という意味では、プログラミングぽくもありますが、いわゆるスクリプトを書く、というようなものはあまり入らないかなあ、と考えていたら、Scratch Jr.の体験に移りました。
古河私立三和北中学校での英語の表現を深めるために使ったという事例が紹介されました。
itpro.nikkeibp.co.jp
完全に「プログラミング」として教えるには時数が足りないだろうし、こうして授業のツールとして教えていく、というのはいい方法かもしれないと思いました。