教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

やっぱり教室で教えてみたいと思った:NHK「昔話法廷」

 先日、紹介したNHKの「昔話法廷」。こうして、深いテーマをおもしろく伝えて考えさせる、という手法は本当に大切だと思っています。おもしろくなければ、真剣に考えないから、ということを書いたのですが、ネット上でも非常に話題になっていました。
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 いま弁護士をやっている大学時代の友人が、「たまたま、カチカチ山をやっているのをみましたが、なかなかの番組だと思いました。」とコメントしてましたからね。本職にも認められるエンターテイメント。素晴らしい。


 以下は、第1話「三匹のこぶた」、第2話「カチカチ山」、第3話「白雪姫」についてのTogetterです。読んでいるだけでもけっこうおもしろいです。
togetter.com
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 もちろん、Twitter上では、授業として教えられているわけではありませんので、脊髄反射的なものやおもしろおかしいコメントも多く入っています。が、一方で考えさせられるコメントも入っていたりもします。これは授業で取り上げてディスカッションをしたときにも、こうした意見が出てくるのかな、というシミュレーションになるかもしれないな、と感じました。
 Togetterでこうして盛り上がるのは非常におもしろいな、と思うのですが、このまま教室に持ってこられるものでもないので、ここをどのように先生がマネジメントするのかが問題だな、と思いました。それの関連して、以前、奈良女子大学附属中等教育学校の二田先生の授業を見学させていただいたときにした質問を思い出しました。
 見学させていただいた授業で、二田先生はednityを使って授業内でディスカッションを行なっていました。以前に、ディスカッションが短い感想の応酬になって学びが深まらない授業を見たことがあったので、二田先生に「ディスカッションが荒れることはないのですか?」と訊いてみたら、「短文で書かせると荒れます。一方で、この場は論理的説明をする場だ、というのがわかると荒れません」とおっしゃってました。文章量(=何を書くように求めるか)が重要なのですね。


 NHK for Schoolで見ることができるので、ぜひ今からでも見ていただければと思います。また、学校や学習塾で教えてみた結果なども教えていただきたいと思います。弁護士会の出張授業などで使ってみてもおもしろそうだな、と思いました。

www.ednity.com