12月11日のオフィスの授業が終了した後で、登本洋子先生に教室を案内していただきました。Windows教室とMac教室の授業を見学した後、廊下をそのまま進んで、図書館のエリアへ。
図書館の中に、アトリエというスペースがあります。8人くらいのグループでグループワークができるようになっています。
アトリエよりももう少し広い、マルチメディアシアター。こちらは1クラスが全員入れそう。大学のゼミをするような部屋です。机の配置なども自由に動かせるようです。見学に行った時には、リサーチスキルを学ぶ授業をしていました。どのように問いを立てて、どのように情報を収集し、情報を取捨選択していくのか、ということを最初にしっかり学ぶのだそうです。こうしたアカデミックライティング的なことをしっかり教えることは、科目横断的に必要だと思います。国語科だけの問題ではないと思いますし、しっかり資料を読むためには社会科からの知識や、数学の統計的な知識や、理科の科学的な思考など、横断的に組み合わせて、リサーチをしていくことが必要になると思います。
マルチメディアシアターはガラス張りになっていて、外側からどんなことをやっているのかが見えるようになっています。これも、MMRCを使う他のクラスや他の学年の生徒たちが、「どんなことをやっているのか」を見ることができるようにと意図しているそうです。こうした工夫も、上下の学年での共同体ができていく助けになるだろうと思います。
マルチメディアシアターの中で生徒たちは、貸出のMacBookを使っていました。MMRC内で60台あって、バーコードを使って貸出手続きをするとのことです。
玉川学園では、 CHaT Net(Children, Homes and Teachers Network)というシステムを1998年から使っています。メールやファイルの保存などは、すべてChaT Netを使って行なっているそうです。家庭からもアクセスできるため、学校で途中まで作成した文書を、家庭で続けて編集することができます。また、家でがんばった成果を簡単に学校の方へChaT Net経由で持ってくることもできます。一人1台の環境ではありませんが、学校と家庭と、MMRCとコンピュータ教室と、できるだけシームレスに繋いで、学びの場にしたいということなのかと思いました。
今度は、このマルチメディアシアターでされている授業をしっかり見てみたいな、と思いました。各教科の土台となる力は、情報科(ICT)によって拡張することができるのではないかと思うので、MMRCでコンピュータを使ってこうした授業をすることは非常に重要だと思います。
(為田)