教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材で使えるかも?: イギリスのEU離脱 国民投票についてのあれこれ

 本日、イギリスでEU離脱を問う国民投票が実施されました。今日は大阪の常翔学園中学校・高等学校を訪問して、授業を見学していたのですが、ランチを一緒に食べているときに、すでに「離脱がほぼ確実」と報道されていたので、実はびっくりしていました。


 そして、出た結果は「離脱」。その結果、キャメロン首相が辞任を表明したそうです。スピーチがTelegraphのサイトで見られます。簡単な英語でよくわかる英語だと思います。
www.telegraph.co.uk
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 また、結果を受けてのEUのトゥスク大統領の記者会見もEUのサイトで見ることができます
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 将来、このイギリスのEU離脱の事実が、どんなふうに学校で語られるのかと興味があります。お昼に先生方と話をしていたときには、「社会の先生や英語の先生は、リアルタイムの教材として使うかもしれないですね」ということでした。注目して見ていきたいと、思いますね。
 僕が学校で習ったEUは、「イギリス・ドイツ・フランスら大国が結びついて、ヨーロッパを安定させる」というイメージでしかなく、ユーロには参加しないんだなあ」とは思っていましたが、イギリスがEUを離脱するなんて自分で考えたこともなかったということに、我ながらびっくりしました。

 そう考えていたところで、Twitterでイギリスの様子を伝えている、めいろまさんのTweetまとめがあったので、読んでみたら、思っても見なかったイギリスのEU離脱の理由が書かれていて、こうしたことを考えても来なかった自分を反省しました…。
togetter.com

 こうしたところをディスカッションする授業があったら、おもしろそうです。基礎知識は反転授業で入れて、じっくり教室でディスカッションをしたり、強制的に離脱派と残留派に分けてディベートをしたり、というのもおもしろいかな。
 日本に置き換えて読んでみたら、日本も同じような選択をするかもしれないなあとかも思うので、18歳選挙権の話と絡めて高校生くらいでやってみてもいいのではないでしょうか。

 個人的に、学生時代からEUの試みにすごく共感をしていたし、うまくいってほしいと思っていたので、今回のイギリスのこの決定のあと、ヨーロッパがどうなっていくのか、非常に興味があります。

(為田)