利根川裕太、佐藤智『先生のための小学校プログラミング教育がよくわかる本』を、著者である一般社団法人みんなのコード代表の利根川さんから献本いただいて、読みました。
さまざまな教科のなかで、プログラミングを取り入れた授業実践事例が紹介されています。また、市長、教育委員会、校長先生と、プログラミング教育を主導的に取り入れるときにキーパーソンとなるうるポジションにいる方々のインタビューも掲載されています。
この本は、読んですぐに「書かれている通りにやってみればそれでOK!」という種類の本ではありません。たくさんの事例から、エッセンスを読み取って、それを自分の授業、自分の学校にどのように取り入れることができるだろうかと考える、次のステップが大事だな、と感じました。
書籍だからこその良さだと思いますが、それぞれの実践事例に十分にページが割かれていて、指導案の“本時の展開”が書かれていたり、授業準備でどんなことをしたかということ、今後の課題なども読むことができます。公開授業などではなかなかここまでは知ることができないので、いいと思います。
学校に1冊購入して、輪読会をしてみて、それぞれに「うちの学年でやるのだったら…」「うちの設備で使うなら…」というふうにディスカッションを進めてみるとおもしろいかと思いました。
(為田)