2018年8月2日に、NTTドコモ東北支社にて、「近未来の学校教育体験セミナー 模擬授業 夏祭り@仙台」を開催しました。ICT(EdTech)を使ってどんな授業ができるのかをたくさんの先生に知ってほしくて、体験してほしくて、今回は模擬授業を5本プログラムの中に組み込みました。順に模擬授業の様子をレポートしていきます。
模擬授業4時間目、NTTドコモの榊原拓矢さんによる、高校英語の模擬授業です。English 4Skillsを使って、英検講習を体験してもらいます。最初に手を挙げてもらったら、「英語は苦手だった…」という参加者が多いので、学びの個別化を通じて、自分にあった教材で学習する体験をしてもらえればと思いました。
English 4Skillsは、英語4技能を学ぶ環境を提供するために、2018年4月に提供を開始したサービスだそうです。英検のための準備をしたり、自分で英語のスキルを高めるために自発的に学んでいくときに、「先生方が生徒にかける言葉は、非常に大きな力を持っている」と榊原さんは言います。教材として使える動画の素材ライブラリについては、ICTが提供し、先生は授業をファシリテーションしながら、生徒たちのモチベーションを高めて、学びの環境を作る、という仕事をしていく必要があるのだと思います。
e4skills.com
10月頭には英検を受検すると思いながら、英検講習を受けてみましょう。先生だけが見せられる動画を100本くらい用意してある。今日は「Call it a Day」をみてみましょう。1分の動画。それについての問題がプリントに書かれていますので、解いてみます。 #ICT模擬授業夏祭り pic.twitter.com/4Pm9uogqMd
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年8月2日
見た動画について、ディスカッションをペアでやります。Call it a Day. =「もう、やめにしよう」というのはどんな場面で使うか、ディスカションしました。 #ICT模擬授業夏祭り
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年8月2日
English 4Skillsの動画を使ってディスカッションを行ったら、その後は英検のためのスピーキング練習を行いました。
列ごとに、英検3級、準2級、2級を個別にスピーキングを練習しました。個別に評価してくれるのはおもしろい。教室で導入しているときには、イヤホンマイクを使っています、とのことです。 #ICT模擬授業夏祭り pic.twitter.com/4i4H0KV55z
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年8月2日
個別に問題が出題され、5段階で採点されます。発音が違うところは、赤く表示されますので、やり直して練習できます。 #ICT模擬授業夏祭り pic.twitter.com/RttM0hV26L
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年8月2日
個別に採点をされるのは、「自分がどこを復習すればいいのか」ということがわかって非常によいと思います。また、発音が違っていて赤く表示されているところも、言い直してみると評価が変わっていくので、「もう一回言ってみよう」というモチベーションに繋がるように思います。
こうした発音を評価してくれるデジタル教材を使うと、僕はほぼ確実にLとRの発音について注意が出ますが、English 4Skillsについてももちろん同様にチェックを入れられました…。継続的に練習しようかな…。
先生側で、一覧で生徒の学習状況を見ることができます。ICTを使って遠隔での学習も大事だが、教室で学習状況を見ながら、先生方が声かけすることの効果は大きい。(榊原さん) #ICT模擬授業夏祭り pic.twitter.com/2h71w7S56V
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年8月2日
学校でするからこそ、生徒の学習状況が見られることは重要だと思います。榊原さんが言っていた、「ICTを使って遠隔での学習も大事だが、教室で学習状況を見ながら、先生方が声かけすることの効果は大きい。」という言葉は、まさにICTを使っての学習の可能性を示してくれているように思います。
No.6に続きます。
blog.ict-in-education.jp
(為田)