教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

デジタル教材から見られる学習履歴を参考にした「円の面積」を学ぶ模擬授業

 2018年12月15日に開催する「先生のための教育 ICT 冬期講習会@仙台」のなかで行う模擬授業のなかから、「デジタル教材から見られる学習履歴を参考にした円の面積」の模擬授業の概要を紹介します。この模擬授業は、富谷市立明石台小学校の齋藤裕直 先生に担当していただきます。齋藤先生とやるKeyを提供する凸版印刷の学校サポートチームからのコメントを、以下に紹介します。

 算数のデジタル教材から見られる学習履歴を参考にした模擬授業を行います。単元は6年「円の面積 ~円の面積の求め方を考えよう~」です。

 新学習指導要領総則の改訂の基本方針③「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善の推進の6つの留意点の1つに「基礎的・基本的な知識及び技能の習得に課題がある場合には、その確実な習得を図ることを重視すること」との記載があります。
 図形領域で育成する資質・能力について、小学校第6学年では「図形を構成する要素や図形間の関係などに着目し、図形の性質や図形の計量について考察する力」とあります。

 円の面積では、はじめに面積の大きさの見通しをもつとともに、既習の求積が可能な図形に変形して考えていくことが大切であるため、児童それぞれが既習の求積公式を理解しているかどうか?というところでICTが得意としている分析機能を活用し、即時に学習履歴を確認できる「やるKey」をプレテスト的に利用します。
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 求積公式を円関係だけなら使える状態の児童と、使えない児童それぞれ同じ授業内で違う学習活動を行うことを実践します。
 複合図形の求積に即1人で「やるKey」に挑む場面と、使えない児童が教材動画で復習してからペアやトリオで複合図形に挑み、ペアやトリオで取組んだ児童のところに1人で挑んだ児童が加わって検討する場面を作り出します。
 自分たちの取組やそこで働かせた「見方・考え方」を発表しあって共有し、別の場面(別の複合図形の求積という課題)でも今日の学習が適用できるか「やるKey」で確認します。
 最後に教室で知った新たな「見方・考え方」の良さについて学習感想を書くところまで行い、こういった授業についての様々な感想をいただければと思います。

 「先生のための教育 ICT 冬期講習会@仙台」へのお申込みは、以下のPeatixページでお願いいたします。
http://ptix.at/R1dqLvptix.at

(為田)