2019年5月24日に、小金井市立前原小学校を訪問し、蓑手章吾先生が担任されている5年1組の授業を見学させていただきました。今回は、社会の時間をレポートします。
授業の最初に、ロイロノートを使って、フラッシュカードのようにモニターに問題を表示していきます。このときには、子どもたちはChromebookは使っていません。蓑手先生がどんどんページを進めていくと、1枚ずつ問題が表示されて、子どもたちはみんなで大きな声で答えていきます。
テーマは、授業の中で扱う沖縄について、長野県野辺山原についてでした。沖縄の人々の暮らしや、沖縄と野辺山原で栽培している作物についての内容でした。ここで出される問題は、単元のなかで学習する内容すべてだそうです。つまり、まだ説明を受けていないことについても、問題形式で親しませておいて、あとで詳細について知ることができるようになっています。
フラッシュカードの問題に答えることで、基礎的な知識を復習してから、NHK for Schoolで「低い土地のくらしのとくちょう」を見ました。そこでは、問題の中に出てきていた、レタスの生産業者が、出荷量などと共に紹介されていました。
NHK for Schoolで見た情報を出発点にして、調べ学習をして、スクールタクトにまとめていきます。蓑手先生が用意した課題名は「自然条件と人々のくらし」でした。「インターネットで検索して調べてもいいし、教科書をまとめてもいいですよ」と蓑手先生は言い、その後は一人ずつが自分でどんどん調べて、スクールタクトに書き込んでいきます。
調べているうちに、「2017年は長野が出荷量1位じゃない」「ヤギを飼っているのはなんでだろう?」など、いろいろな疑問が出てきます。わかったことをどんどんスクールタクトにまとめていきます。ここでも、本当にみんな手が止まっていない、どんどん文字を入力していきます。とにかくアウトプット量がすごいと感じます。
検索をするときに、音声入力を使っている子もいました。「酪農 要約」というキーワードで検索をかけていました(笑)テクノロジーを、自分の使いたいように使っている教室風景がそこにはありました。ここまで「何でも使っていい」という教室は、なかなかないと思います。
クラスメイトが調べてまとめている内容を見ることもできるので(他の人のを見るのは、朝ノートでも毎日やっているので、習慣づいているのだと思います)、そこからもまたヒントをもらってまとめている人もいると思います。
No.5に続きます。
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(為田)