弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで「カズトロジー」というコンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業を行っています。カズトロジーは図書室のなかにあるPC室を使って授業を行っていて、淑徳アルファの1年生全員と、2年生と3年生の希望者が受講しています。
2019年度の1年間をふりかえって、それぞれの学年でどんなことをしてきたのかをレポートしていきたいと思います。
思考のツールとしてコンピュータを使えることを目指す
2020年5月からschoolTakt(スクールタクト)を一人1アカウントで使うようにしていました。3年生は、タイピングに関しても授業ですでに練習をしているので、1年生・2年生と比較すると文字入力や検索ができるので、さまざまなことにチャレンジしてもらいました。
「ただ文字が入力できる」というだけでなく、初歩的な論理をしっかりもった文章を書いてもらうために、穴埋め形式で文章を書いてもらうということをしました。
また、調べ物をするときも、漠然と「○○について」というふうに調べ始めるのではなく、最初に問いを立てて、その問いに答えられる情報を集めるという練習もしてみました。こうしていろいろなことを書きながら考えていき、考えが変わったらさらに書き加えていく、というようなやり方は、デジタルで行う方が簡単なので、積極的に取り入れていきたいと思っていました。こうした機会を多く持つようになることで、検索をしたり、それを伝えるプレゼンテーションをしたりするのが上手になるだろうと思っています。
プログラミングをやってみる
プログラミングについて、3年生は特に本格的に取り組んでもらう機会を増やそうと思っていました。Hour of CodeやViscuitなどを積極的に取り入れ、3学期にはmicro:bitも使ってみました。少しずつでも、こうした機会を持ってもらえればいいなと思っています。
実際に3年生とプログラミングをやってみて感じるのは、「ゴールを達成すること」の楽しさは伝えられていた用に思いますが、「どうやってゴールを達成するか」を考えることの楽しさまではまだ伝えられていないな、と自分でふりかえっています。プログラミングの初歩から初めて、「こうやったら便利じゃない?」「こうやったらできるんじゃない?」というものづくりの楽しさへと導くために、どういう方法があるのかについて、来年度、さらに踏み込んで取り組んでいきたいと思っています。
冬には、Viscuitを使って40分でシューティングゲームを作るところまではいけました。みんなそれぞれ自分の思う通りにゲームを作れたのは、楽しかったようでした。この方向をもっと磨いていきたいなと思っています。
まとめ
まだまだこれからコンピュータを思考の道具、表現の道具として使いこなしていくだろう3年生と1年間を共にできたのは大きな経験となりました。
1年間を通じて、カリキュラムを組ませてもらい、毎週同じ場所で授業をさせていただく機会は、自分にとって大変貴重です。
また来年度が始まるので、新しい仕掛けも含めて準備を進めていきたいと思っています。
(為田)