教育ICTリサーチ ブログ

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やってみた:Spotifyで見る音楽のレコメンド、アダプティブラーニングのレコメンド

 音楽を聴きながらした方が集中できる種類の仕事があり、そのときにはSpotifyを使っています。Spotifyでは、自分向けに「Daily Mix」という3時間半くらいのプレイリストが毎週自動的に作られます。僕の場合は、Daily Mix 1からDaily Mix 6まであるのですが、洋楽のMix、邦楽のMixというだけでなく、洋楽でもアメリカのロックとイギリスのロックとR&Bと…という感じになんとなくジャンルも分かれています。ただ好きな曲を集めているだけでもないように見えるので、おもしろいなあ、とどういうレコメンドエンジンなのだろうなあ、といつも興味深く見ています。
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 Apple MusicとSpotifyの2つのサービスでのレコメンドシステムの違いについて書かれている記事を読みました。30秒再生すると、1回再生したとみなされるそうです。そこにさらに、「いいね」をつけたかどうかなどで重み付けをして…というのをしているのだと思います。
www.itmedia.co.jp

 Spotifyの方がいろいろ細かく分析しているようですね。ただ、レコメンドはサービスの肝でもあり、「どうやってレコメンドしています」というのは明らかにされていないので、どちらのレコメンドが好きか、というのも使ってみて分かる部分がたくさんありそうです。
 レコメンドと言えば、アダプティブラーニングのサービスに対バン形式で登壇してもらったイベントをしたことがありますが、このときにもレコメンドの仕方はけっこう違っていたし、その背景にある思想みたいなものも見えて、おもしろかったな、と思い出しました。

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 レコメンドシステムは、AIやビッグデータなどのキーワードがもろに関わっている部分ですし、音楽や教材だけでなく、もっとたくさんの部分で生活に関わってくると思っています。これからの発展が楽しみでありつつ、では、人間に残るのはどういう役割なのだろう?と考えたりもします。
 いま読んでいる、菅付雅信『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』でも、そうしたことが書かれていました。

(為田)