教育ICTリサーチ ブログ

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やってみた:webカメラ不足解消?使っていないiPhoneをwebカメラに!

 コロナ対応でテレワークや遠隔授業を検討・導入する企業・学校が増えています。ZoomやmeetなどでFACE to FACEの会議を行うにはwebカメラが必要です。ほとんどのノートPCやスマホにはカメラが内蔵されているのでそれでも十分ではありますが、場合によってはUSBなどで外付けするwebカメラが欲しい、ということもあるでしょう。しかし量販店や通販でもだいぶ品薄になっているようです。もしもご家庭などに「使い古しのiPhoneがあるなぁ」という方は、そのiPhonewebカメラとして利用できるかも知れません。

 今回はこちらの記事を参考に、自宅のiPhone6とWindows10ノートPCと「iVCam」を試してみました。
pc.watch.impress.co.jp

 iPhone6とWindows10ノートPCにアプリ「iVCam」をインストールし、同じwifiに繋ぐだけで、あっという間にワイヤレスwebカメラを手に入れることができました。しかも高画質で、iPhoneをスワイプするだけでズームできたり露出を合わせたりすることもできました。Zoomで試してみましたが、普通にカメラとして認識しました。
www.e2esoft.com

iVCam コンピュータカメラ

iVCam コンピュータカメラ

  • e2eSoft
  • ユーティリティ
  • 無料

 筆者が体験した注意点としては、とりあえず2つです。

  • iPhone側のアプリを起動して接続した後に、SNSへの接続を促すような表示や広告が出ることがある。
    →しばらくすると右上に×マークが出るので、そこをタップ。もしかすると画面が真っ黒になってしまうかも知れませんが、筆者の環境では「黒い画面をタップ」することで普通に使えました。iPhone側に広告などが表示されていてもPC側にはそうした表示はなく、webカメラとしては機能しているようです。
  • 同じwifiに接続していても「見つからない」と表示されることがある。
    →筆者の環境ではいちばん最初に「見つからない」現象が起きましたが、WindowsノートPCのIPアドレスを直接指定することで無事繋がりました。うまくいかない場合のこの方法はちょっとハードルが高いかも知れません。調べてみたら、WindowsノートPC側のセキュリティによって接続できないこともあるそうです。セキュリティ設定の変更にためらいがあるときなどは、LightningケーブルでUSB接続して利用することもできそうなので、それを試してみるとよいかも知れません(筆者は試していません…)。

 長時間繋ぎっぱなしにしたときの安定性が気になったので、試しに一日中繋いだままにしておいてみましたが、若干の遅延があることがあるものの、特に問題は起こりませんでした。
 ちなみにiPhoneのアプリもWindowsのアプリも無料で利用できます。iPhoneのアプリはアプリ内課金で有料版を購入することができます。広告が表示されなくなるなど良い点がいろいろとあるようです。筆者のニーズでは無料版で十分ですが、必要に応じて検討するとよいでしょう。

 この他にちょっと困ったのは「どうやってiPhoneを固定するか」です。筆者は自宅で外付けモニターを使用していて、せっかくだから市販のwebカメラのように外付けモニターの上部に固定したいと思いました。量販店に買い物に行けば、それに適したマウントも購入できそうだとは思いつつも、しばらく思い悩んだ末にひらめいたのはこれ。
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 大きめの目玉クリップ2つでモニターの外枠を挟んで、できた隙間にiPhoneをそっと置いてみたら、なんとばっちり!微妙に隙間があるのですが、それがかえってiPhoneの角度を調節するのに使えました。

 Zoomでは、複数のカメラが接続されているとそれらを切り替えて使うことができるので、ノートPC内蔵のカメラと使い分けると2カメをスイッチしている気分が味わえます。またwifi接続の場合はその範囲内でiPhoneを自由に移動できるので、持ち歩いて簡単な移動中継気分も味わえそうです。

 webカメラが手に入らない、でも使っていないiPhoneがある、という方はぜひ試してみる価値はあると思います。Androidスマホでもできるようですので、お試しあれ。

(佐藤)