教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍ご紹介:『学校アップデート ―― 情報化に対応した整備のための手引き』

 東北大学の堀田龍也 先生と東北学院大学の稲垣忠 先生と宮城教育大学の安藤明伸 先生とご一緒させていただき、弊社フューチャーインスティテュートの為田と佐藤が執筆した書籍『学校アップデート ―― 情報化に対応した整備のための手引き』が2020年4月30日に発売予定となり、Amazonに書誌情報が掲載されました。

 この本『学校アップデート ―― 情報化に対応した整備のための手引き』は、第1部 実践編と第2部 準備編から成り立っています。
 第1部 実践編では、このブログで公開している授業レポートを再構成して収録しています。ICT環境の整備が進めることで、授業の形を変えることができるようになります。ICTを活用してこれからの時代に必要な力を教える授業をしている学校は増えてきています。「ICTを活用して、どんなふうな授業ができるようになるのだろう?」ということを、より多くの先生方にイメージしていただくために、実践編をまとめました。
 新型コロナウイルスによる休校期間にオンライン授業に取り組む学校が多いなか、実践編で紹介しているのは教室での授業ですが、「ICTを活用したら授業はどう変わるのか、学校はどう変わるのか」を知ることは、オンライン授業の設計にもきっと役立つと思います。
 一方で、先生が「こういう授業をしたい」と思うだけでは学校は変わっていきません。整備をして、研修をして…とたくさんの準備が必要になります。その準備のために第2部 準備編があります。

 子どもたちにとっては学校に行けない期間が長くなり、先生方にとっては子どもたちに会えない/授業ができない期間が長くなり、ICTを活用してオンライン授業でできることがだんだん増えてきています。「オンラインで授業ができれば、学校いらなくない?」という声も聞こえますが、逆に「この部分は、やはり学校が必要だよね」と、学校の良いところを見つける機会にもなるのではないかと僕は思っています。
 これまでの学校のいい部分に、「ICTを活用して良くなるんじゃないか?」と感じられた部分を接続することで、学校をアップデートしていくことができるのだと思っています。学校をアップデートしていくヒントを、先生方に見つけてもらいたいと思って、佐藤も僕も原稿を書きました。先生方のお役に立てればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

(為田)