教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

仙台白百合学園小学校 授業レポート(2020年7月13日・14日)

 2020年7月13日、14日に仙台白百合学園小学校でリモートによるプログラミング授業が行われました。凸版印刷株式会社、インテル株式会社による実証検証の一環で、東京渋谷区でITスクールを運営する株式会社アントレキッズの太田可奈氏が講師となりZoomを使って指導しました。
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 弊社フューチャーインスティテュートは、仙台白百合学園小学校のICT教育アドバイザーとして、この実証事業にも企画段階から参画しました。当日もサポートスタッフとして参加しました。
 子どもたちとの授業の数日前には、先生方を対象にアントレキッズ太田さんによる遠隔模擬授業が行われました。子どもたちに対するプログラミングの授業の展開を先生方が理解すること、先生方がプログラミングを体験することが目的でした。私は別件対応のため学校にお邪魔することはできませんでしたが、移動の途中にサービスエリアからZoomでアクセスし、授業展開や先生方の取り組みの様子などを拝見することができました。これまではこうした参加の方法はまったく考えられませんでしたが、コロナ禍を契機に、新しい研修等への参加の手立てができつつあることを実感しました。
 授業当日は、マスコミの方々も多くご参加いただくことが事前にわかっていたので、コロナ禍の影響に十分配慮して体育館で実施されました。広い空間と十分な換気の機会を確保していました。授業後のインタビューも、子どもたちとは十分なソーシャルディスタンスを取るなど、細かく配慮されたものでした。
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 当日の授業の様子や仙台白百合学園小学校の紹介などは、月刊先端教育9月号に詳しく紹介されていますのでご覧いただければと思います。
www.sentankyo.jp

 本blogでは、担任の先生が届けて下さった子どもたちの感想文をいくつか紹介したいと思います。

  • 最初は緊張していたけれど、慣れてくると、緊張もほぐれました。プログラミングは少し難しかったけれど、楽しくて、大好きになりました。貴重な体験をすることができたこと、うれしく思います。家でも早速やってみたいです。
  • 学校ではコロナウィルスの自粛中にZoomはやっていたけど、またやる機会があるとは思っていなかったので、とてもうれしいです。太田さんとも、離れていてもたくさん話すことができて、すごく楽しかったです。
  • 最初はお話を聞いていて「難しそうだなあ」 と思って聞いていましたが、やり始めると「お!」「 へぇ!」 などと周りから聞こえてきて私はいつのまにか楽しくて面白くてプログラミングすごいと正直思いました。私は家でもスクラッチをやってみたいと思います。マリオのようなゲームを作ってみたりとか戦い合うやつとか色々頭に浮かんできました。プログラミングでいつか世界の人たちに遊んで欲しいと心から思いました。
  • 自分はこの授業でPCの扱い方、プログラミングの楽しさ、指示の仕方を学びました。プログラミングは意外と頭を使うので間違うことは多かったけれど、失敗は成功のもとということわざがあるように周りの人々が優しく教えてくださり嬉しく思いました。
  • 特に楽しかったのは最後に自分で作るゲーム?がすごく楽しかったです。プログラミングのことをお母さんに伝えたら、お母さんも「今度の土日、一緒にやろうね!」と言われました。土日、 お母さんと一緒にやるプログラミングがすごく楽しみです。
  • 遠くの県にいる人と話をして、教えてもらって、よく考えると凄い事なんだなと思いました。大人数でパソコンで繋がって、顔を見て喋れてすごいなと思います。
  • 前に一度、同じようなものを授業でやったことがありましたが、それとはまた違う体験ができたのでとても良かったです。後期にもう一度、みんなでプログラミングをやりたいとも話していました。
  • 先生やスタッフの方々のおかげで何も困ることなくスムーズにやることができ、わからなかったところも自分で発見することができました。ステージの横にあるモニターは「ここを見逃した」と思うところを表示してくださっていたのですごく助かりました。特に発想を広げるのが楽しかったです。
  • クラッチのプログラムは保存することができたので、達成感のあるプログラミング学習ができました。家でも時間のある際に頑張ってみたいと思います。
  • ブロックをどうやって繋げたらどう動くか、そんなことを考えてやるのが楽しくて、できたら「嬉しい」って思って、またやりたいと思いました。今だからこそZoomでやって、また違う体験ができました。今度は学校に来て行ってもらえたらすごく嬉しいです。
  • パソコンとマウスを使いながらプログラミングができたので自分がお仕事をしている気分になりました。私はあの時すごくプログラミングが楽しかったので、ぜひ白百合にプログラミングを教えに来てください。
  • 今まではパソコンやコンピューターを避けてしまっていたけれど、これからはたくさんのことに取り組んでいきたいと思います 。最後の自分で作ってみるという課題には少しドキドキしたけれど、私が思っていたより上手にできたので良かったです。プログラミングについては、聞いたことがあったけれどやったことはなかったので、今回体験できたのはとても嬉しかったです。
  • 私はプログラミングを体験してみて気づいたことがありました。それはブロックとブロックを合わせて「ああこれが繋がらないなー」とか「ヤッターできたー」というようにして達成感があって、とても楽しいことです。私はプログラミングと聞いて「なんだか難しいの打ってるだけなんだろうなぁ」と思っていましたが、とても楽しくてびっくりしました。 家でもパソコンなどでもっと色々なことに挑戦していきたいです。
  • プログラミング体験は難しかったけれどすごく楽しかったです。ブロックを組み合わせたり、どうすればできるのかなと考えたり、とても貴重な体験になりました。 私はもともとプログラミングやパソコンや iPad などを使った編集などを家でよくやっていた(家でユーチューバーごっこをやったとき、 iPad で編集したりしています)ので、今回の続きを家でもやってみたいなと思いました。
  • 「もし全然わからなかったらどうしよう」と不安でしたが、スクラッチと聞いて、私も何度かやったことがあるので安心でした。基本の動作は知っていたので簡単に出来ました。でも、キャラクターや背景を変えられることは知らなかったので、スクラッチのことをもっとよく知れてよかったです。私もいつかゲームやアニメーションを作ってみたいと思いました。
  • 私は家で、少しだけはプログラミングをやったことがあるけれど、ここまで本格的に行ったことがなかったので「こんな機能が使えるのか!」「背景を変えられるのか!」と思いました。顔合わせて教えていただくことはできませんでしたが、こうしてオンライン上で繋がることができて、本当に良かったです。


 たくさんの感想からわかるように、子どもたちにこうした機会を与え、物事の見方や考え方を広げることはとても大切だと、改めて感じました。現状では外部講師の招聘はなかなか難しいですが、適したICT機器を整備して環境を整えることで、十分な効果を上げる教育活動が可能になります。距離や時間、予算の関係で、これまでは招聘できなかった講師や海外と繋がっていくこともできる遠隔授業の可能性は広まるばかりだなと感じました。
 仙台白百合学園小学校では今後もさまざまな機会で遠隔授業に挑戦していきます。ご注目いただければと思います。
(佐藤)