教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

横浜市立鴨居中学校 授業レポート No.1(2022年6月13日)

 2022年6月13日に、横浜市立鴨居中学校を訪問し、3年1組で健康観察とモジュールの時間を参観させていただきました。

 鴨居中学校では、毎朝の健康観察をGoogleフォームで行っています。生徒一人ひとりが自分のChromebookから入力したデータは、Googleスプレッドシートで1つのデータに集約され、先生が確認しています。

 健康観察の入力が終わった生徒から順次、15分間のモジュールの時間に移行していきます。鴨居中学校では、モジュールの時間を「国語・数学・理科・社会・英語の5教科から、記憶を定着させる部分を切り出して学ぶ時間」として捉えているそうです。

 各教科の学習領域で記憶定着を図るために、Monoxer(モノグサ)を活用しています。生徒たちは自分自身でどの教科の記憶定着をしていくかを決めて、15分間のモジュールの時間で取り組んでいきます。この日は同じ教室のなかでも、理科をやっている生徒、英語をやっている生徒、数学をやっている生徒がいました。

 Monoxerでは、英語の単語の意味や理科の知識を確認する問題は、選択式で出題されていますが、キーボードで入力して答える問題や、手書きで式を書いて計算し、最後にキーボードで回答を入力する問題もあります。

 すべての問題を解き終わった後、画面には「現在の記憶状況」が円グラフで表示され、生徒は記憶状況を確認することができます。「記憶済(=緑)」が81%、「記憶中(=黄色)」が5%…というふうにわかるようになっています。

 また、Monoxerで取り組んでいるすべてのコンテンツを自分で選ぶことができるので、自分自身で学習の計画を立てて、自分のペースで進めていくことができるようになっています。15分間と短いモジュールの時間ですが、その時間を自分なりにどのように使うかを自分で決められるのはとても良いと思います。

 No.2に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)