2022年6月29日に御殿場西高等学校を訪問し、齋藤錬先生が担当する1年α組の「現代の国語」の授業を参観させていただきました。
この授業は、3校時~4校時の連続のコマとなっていて、「クリティカルシンキング=様々なことを批判的に見る力」について学ぶ活動をしていました。
生徒がどんなテーマに興味があるかは、Googleフォームを使って集約されていました。Googleフォームの回答画面には、「占いは当たるのか」「ダイエットは炭水化物を抜くといい?」「ゲームをしすぎると頭が悪くなるのか?」などのテーマが並んでいました。
グループごとにとりあげるテーマを決め、テーマについてChromebookを使って検索をし、調べた内容をGoogleスライドやGoogleドキュメントにそれぞれまとめていました。
先生からは、クリティカルシンキングをしながら情報をまとめるために、以下の3つの手順がホワイトボードに書かれ、紹介されていました。
- 冒頭:一般的には~と言われている
- データ:参考元・引用元を明記
- 考察・結論:調べ、検討し直した結果、~でした。
3つ目の、「調べ、検討し直した結果」という部分こそが、クリティカルシンキングを使って情報に接することができるかどうかの分かれ道になると思います。
クリティカルシンキングをすることを楽しめるようなテーマを見つけ、まとめて、クラスで共有するという活動をすることで、「クリティカルに考えること」を楽しめる生徒が増えてくるといいと思いました。これはスキルだけの問題ではなく、マインドセットの問題だと思うので、先生がどのように授業のなかで生徒たちの活動にモチベーションを与え、新しい気づきを与えていくか、ということが重要になります。
こうした授業こそが、学校でみんなで集まって学ぶからこそできる授業の良さであるように思います。
No.4に続きます。
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(為田)