2022年9月22日に墨田区立小梅小学校を訪問し、千葉先生が担当する5年2組の総合の授業を参観させていただきました。全5回で行う「信州高遠移動教室について4年生に伝えよう」の2回めの授業です。前回の授業では、5年生が先週行ってきた信州高遠移動教室についてのメモを書いたので、今回の授業では、そのメモから4年生に伝える内容を決め、一人1台のiPadで、信州高遠移動教室の様子を4年生に伝えるプレゼンテーションの作成を始めます。
一人ひとりが作るプレゼンテーションは、PowerPoint、Keynote、ロイロノート・スクールだけでなく、iMovieやClipsなども含めて、iPadにインストールされているツールのどれを使って作ってもよいことになっていました。スライドだけでなく、動画を作ってプレゼンテーションすることもできます。
ツールを選ぶときには、近くにいるクラスメイトと「何で作る?」「パワポ(PowerPoint)の方が簡単だと思う」というやりとりも聞こえてきました。みんなそれぞれにツールを選んでいきます。PowerPointが多かったように思いましたが、アニメーションやデザインに凝りたくてKeynoteを使っている子も多くいました。
ツールごとに強み弱みがあるので、ある程度操作スキルがあるのであれば、自分が作りたいプレゼンテーションのイメージに合わせてツールを選べることはいいことだと思います。
前回、信州高遠移動教室について一人ひとりが書いたメモは、ロイロノート・スクールで提出してもらっているので、子どもたちは、自分の提出したカードだけでなく、クラスメイトが提出したカードも見ながら、プレゼンテーションにどんな内容を入れるかを考えていきました。
iPadをスプリットビューにして、半分の画面でロイロノート・スクールを開いて自分の書いたメモを見ながら、もう半分の画面でPowerPointを使ってプレゼンテーションを作成している子もいました。
「4年生に伝わるように作ってください。写真がほしい人は、先生に言ってください。渡します」と千葉先生は言います。先生が撮影した写真を自分のスライドに入れられるのはとてもいいと思います。
メモを見返したり写真を見たりするなかで、「(女子が使った)大浴場と(男子が使った)中浴場の大きさが違う!」「女子の風呂、広い!」「えー」「4年生に伝えよう!」のようなやりとりも教室のなかで起こっていました。この「伝えたい!」という思いが、子供たちのなかで生まれるようにテーマを設定するのが大切だと思います。
「“キャンプファイヤーについて伝えたい!”とそれだけを伝えるのもOKだし、“いろいろ広く伝えたい”というのでもOKです」と千葉先生は言います。メモに書かれている内容のなかから、何を伝えたいのかを決め、それをどのように伝えるのかを一人ひとりが考えてプレゼンテーションを作っていきます。
スライドショーの制作が続いているところで、授業時間が終りました。次回の授業までにプレゼンテーションを完成させて、4回目の授業で完成したプレゼンテーションを見せ合って直しをし、最後の5回目で4年生に見てもらう、という全体のスケジュールを再度確認しました。
最後に今回の授業のふりかえりを、ロイロノート・スクールで書いて提出します。次にどんなことを書きたいか、などがふりかえりとして書かれていました。
No.2に続きます。
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(為田)