いいだ さん、なむ さん編著の『ゲームさんぽ 専門家と歩くゲームの世界』を読みました。毎回さまざまな分野の専門家をゲストに迎えて雑談しながらゲームの世界を散歩する動画「ゲームさんぽ」が本になりました。
ゲームさんぽは、「専門家の目で見たゲームの世界はどう見えるのか」を楽しむ企画(p.9)です。この本では、すごく多様な方々との対談を読むことができます。
僕はこの本を読んで、YouTubeの動画で「ゲームさんぽ」をたくさん見始めました。
本の最初に載っている気象予報士・石原良純さんとゼルダの伝説を一緒にやる動画はおもしろいです。石原良純さんが、ゲームのなかでキャラクターが空を滑空している様子を観察して、「この谷だったら、風はさー…」と気象予報士の視点でゲームのなかの天気を語ってくれる動画です。
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古代ギリシャ研究家の藤村シシンさんと一緒に『アサシンクリード』でギリシャ観光をしている動画も好きです。歴史上、すでに失われている景色をゲームのなかで楽しむことができます。
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僕がやっているゲーム「FGO」でもギリシャ神話の英雄たちがたくさん出てくるので、藤村シシンさんの「FGO」シリーズも楽しく見ています。
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公式サイトにアクセスすると、たくさんの「○○といく ゲームさんぽ」を見ることができます。自分の知っているゲームから入るのもいいし、自分の関心のあるテーマで見てみるのもいいと思います。ゲームをやったことがなくても、全然楽しめると思います(やっていると、より楽しいと思いますけど)。
こうして、ゲームを入口にして、ゲームの世界からはみ出して現実の世界や歴史を知りたくなる、ということってあると思うのです。僕自身は子どものころにやっていた歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」や「三国志」がまさしくそれで、そこから興味をもって戦国時代の歴史小説も、三国志のマンガや小説も、どんどん読み進めていきました。
ゲームプレイだけでなく、そこから何かが広がっていくかもしれない、という視点を垣間見れるコンテンツなのではないかな、と思いました。
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(為田)