教育ICTリサーチ ブログ

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Microsoft 365 Copilotでできるようになること

 マイクロソフトが2023年3月16日に開催した「The Future of Work With AI - Microsoft March 2023 Event」で発表した、「Microsoft 365 Copilot」がすごいです。ChatGPTのように文章でいろいろな指示をすることでWord、ExcelPowerPointなどの作業をサポートしてくれる機能です。

 下に貼る10分ちょっとの英語プレゼンテーション「Introducing Microsoft 365 Copilot with Outlook, PowerPoint, Excel and OneNote」を見てもらうと、どんなことができるようになるのかイメージが持てると思います。
www.youtube.com

 自分なりに見ていて、「おおー」と思ったメモを共有したいと思います。

  • プライベート:お嬢さんの高校卒業を祝うパーティー準備
    • Copilotを使って招待状を書く。自動で文章が作られる。できあがった文章のトーンを、「もう少し短く」とか「もう少しフレンドリーに」とか、Copilotに指示をして変えてもらえる。最終的に文章を決めるのは、「人」。
    • パーティーで見せるスライドショーも、OneDriveに保存してある写真を選んでCopilotに渡せば、イメージなども全部自動で作ってくれる。書かれた文章を自分で書き直すこともできる。
    • 平均的な人は、PowerPointの10%の機能しか使っていない。Copilotが残りの90%を使えるようになる。
    • パーティーのためのToDoリストもCopilotが作ってくれる。
    • Wordには、「3分のスピーチ原稿を作って」と指示を出す。エピソードを追加するために、OneNoteにあるメモをCopilotに指定すれば、それがスピーチ原稿の中に入る。
    • 「スピーチ用に読みやすくして」と言えば、行間を空けてフォントも大きくして読みやすくしてくれる。
  • ビジネス面:提案書の作成
    • Wordファイルで作っていた提案書から、PowerPointでプレゼンテーション資料を簡単に作れる。CopilotがWord→PowerPointPowerPoint→Wordの翻訳をしてくれる。
    • 「画像を追加して」「アニメーションをつけて」と指示するだけでやってくれる。
    • スピーカーノートも作ってくれる。
    • Excelのデータも、データを分析してもらうことができる。しかも、元のデータを勝手に変えるのではなく、別シートに作ってくれる。

 プレゼンテーションのなかにあった、「平均的な人は、PowerPointの10%の機能しか使っていない。Copilotが残りの90%を使えるようになる」は、本当にそうだと思いました。PowerPointだけでなく、ExcelもWordもだと思います。僕も、全然機能を使いこなしていない自信があります。

 「Copilot(副操縦士)」というネーミングもとてもいいなと思います。あくまで、ユーザーが操縦士であり、Copilotは相棒です。だから、「この写真も入れといて」「もうちょっと文字数少なく」「今までのメールのやりとり、こんな感じだから、まとめといて」などの申し送りをほいほいとCopilotにしていくと、どんどん提案を出してくれるようになるということだと思います。

 学校でもCopilot使うようになるといいと思います。「クラスの名簿から一人ずつに宛名を書いて印刷して」とCopilotに指示すれば、差し込み印刷なんてわからなくてもいい、となると思います。Excelのデータを読み込ませて、「提出回数が半分以下の子たちにだけ、このプリントを印刷して」などもできるようになると思います。

 こうした機能が使えるようになったときに、子どもたちの学びがどう変わるのかを考えるのは楽しそうです。そのためにも、自分がどんどん使っていく必要があるなと感じます。
 デジタルを学びのCopilotとして使えるかどうかで、子どもたちの可能性も大きく変わると思います。そうした視座で、学校のデジタル化をサポートしていきたいと思います。

◆ ◆ ◆

 より詳細を知りたい人は、ぜひ「The Future of Work With AI - Microsoft March 2023 Event」の動画全編を見てみるといいと思います。

www.youtube.com

(為田)