教育ICTリサーチ ブログ

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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.3(2023年2月~3月)

 弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。3年生のクラスでドローンを使って動画を撮影して、その動画をCanvaを使って編集する授業を行いました。

 ドローンTello EDUを使って撮影した動画の編集はCanvaで行いました。クラス6人が撮影したすべての動画を、誰でも使えるようにCanvaの素材としてアップロードしました。
 最初は、使いたい動画をタイムラインに挿入して、テキストボックスを追加して、タイミングを設定して、途中から字幕が出たり、途中で字幕が消えたりする方法だけを説明しました。子どもたちからは、「どんなこと書けばいいの?」という質問はあまり出ず、映像を何度も見て、どのタイミングでどんな文字が出たらおもしろいのかを考えて自分なりにテキストボックスを表示させていました。

 子どもたちはテレビの番組でテロップが出ているものをよく見ているし、YouTuberの動画でもテロップが出ているものをよく見ていると思います。動画への親しみ方が、我々とは違うのだな、と感じさせられます。どんどんやりたいことが増えていくので、みんな没頭して字幕を入れていきます。
 一方で、「本当に、字を入れるのって大変!」と制作側の苦労を知ることもできたように思います。

 何度か授業を重ねてきて、テキストボックスを入れて、そのタイミングを指示することに慣れてきたところで、タイムラインの再生ポイントのところでページを分割して、動画の要らない部分を削除する方法を紹介しました。
 これによって、動画をカット割りできるようになりました。ドローンが落ちてしまう部分だけを繋げて、「ドローン墜落集」として1本の動画にまとめた子もいました。

 また、オーディオをタイムラインに入れることでBGMをつける方法も紹介しました。BGMがつくことで同じ動画でも見え方が変わってくることを見せると、自分たちでつけるオーディオを決めていきます。もちろん、「音楽、なしがいい!」と自分で判断してBGMをつけない子もいました。

 制作の締切の日の授業では、「最後まで全部やり切るには時間が足りない人は、最初のところ15秒だけとか、集中的にやってもいいよ」と伝えました。時間を忘れて制作に没頭できるのは素晴らしいことですが、時間が限られているため、集中的に字幕を入れて完成にもっていった子もいました。

 No.4に続きます。
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(為田)