弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。2023年度に授業で取り組んだことを紹介していきたいと思います。
2023年10月24日に、3年生のクラスでSTEAMライブラリーで公開されている「GIGAスクール時代のテクノロジーとメディア」の「メディアの使い方、自分でバランスをとるには?」を実践してみました。STEAMライブラリーのサイトで公開されている、スライドや動画、ワークシートを使って授業を行いました。
最初に、STEAMライブラリーのサイトを使ってみんなで教材動画を見て、自分はどんなメディアを日々使っているのだろうか、ということを考えてもらいました。
そのうえで、スクールタクトで「メディアに使っている時間」というワークシートを配布して、自分が家で使っているメディアを、「使わない」「2時間より少ない」「2時間以上」というふうに使っている時間分けて書いてもらいました。
ワークシートの書き方を紹介するときに、子どもたちが「メディア」というものにイメージをもてるようにと、「スマホ」「インターネット」「テレビ」などを例として先生用メモに書き込んでいきます。その途中で子どもたちから「YouTubeは?」「TikTokは?」「アマプラも見てる!」とどんどん声があがってきます。厳密にはメディアでなくコンテンツじゃないかと思うこともありましたが、「いや、それはメディアじゃないよ」と言うと子どもたちが使っているメディアを出しにくくなると思い、メディアもコンテンツも合わせて書き込んでもらおうと思い、「YouTube」「TikTok」「アマプラ」なども先生メモに書き加えてサンプルとしました。
結果として、子どもたちはいろいろと触れているメディアとコンテンツを書いてくれたように思います。デジタルのものだけでなく、「本」や「新聞」などアナログのメディアも出てきました。また、「テレビでゲームをしているのは、テレビ?」と質問されたときには、なるほど、子どもたちにとってもうテレビはテレビ番組を見るためだけのものではないのだということを感じました(「テレビゲームって書いておいて」と答えました)。
どんなメディアを使っているかをワークシートで書いたら、授業の後半は「メディアバランスをけいかくする」というワークシートをスクールタクトで配ります。「どのようなメディアを」「いつの時間帯に」「どのくらいの時間使うか」という3つのことを、「平日の朝」「平日の夜」「休日」の3条件で考えてもらいます。
やってみるとワークシートに書かれた内容をスタートに子どもたちと話してみるとおもしろいかな、と思いました。例えば、平日の朝に「テレビ」と書いている子には、「平日の朝にテレビを見ている人?」と訊くと手が何人か挙がり、「テレビで何を見てるの?」と訊くと「天気予報」とか「Eテレ」とかいろいろなコンテンツが分かれます。ここで、「えー、そんなの見てるの!?」みたいに内容が分かれるのがおもしろかったです。
さまざまなメディアの存在を理解したうえで、健康にメディアを利用するために自分にとって最適なバランスについて考える、という教材のめあてのところまではたどり着けなかった気がしますが、どれくらいメディアを使っているのかについて考える機会になったように思います。子どもたちだけでなく、保護者様と一緒にやったりするのもおもしろそうだなと感じました。
No.4に続きます。
blog.ict-in-education.jp
(為田)