教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

川口市立辻小学校 授業レポート No.2(2024年9月20日)

 2024年9月20日に川口市立辻小学校を訪問し、岡田強志 先生とALTのRomela Du Marcial先生が担当する5年3組の外国語の授業を参観させていただきました。

 最初はライティングで、ドリルから「A」「a」「B」「b」のアルファベットを練習していました。空書きしてアルファベットの書き方を学びます。アルファベットの小文字はきちんと書くのが難しい子もいるので、こうしてみんなで練習をするのは大事だと思います。

 岡田先生とRomela先生で分担して、子どもたちがワークブックに書いたアルファベットもチェックしていきました。

 この日の目標は「友達ができることやできないことを伝え合う」だったので、そこで使う「He/She can ~」の表現を練習していきます。
 指導者用デジタル教科書をモニターに映してチャントを再生して一緒に歌い、canを使った表現に親しんでいきます。チャントは、1回目はしっかり聴いて、2回目は歌える人は声を出して歌って、3回目は全員で声を出して歌う、というふうに反復練習するようになっていました。

 チャントの後で、できることやできないことを伝えるための単語や表現の確認をしていきました。Romela先生が「play basketball」「play volleyball」「play soccer」など、「can」に続けて使える表現を発音しながら、カードを黒板に貼っていくのに合わせて、子どもたちも発音を練習します。

 クラス全体で「can」を使った表現を確認した後は、子どもたちは一人ひとり学習者用デジタル教科書で発音の練習を続けます。一人ずつヘッドフォンを使って、自分で表現したい文章に使う単語の発音を何度も聴いたり、自分で口に出して練習していきます。

 最後にワークシートに「He can sing well.」のようにできることを2つ、「He can't cook.」のようにできないことを1つ、書いてもらいます。そして、それが誰のことなのかをクラス内で伝え合って、誰のことなのかを当てるゲームをしました。
 誰でもできることを書いていると、誰なのかを特定しにくいので、誰かがわかるようにするにはどんな内容を伝えればいいのか、と考えるのが楽しそうでした。みんなが同じ例文を暗記するだけでなく、自分だけが書ける文章を書く活動がとてもいいと思いました。

 No.3に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)