2024年9月26日に西武学園文理小学校を訪問し、東川正憲 先生が担当する6年1組の理科「土地のつくり」の授業を参観させていただきました。この日の授業では、西武学園文理小学校の開校時の工事のときのボーリング試料を教材として活用して、「文理小学校の柱状図づくり」をしていました。
この日、東川先生は教室にボーリング試料を持ってきていたので、子どもたちはボーリング試料を手にとって見る機会もありました。ただ、実物だけでは全員が同時に見ることができないので、ボーリング試料全部を撮影した写真がロイロノート・スクールの資料箱に入れてありました。実物と写真の両方で、ボーリング試料を教材として使っていました。
柱状図作りを始める前に東川先生がホワイトボードにロイロノート・スクールのワークシートを映して、どのような手順で柱状図を作っていくかを説明します。
ボーリング試料のプラスチックケースには、れき、泥、砂などが入っていて、ラベルに「深度」や「土質名」などの情報が書いてあります。ラベルにある情報を読み取って、ワークシートの「深度」「土の種類」の欄に書き込んでいき、同じ「土の種類」を同じ色で分けてわかりやすくします。最後に「含まれる土の写真」を入れる欄があるのでそこにボーリング試料の写真を貼ります。
柱状図を作り始めると、「シルトって何?」という声が子どもから聞こえてきます。東川先生は「“これって何?”というのが出てきたら、自分で調べてみてもいいよ」と言っていました。一人1台のiPadを活用して、自分で調べていく教室文化ができているのを感じました。
最後にワークシートを提出してもらい、クラス全体でチェックをしていきました。同じボーリング試料を見て作っている柱状図ですが、深度をどれくらいの細かさで見るかによって、できあがる柱状図は違っていました。
クラス内で柱状図を見合うことで、情報のまとめ方や読み取り方を学び合うことができそうだと感じました。
授業の終盤の数分間は、来週あるテストのためにMonoxerを使った学習の時間をとりました。全員がMonoxerをやっていたわけではなく、柱状図の続きを書いている子もいました。こうしてどちらをやるかを選べるようになっているのもいいと思います。
No.3に続きます。
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(為田)