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戸田市立戸田第一小学校 授業レポート(2025年2月27日)

 2025年2月27日に戸田市立戸田第一小学校を訪問し、石塚怜美 先生が担当する3年3組の総合的な学習の時間に参加させていただきました。3年3組の総合的な学習の時間には、2024年11月11日にゲストティーチャーとして参加させていただき、「プレゼンテーションのコツ」を子どもたちに紹介しました。このときにみんながチームで取り組んでいたプロジェクトの成果を僕にプレゼンテーションしてくれました。
 石塚先生が「為田先生にどうして来てもらったんだっけ?」と子どもたちに訊くと、「見せたいから!」「プレゼンのコツを教えてもらったから」「(戸田市の)プレゼン大会の審査員だから!」と理由を教えてくれました。

 この日は「3年3組プレゼンテーション大会」ということで、すべてのチームのプレゼンテーションを聴かせてもらいました。
 子どもたちはチームごとに座っているのですが、自分たちの順番の直前までプレゼンテーションのスライドを見直しているチームもありました。家に持ち帰ったChromebookで、家でもスライドを作っている子もいるそうです。
 それくらい、プレゼンテーションで伝えることを楽しんでくれているのはうれしいです。「プレゼンテーションのコツ」などの前に、そもそも「伝えることを楽しむ」ことがいちばん大事だと思っています。

 各チームの取り組んだプロジェクトは、Kahoot!を使って「学校クイズ」を作ったり、廊下のホワイトボードにいろいろなキャラクターを描いてもらう「お絵かきプロジェクト」をしたり、みんなで一緒にボウリングをしたり、大縄をしたり、紙飛行機を飛ばしたり、いろいろな目的をもったプロジェクトだったことがわかります。

 プレゼンテーションでは、実際にプロジェクトをやっているところの写真がたくさん紹介されていました。それから、参加者にアンケートをとっているチームが多かったことも印象的でした。
 言葉で伝えるだけではなく、写真や図やグラフなどを見せながら説明するとわかりやすくなるよ、というのは、「プレゼンテーションのコツ」にあった「図のチカラ」のカードで紹介したことでもあります。子どもたちがチーム内でスライドを見ながら、より伝わるプレゼンテーションにするために「プレゼンテーションのコツ」を使ってくれていたのかな、と思います。

 授業が終わった後で、石塚先生に一人の子が書いてくれた日記に、「図のちからをつかっていると思いました」と書かれていたことを教えてもらいました。こうして、プレゼンテーションを作っていく途中に、チーム内で「プレゼンテーションのコツ」を使ってディスカッションが行われるようになればいいなと思います。
 11月の授業で紹介した、9つの「プレゼンテーションのコツ」が、子どもたちの使えるボキャブラリーになって、プレゼンテーションを作るときのツールになってほしいと思います。

(おまけ)
 最後に、記念にアナログのスマホをもらいました。「プレゼンを見てくれてありがとう」と書かれていました。こういうのは、とてもうれしいです。こちらこそ、ありがとうございました。

(為田)