教育ICTリサーチ ブログ

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やってみた:Geminiで「高校生が身近に感じる著作権の事例」を出してもらった

 先日公開した、神奈川県立上鶴間高校の1年生の情報Ⅰの授業で「知的財産権・著作権」を扱っていたのですが、レポートを書きながら「高校生にとって身近なスマホやインターネットに関する事例をたくさん出せたらいいな」と思ってので、Geminiに質問してみました。

 プロンプトとして「あなたは高校の情報科の教師です。著作権について、高校生に説明するときに、身近に感じる事例を出してください。特に、スマホやインターネット、SNSに関連する事例をたくさん出してほしいです」と書いてみたら、「著作権って何だろう?」という基本的な解説の後に、身近な著作権の例を以下のように4つの場面で出してくれました。さらにそれぞれの場面ごとにより詳細な例も書いてありました。

  1. SNSで写真や動画をシェアするとき
    みんな、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokを使っていますよね?そこで、こんなケースを考えてみましょう。
  2. インターネット上の画像や記事を使うとき
    調べものや情報収集で、インターネットを使う機会も多いですよね。
  3. YouTube動画やサブスクサービスを利用するとき
    動画共有サイトや音楽・映像のサブスクサービスも、著作権と密接に関わっています。
  4. ゲーム実況や二次創作
    ゲームやアニメ、漫画のファンなら、一度は考えることかもしれません。

 こんな感じでいろんな事例を高校生に見せると、「え、じゃあこういうのは?」ってさらに質問したくなるんじゃないかなあ、と思うのです。「え、これは?」って質問が生徒たちから出てきたら、著作権を少し身近に感じてくれていると思ったらいいのではないかと思います。

 Geminiを生徒たちが自分で使っても別にいいと思いますし、教室のモニターに先生が表示して生徒たちから出てきた質問をその都度Geminiに答えてもらう様子をみんなで見てもらうのでもいいと思います。

 こういう小さいところから、先生方は生成AIを使ってみるのでもいいような気がしています。

(為田)