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川口市立辻小学校 校内研修レポート(2025年6月23日)

 2025年6月23日に川口市立辻小学校の3年1組で「プレゼンテーションのコツ」を伝える授業をした後で、校内研修の講師をさせていただきました。テーマは「発表からプレゼンテーションへ ~よりよい発表方法で伝える~」でした。
 辻小学校では今年度から国語の研究がスタートしていて、「伝え合うこと」や「表現すること」が研究の中心になっていくということで、それと絡めて「プレゼンテーション」についての校内研修を設計しました。
 最初に、学校では大人数に向けて行うプレゼンテーションだけでなく、少人数でのプレゼンテーションがあります。僕は、そうしたさまざまなプレゼンテーションが基本的には1回「伝えた」だけで終わってしまっていて、「ちゃんと伝わるようにしていこう」と推敲を重ねる機会がないことが問題だと思う、ということをお伝えしました。

 さまざまな学校で行われている、「プレゼンテーションを推敲する機会」を増やすための実践を紹介していきました。

 最終的には子どもたち同士で「どうプレゼンテーションをよくできるか」を話し合えるようになるのが理想ですが、そうした話し合いの機会を教室で作るためには、「プレゼンテーションのどういうところをチェックすればいいのか」という知識や語彙をもっていなければならないので、そのための提案が、この日3年1組で行った、「プレゼンテーションのコツ」を学ぶ授業だ、ということをお伝えしました。

 3年1組で行った「プレゼンテーションのコツ」の授業も先生方に見ていただいたので、授業の感想を学年ごとに話し合ってもらいました。先生方からは、「どうしてこの9つのパターンにしたのですか?」「3年生には意味がわからないものもあったように思います」「ちょっと9つは多すぎたかも…?」などのコメントをいただきました。

 プレゼンテーション・パターンを使って作った「プレゼンテーションのコツ」を学ぶ授業では、1つのパターンだけを確実に覚えてほしいという方針ではなく、プレゼンテーションを聴くときやプレゼンテーションを自分でするときの評価の軸として多様なパターンを知ってもらうという方針であることをお伝えしました。
 この日紹介した9つのパターン全部の意味がわからなくてもいいと思っています。実際に子どもたちの前でそれぞれのパターンを紹介していると、あまりピンと来ていなさそうなパターンがあることもわかります。たくさんあるパターン(コツ)を見ていって、これは自分のプレゼンテーションをよくするのに使えるかもしれない、と子どもたちが自分で選ぶ体験をしてほしいと思っています。
 また、3年生のうちはわからなくても、何年かたってからわかるようになるということもあると思います。そうした長期間での学びを見守れるのも学校で学ぶからこその良さだと思っています。

 辻小学校の子どもたちが「伝え合うこと」や「表現すること」を身につけていくための授業研究に、「プレゼンテーション・パターン」が参考になればと思っています。

(為田)