白井智子さんの著書『脱「学校」論 誰も取り残されない教育をつくる』を読みました。
白井智子さんは、1999年に沖縄でフリースクールの立ち上げに参加して、2年半校長を努めていた方です。このときの教え子たちとの座談会もこの本には収録されています。その後の様々な活動を見ていると、子どもたちのそばで子どもたちの選択肢を増やしてきた方だな、と感じました。
この本の序章で、白井さんも自分で書かれていますが、「教育に選択肢をつくる」ということは大事だな、と感じます。
先回りして言えば、この本の結論は、兎にも角にも、子ども一人一人を意思がある一人の人として大切に、一人一人に人権があることを真ん中に置いた教育を実現すること。そのために、学校の外側にも「新しい学びの場」を用意すること、そして、教育に選択肢をつくるというものです。それをしないと、「誰も取り残されない教育」は、到底実現できないと思うのです。
不登校対応の話になったときに、「まず今の学校を良くすることが先だ」という議論が必ず出てくるのですが、今まさに学校に行けていない子にとって、さまざまな背景があって行きたくても行けなくなってしまった学校に、「行くか/行かないか」の選択しかないのはあまりに酷です。逆に、自分が安心安全に楽しく学べる環境と出会えれば、どんな子どもも必ず成長するということを、私は自分の目で25年間、見続けてきました。(p.10-11)
本のなかで書かれていることについて、自分自身も少しだけど直接知っていることもあり、その距離感みたいなものを測りながらも読んでいました。
白井さんの「教育に選択肢をつくる」ということのさまざまな実践に、すごく刺激をもらいました。
(為田)
