2025年10月24日に葉山町立葉山小学校を訪問し、4年1組の総合的な学習の時間のなかで「プレゼンテーションのコツ」を学ぶ授業を担当させていただきました。
最初に電子黒板を使って、「プレゼンテーションのコツ」を紹介していきます。ここで紹介した「プレゼンテーションのコツ」は、株式会社クリエイティブシフトが開発した「プレゼンテーション・パターン」を、「パターン・ランゲージ授業づくりパートナー」である弊社フューチャーインスティテュートが授業で使いやすいように教材設計したものです。
「プレゼンテーション・パターン」は全部で34のパターンがありますが、そのなかからわかりやすく、「メインメッセージ」「ひとりひとりに」「適切な情報量」「ことば探し」「図のチカラ」など実践しやすい8つのパターンを選んで「プレゼンテーションのコツ」として紹介しました。プレゼンテーションを聴くときやプレゼンテーションを自分でするときの評価の軸として多様なパターンを知ってほしかったので、あえて多様なパターンを選んでいます。
パターンが書かれたカードを1枚ずつ大きく電子黒板に映して、パターンのタイトルと意味を紹介して、それぞれのパターンについて子どもたちが理解しやすいようなエピソードを加えながら説明していきます。例えば、「メインメッセージ」の紹介のときに、「長い時間、いっしょうけんめい話をしてくれているけど、話を聞き終わった後に、“何が言いたかったんだろう?”って思う人、いませんか?そういう人の話は、メインメッセージがない、っていうことなんだよね」と言うと、「あるある」「わかるー」と頷いてくれる子が多くいました。

この後で、僕が子どもたちに対して簡単なプレゼンテーションをします。僕がしたプレゼンテーションを聞いて、さっき紹介した「プレゼンテーションのコツ」が使われていたかどうかを評価してもらいます。

さっき紹介した「プレゼンテーションのコツ」のカードを並べたワークシートを、ロイロノート・スクールで子どもたちに配布して、僕のプレゼンテーションで「できていたコツ」と、僕のプレゼンテーションを「もっとよくするコツ」について、それぞれパターン・カードを選んでコメントを書いてもらいました。
途中でロイロノート・スクールの提出箱に提出してもらって、回答を共有してクラスメイトがどんなコメントを書いているのかも見られるようにしています。「もっとよくするコツ」は、他者に指摘をすることを遠慮してあまり書けない子もいますが、提出箱でクラスメイトが書いているコメントを見るだけでも、「こういうふうにコメントを書けばいいのか」という学びに繋がると思います。

提出されたカードをモニターで表示して、子どもたちが「もっとよくするためのコツ」のところに書いてくれたコメントをみんなで読み合わせしていきます。「もっと良くするためのコメント」というのがどういうものか、それを読んでプレゼンテーションを作った人(=僕)がどんなリアクションをするべきなのか、ということをモデルとして見せたいと思っています。
例えば、以下のようなコメントが書かれていました。
- 字が少し多いところをもう少し字を少なくしたほうがいいと思う。
- 先生の走ってる姿の写真が欲しい
- 真ん中や左は見たけど右はあまり、見なかった
- ほとんど同じ声の大きさだったから大きな声も入れたらいいかなと思いました。
- お話おおかった
- 字だけのところをすこしだけ絵や写真をいれたらいいと思う。
- ジョギングの話なのにカモのはなしが私はメインになっている気がしました。
- 色んな話があって少しわかりにくかった。
パターン・カードを選んでから、その横にコメントを書くことで、子どもたちからのコメントが「プレゼンテーションを良くする」という方向に集約されつつ、具体的で多様なコメントが書かれるようになると思います。
最後にふりかえりとして、自分が使えていると思う「プレゼンテーションのコツ」と、これから自分で使っていきたいなと思う「プレゼンテーションのコツ」を、ロイロノート・スクールのアンケート機能を使って回答してもらいました。

今回のこの授業で「プレゼンテーションのコツ」について知ってもらって、人に何かを伝えることの楽しさと難しさを子どもたちに知ってもらえたらいいなと思います。
そのためにも、こうして自分で「プレゼンテーションのコツ」をどれくらい使えているのかということを、少しずつでいいので、評価できるようになってもらえたらと思います。
葉山小学校では、僕が4年1組で示範授業をさせていただきましたが、この後で4年2組と4年3組でも同様の授業を葉山小学校の先生方が実施しています。葉山小学校で先生方が継続的に「プレゼンテーションのコツ」を共通言語として子どもたちに伝えていくことで、子どもたちのプレゼンテーションの力を伸ばしていくことができると思います。
(為田)