キャサリン・プライスさんの『スマホ断ち 30日でスマホ依存から抜け出す方法』を読みました。スマホと正しく付きあい、本来の自分を取りもどすための無理のないノウハウを伝授してくれる本です。僕自身、スマホがなければ生きていけないような生活ではあるので、「このままじゃいけないよ」と言われている感じもありました。新しい言葉をいろいろと知れたので、読書メモを共有します。
スマホを使うことでいろいろ良くないことの例として出てきた「ファビング(phubbing)」は、まったく知りませんでした。しかし、これ、僕、めちゃくちゃやっている気がします。
いつの間にか習慣になっていた行動もある。文書の作成中に“保存”ボタンを押すと、自動的にスマホに手が伸びてメールチェックの時間になる。何か(友達、病院の予約、エレベーターなど)を待つ時間には、気づけば手のなかにスマホがある。会話の最中でもスマホをちらちら見てしまう(この習慣自体があまりに身近な存在となったため、「ファビング(phubbing)」という造語ができた。phone(電話)とsnubbing(冷たくあしらう)を足したものだ)。そういうときには、同じことをされて自分が気分を害したことなど都合よく頭のなかから消えていた。(p.25)
それから、SNSから離れられない理由のひとつである、「何かを見逃す不安」には、FOMOという名前がついているのでした。これはスマホ、常時接続だからこその不安だな、と思います。
カリフォルニア州立大学ドミンゲスヒルズ校の心理学教授ラリー・ローゼンによると、スマホは意図的に不安をあおっているという。手に取るたびに新たな情報を提供し、同時になんらかの感情をかきたてる。それにより、ほんの一瞬でもスマホを置くと、何かを見逃すのではと不安になるのだ。
この不安感は、一般にFOMO(何かを見逃す不安:Fear of Missing Out)と呼ばれている。こちらに比べて過小評価されがちな対義語、JOMO(見逃す喜び:Joy of Missing Out)と混同しないよう注意が必要だ。
人類はこれまでもつねにFOMOにさらされてきた。それでも、その不安に完全に取りこまれずにすんでいたのは、スマホが登場するまでは自分が見逃したものを知ることが容易でなかったからだ。(p.53-54)
スマホは見逃す不安ももちろんですが、嫉妬心も生み出します。これも、めちゃくちゃわかる。いつも、何かと比べてしまう感じがあります。しんどいとき、ありますよね…。
SNSの使用時間が短くなれば、別の種類のFOMOにも避けやすくなる――だれかのタイムラインと自分の暮らしを比べて感じる嫉妬心だ。皮肉に思えるのは、ほとんどのアカウントは、たとえスキー/サーフィンをしたり、モデルに囲まれてジャグジーに入ったりする写真でタイムラインがいっぱいだったとしても、それがそのままその人の生活の実態をあらわしているわけではないという点だ。(p.139)
僕はスマホ断ちまでは絶対できないですけど、バランスをとってデジタルとつきあっていくために、ちょっとこういう考え方にも触れておいたほうがいいな、と思いました。
◆ ◆ ◆
哲学者の谷川嘉浩さんの著書『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』を読み返したくなりました。
(為田)
