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生駒市立俵口小学校 授業レポート No.1(2025年10月30日)

 2025年10月30日に生駒市立俵口小学校を訪問し、吉田正志 先生が担当する5年3組が学校安全CMを作っている国語と保健の合科の授業を参観させていただきました。子どもたちはこの日の授業までに、よりよい学校生活のために「どんな学校安全CMにするか」をみんなで話し合い、グループごとにどんなCMを作るかを決めていました。この日は3時間目と4時間目の2時間続けてCM作りを行っていました。

 吉田先生は全3時間で行うプロジェクト「学校安全CMをつくろう」の全体がわかるようにプリントを作成しています。子どもたちにはプリントで配ってあるものを、モニターに映して子どもたちにこの日の授業でやることを説明します。
 プリントには、子どもたちが作る学校安全CMの2つの条件である「1分間程度の内容にする」「俵口小学校の1年生から6年生を対象とする」が書かれているほか、制作時間のスケジュールと、3時間の授業のふりかえりを書くスペースが用意されていました。

 グループごとに「まがり角でぶつかる」「角でぶつかる」「教室でいすなどがとび出て、こける」「トイレからでてきて、ぶつかる」「階段でぶつかる」「一方通行の歩き方」というように、学校安全CMのテーマを決めていました。
 CM撮影を始める前に、この日の授業の計画とめあてをグループで話し合います。吉田先生は、「ここに時間をかけよう、というのもグループで話し合ってください。すべてを細かく考えていくと時間がかかるので効率化できるところはして、必要なところに時間を使うようにしてください」と子どもたちに伝えていました。

 教室を出て廊下や階段で撮影を行うグループもいるので、吉田先生は「教室でしっかり練習してから行ってください。」と言っていました。演技プランを考えたり、ナレーションを読む練習などを教室で行ってから撮影場所へ向かいます。
 学校内のいろいろな場所で撮影をするので、吉田先生は子どもたちに「学ぶ環境は、みんなにとって快適でなければいけません。クラスの外に出ていくので、他の人のことも考えてね」と伝えていました。
 グループでの撮影は、楽しくなってしまってつい騒いでしまいがちなので、他のクラスの学びを邪魔しないように配慮をする気持ちを伝えることもとても大事だと思いました。

 「トイレからでてきて、ぶつかる」というCMを作ろうとしているグループからは、「ケガしたときに絵の具使ってもいいですか?」と質問が出ました。吉田先生が「特殊効果?」と訊くと、「そう!」と答えます。吉田先生は「工夫にしてはおもしろいけど、演技で何とかできないかな?やる前に相談して下さい。」とその場では言っていましたが、いろいろな工夫を子どもたちから聴いてOKを出したそうです。
 後で廊下で撮影現場を見かけたら、「これ、すごくないですか!」と膝の怪我を絵の具でメークアップした様子を見せてくれました。こういう工夫をすることが、広い意味でのものづくりの楽しさに繋がるとても大事なことだと思います。子どもたちもとても楽しそうでした。

 No.2に続きます。

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(為田)