文部科学省 国立教育政策研究所 教育データサイエンスセンターが、2026年3月4日に「教育データ活用講座」というページをオープンしました。自治体担当者を対象とした、教育データ活用力向上のための動画・資料が掲載されています。

ページにアクセスすると、以下の3つのパートに分かれています。
- 全国学力・学習状況調査の結果を活用するための解説動画
- 令和7年度
- 令和6年度
- 令和5年度
- 全国学力・学習状況調査 具体的な分析方法の例
- 教育データ活用力向上のための入門講座
- 第1部:データを解釈する
- 第2部:データを目的に応じて可視化する / 課題解決のため、データを取得・分析する
これらは、いままでも国立教育政策研究所のサイトに掲載されていたものですが、ユーザーが見やすいようにこのページに集約したそうです。掲載されている動画の目次(チャプター)が掲載されていて、見たいトピックを探しやすくなりました。また、動画内で使われているスライド資料も参照できるようにリンクが用意されています。
全国学力・学習状況調査の結果を活用するための解説動画
全国学力・学習状況調査の調査結果を最大限に生かし、日々の指導改善・充実につなげられるよう、データの見方や課題・成果の見つけ方などについて、具体例を基に分かりやすく解説しています。令和7年度、令和6年度、令和5年度の3年分の解説動画を見ることができます。
全国学力・学習状況調査 具体的な分析方法の例
全国学力・学習状況調査は終了後に、教育委員会には結果データとして域内・所管の学校の全児童生徒の解答・回答内容が分かるローデータファイル(csv形式)が返却されます。Excelを使って、このローデータファイルから相関係数の算出や散布図の作成ができる「具体的な分析方法の例」(PDFデータ)がリンクされています。丁寧に手順が説明されているので、じっくり時間をかけてみるといいと思います。

いきなり本物のローデータを使うのが心配な方や、ローデータをもっていないけれど分析をしてみたいという方は、国立教育政策研究所が擬似データを公開しています。この擬似データは、調査結果の統計的性質を一部保存しながら作成した擬似データで、児童生徒個人、学校などの個別情報の秘匿を気にすることなく、統計演習など教育目的等のために自由に利用できるそうです。この擬似データで分析をしてみるのもいいと思います。

教育データ活用力向上のための入門講座
教育データ活用力向上のための入門講座は、これからデータ活用に取り組む教育委員会の担当者向けの動画です。「第1部:データを解釈する」と「第2部:データを目的に応じて可視化する / 課題解決のため、データを取得・分析する」の動画が公開されています。
「第1部:データを解釈する」では、データ活用の意義と限界について紹介した後、全国学力・学習状況調査の結果データを例にしながら「平均正答数と中央値」「標準偏差」「四分位範囲」「相関係数」について実践的に説明されています。
「第2部:データを目的に応じて可視化する / 課題解決のため、データを取得・分析する」では、教育委員会での取り組み事例として、教育ダッシュボードでいかにデータを目的に応じて可視化するかを紹介していました。
第1部(14分19秒)と第2部(8分48秒)の両方を視聴しても30分もかからないので、ぜひまとめて見てみるといいように思います。「データ利活用とは何のためなのか?」「データを利活用することで何ができるのか?」ということの導入がわかりやすく紹介されています。ここを入口に実際のデータにさらに当たっていくといいと思いました。
まとめ(というか、感想)
自治体担当者向けに国立教育政策研究所がこのようなページを用意していることをはじめて知りました。教育委員会の指導主事の先生方にとって、ここに公開されている動画の内容はどれくらい身近なのだろう、と思いました(研修などで学校へ行くときに、管理職の先生や指導主事の先生に訊いてみようと思います)。
自分たちの自治体の学校でのデータをどう利活用するのか、ということに繋がっていくといいなと思いました。
(為田)