教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

東福岡高等学校 国際教養コース 「プレゼンテーションのコツ」ワークショップ レポート(2026年1月22日)

 2026年1月22日に東福岡高等学校を訪問し、国際教養コースの1年20組と21組の希望者を対象に「プレゼンテーション」をテーマにしたワークショップを放課後に行いました。松下直樹 先生が生徒たちに呼びかけてくれて、8人の生徒が参加してくれました。また、国際教養コースの先生方も参観してくださいました。

 今回のワークショップでは、株式会社クリエイティブシフトが開発した「プレゼンテーション・パターン」を、「パターン・ランゲージ授業づくりパートナー」である弊社フューチャーインスティテュートが授業で使いやすいように教材設計して活用しました。プレゼンテーション・パターンを使った授業は、これまでに小学校と中学校では実践してきましたが、高校での実践ははじめての機会となりました。

 ワークショップを実施した1月22日に1年20組と21組の授業を参観させていただいていて、生徒たちがアウトプットに積極的だった要素を見ていたので、いつもより高い理想を求めて「プレゼンテーション・パターン」の34のパターンから、9つのパターンを選んで「プレゼンテーションのコツ」として紹介しました。
 Googleスライドでパターンが書かれたカードを1枚ずつ大きく映して、パターンのタイトルと意味を紹介して、それぞれのパターンについて生徒たちが理解しやすいようなエピソードを加えながら説明していきます。

 「プレゼンテーションのコツ」を紹介した後で、生徒たちに対して僕の仕事を紹介するサンプルプレゼンテーションをします。
 その後で生徒たちにQRコードを使ってPadletにアクセスしてもらい、Padletに並んでいる「プレゼンテーションのコツ」を読んで、僕のサンプルプレゼンテーションで「できていた」と思うコツのカードに「いいね」をつけてもらい、「もっとプレゼンを良くするために使ったらいい」と思うコツのカードにコメントを書いてもらいました。

 生徒たちは、サンプルプレゼンテーションをどう評価すればいいのか、「プレゼンテーションのコツ」のカードを開いて内容を読みながらふりかえっていました。

 ワークショップが終わった後には、参加してくれた生徒たちと質疑応答のやりとりができました。授業の中でアウトプットをする機会が多い東福岡高校の生徒たちにとって、プレゼンテーションが大事な武器の一つになると思います。そのための第一歩として、このワークショップが役に立ってくれるといいな、と思います。

◆ ◆ ◆

 後日、松下先生が「ワークショップに参加した生徒の一人が本コースのサイトに記事を書いてくれました」と教えてくれました。

Today, I had a good experience. I listened to Mr. Tameda's story in the 8th period.
He launched a company called the Future Institute and is currently supporting schools nationwide in various activities. Also, he teaches presentations from kindergarten to college students.
In his talk, he said that there are mainly nine important points in a presentation.
Among them, the most impressive thing is that it is important to draw an image of success.
And, using diagrams to listen to presentations makes it easier to convey what kind of person you want them to be.
Next, I actually listened to Mr. Tameda's presentation and made an evaluation and wrote my impressions on the nine points. It was the first time I evaluated other people's presentations, but I think that I gained the ability to verbalize them.
Finally, he said," The ability to learn from mistakes, the ability to start over, and the ability to start moving even it there is no correct answer the most important things right now." Through this experience, I want to be able to make a presentation that is easy to convey to anyone.

◆ ◆ ◆

 今回の「プレゼンテーションのコツ」を伝えるワークショップを参観してくださった、国際教養コース責任者の今井孝治 先生に授業を見た感想を伺いました。

日本のほとんどの高校においてあまり体系的に教えられていない、プレゼンテーションやパブリックスピーキングに関する取り組みを、ここまでテクニカルにそれでいて、わかりやすくクリエイティブに表現されている点が非常に興味深く思いました。かゆいところに手が届いた、と言う表現が正しいかどうか分かりませんが、学生のプレゼンテーションを見ていて、よく思っていたポイントがフィードバック化されていて、パターン・ランゲージの数も多すぎず少なすぎず、ちょうどいい数に厳選されており、学生だけではなく、私たち大人にとっても学ぶ価値があるものだなと思いました。とても勉強になりました。

 東福岡高校の生徒の皆さんがプレゼンテーションで何かを伝える力を伸ばす手助けに、プレゼンテーション・パターンが役立てたらいいと思います。

(為田)