教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業づくりに役立つかも:戸田市教育委員会「令和7年度 戸田市教育研究集録」「令和8年度 指導の重点・主な施策」

 少し前になりますが、戸田市教育委員会から「令和7年度 戸田市教育研究集録」を送っていただきました。こうした発信をたくさんしているのも、戸田市教育委員会の特徴です。令和7~10年度には「多様性を包摂する柔軟な教育課程と指導方法の研究開発」が行われています。たくさんの有識者からのコメントも掲載されています。
 戸田市立教育センター等研究グループの8つの部会(「算数・数学部会」「体育・保健体育部会」「特別支援教育部会」「リーディングスキル部会」「PBL・STEAM教育部会」「ICT・プログラミング教育部会」「PBS部会」「学級経営部会」の研究内容と研究成果が紹介されているページもありました。

 PDFがこちらのページで公開されています。

 戸田市教育委員会が定期的に発行している冊子として、僕がいちばん好きなのは、「指導の重点・主な施策」です。「令和8年度版 指導の重点・主な施策」は、PDFがこちらのページで公開されています。

 授業改善の重点のページでは、「令和7年度全国及び埼玉県学力・学習状況調査の結果や学校訪問、AL指導用ルーブリック等の分析から、本市児童生徒の学習には次のような傾向がみられる」(p.3)として、3つの課題を挙げています。

  • 学力調査では無解答率が高い。
    問題の意図や条件を正しく読み取り、必要な情報を見つける力を育てる必要がある。
  • ICTの活用頻度は高い。
    今後は、「思考を整理する」「他者と比較する」「考えを更新する」など、学びを深めるための活用をさらに進めていく必要がある。
  • 個別の知識や技能(知っている・できる)は概ね身に付いている。
    一方で、それらを関連付けて意味を理解(わかる)したり、状況や文脈に応じて活用(使える)したりすることに課題がある。

 この課題を解決するために、授業づくりで何ができるのかを、戸田市全体で先生方にどのように考えて授業をつくればいいのかと提案しているように思います。こうして課題をきちんと文言化して、現場に向けて発信をしていくことはとても大事だと思います。
 僕はこれを受けとった学校現場の先生方が授業をつくるところのサポートをしていきたいと思っているので、しっかり読んで勉強したいと思います。

 戸田市が出している「令和7年度 戸田市教育研究集録」「令和8年度 指導の重点・主な施策」の内容も発信方法も、他の自治体の教育委員会の参考になるのではないかと思います。

(為田)