東宝株式会社が公開している「2026年2月期 決算説明資料」のAppendixページが素晴らしい、というのをSNSで知って、公開されているPDFをチェックしてみました。アニメーションのヒットコンテンツをたくさんもっている東宝だからこそ、アニメが好きな中学生や高校生に授業の中でビジネスの話に繋げることができそうだな、と思いました。
東宝の決算資料、appendixのページが本当に素晴らしいのですよね。
— エン太郎 (@entaroucom) 2026年4月14日
映画、アニメのビジネスモデルが理解できますし、世界のアニメ市場規模も地域ごとにまとめてくれて、用語集まである。… pic.twitter.com/j465pX9Pwu

全112ページもあるPDFですが、授業のとっかかりとしては「Appendix 3 IP・アニメ事業」にある「TOHO animation クール数の積み上がり」のページが、毎年リリースされている新規タイトル・新シリーズがよくわかって、生徒たちの興味を惹きつけられるかもと思いました。

AIと対話するからこそ、どんどん深く学べる
ページの先頭に書いてある「新規のテレビアニメや新シリーズの追加によって収益源となるIP数を積み上げるとともにコンテンツの長寿化を図り、継続的かつ安定的なビジネスモデルを構築」という文章を、具体的にどういうことか調べるために、Copilotに「東宝の決算資料のなかで、「 新規のテレビアニメや新シリーズの追加によって収益源となるIP数を積み上げるとともにコンテンツの長寿化を図り、継続的かつ安定的なビジネスモデルを構築」と書かれていました。詳しく解説してもらえますか?」というふうに頼んでみると、「いいところに目をつけましたね。この一文、東宝の「アニメ・IPビジネスの設計思想」がかなり詰まっています」と答えてくれました。

Copilotは僕が学校や教育に関わるコンサルテーションを行っていることを知っているので、続けて「もし、教育現場向けにこの文を説明したいとか、「IPポートフォリオ」を授業で扱いたい、みたいなニーズがあれば、その用途向けに言い換え・図解も一緒に考えましょう。」と提案してくれました。
そこで、「アニメにすごく詳しいわけではないけれど、アニメのタイトルくらいは知っている高校生に向けて、ビジネスに興味を持ってもらえるような説明を考えてもらえますか?」ともう少し具体的な状況を書いたら、さらにかみ砕いた説明を返してくれました。

Copilotが僕の仕事やこれまで対話してきた履歴をもっているからこそ、提案をしてくれるのはとてもいいと思っています。中学生や高校生がAIを使うときも、こうして自分にあった提案や説明をどんどん投げてくれるようにAIを使ってほしいと思います。
説明が詳しくなっていくほどに、「じゃあ、これはどういうことなの?」と詳しく質問を返すことが大事になるし、それを一人ひとりが自分の端末でできるということがとても大事だと思います。先生1人でクラス全員にその粒度でやりとりをすることはできないので。
インフォグラフィックスも作ってみたけど…
GoogleのNotebookLMを使って「TOHO animation クール数の積み上がり」のページを高校生に分かりやすくインフォグラフィックスにもしてもらいました。きれいに情報がまとまっている感じはしますが、対話しながら読み込んでいく、深掘りしていく、という感じはあまりしません。これは用途がちょっと違うかな、と思います。

インフォグラフィックスを作るのは、「AIを使ってこんなことができる!」というデモにはいいと思うのですが、生徒たちに何をさせたいのか、を明確にしたうえで、そのためのツールとして適した場面で使っていきたいな、と思いました。
決算資料をAIを使って読むのはおもしろいかも
こうやって中学生や高校生が興味をもてそうな素材を使って、その中身を読むのにAIの助けを借りていく、というふうな使い方が僕は好きだな、と思います。理解を深めるためのツールとして、AIを使う、そんな場面を教室で作りたいなと思うのです。
このときに、興味をもてない素材だと、ただコピペして終わりになってしまうので、自分で「これはどういうこと?」「じゃあ、これは?」と質問をどんどんAIに投げたくなる素材であることが大事だと思っています。
今回は東宝でアニメのビジネスをもってきましたが、好きなスポーツがあるならばそのスポーツに関わる企業の決算資料を使うこともできると思います。地域で出している資料などでもできるかもしれません。
こうした資料を教材として使って、AIを使って読んでいる授業を見てみたいなと思いました。
(為田)