教育ICTリサーチ ブログ

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AI×作文教育を考える参考になるかも:Tech&Learning「The New Writing Process in the Age of AI」

 Tech&LearningでLisa Nielsenさんが書いている「The New Writing Process in the Age of AI」を読みました。英語の記事ではありますが、いまやいろいろな翻訳ツールはありますので、翻訳で読んでもいいかな、と思います。

 最初に書かれているリード文を読んで、とても納得できたので紹介したいと思います。英訳は僕がしました。

Instead of policing whether AI was used, educators should focus on how it is used to help students learn and produce quality work.

教育者は「AIが使われたか」を監視して取り締まるのではなく、学習者が質の高い学習のため、質の高いアウトプットを生み出すためにAIをどのように使ったのかに焦点を当てるべきだ。

 「AIを使っているかどうか」よりも、「学習者にとって学びがそこにあるのか」を考えるべきだと思っています。

 AIにサポートしてもらっているLisa Nielsenさんの執筆プロセスが紹介されているのですが、これを学校での「AIを活用した作文」をするときの参考にできるように思いました。

My AI-Supported Writing Process

  • Idea Exploration and Brainstorming(アイデアの探求とブレインストーミング) - I work with AI to develop my ideas and goals. (AIと共にアイデアとゴールを練り上げていく)
  • Identifying Key Elements(大事な要素を決める) - I determine what should be included for my audience and purpose.(私の読者と目的のために、書くべき内容を決める)
  • Structuring with AI Assistance(AIと共に構成を練る) - AI helps organize the draft, but I decide what stays or changes.(AIと共に草稿を練る。何を入れるか、何を削るかは自分が決める)
  • Human Editing and Decision-Making(編集し、決定するのは人間) - I revise in Docs and ensure the tone and clarity reflect my thinking.(私が文章を推敲し、私の思考を反映した文章のトーンと明瞭さを出す)
  • Iterative Refinement(繰り返す改良) - I give feedback to AI, add details, ask for missing angles, and revise again.(私がAIにフィードバックを与え、より詳しく、見落とした視点がないかを問いかけ、何度も改訂する)
  • Style and Voice Alignment(スタイルと文体の整合性) - I ensure that the writing continues to sound like me and meets my intended purpose.(自分らしい文体になっているか、それが目指している目的に合っているかを確認する)
  • Connecting to My Work(自分の仕事との接続) - I might ask AI to help identify places to include links or relevant background knowledge from other writing I’ve done.(これまで自分がしてきた仕事へのリンクや関連する情報などを、AIに手伝ってもらって提供することもできる)
  • Final Polish(ファイナル版修正) - I review the final draft to ensure quality and flow.(ファイナル版の原稿をレビューする)

 こうして見てみると、執筆活動をAIに支援してもらえそうなところはたくさんありますが、それには「この文章を自分で書きたい!」という強い思いがあることが前提になるように思います。
 このあたりが、学校の授業で書く作文との大きな違いだと思うし、学校でAIをどれくらい使うかを考えるときの課題だと思っています。課題として与えられている作文が、(あんまりいい表現ではないですが)「やらされごと」である限りは、AIに「支援してもらう」というよりも、AIに「代わりにやってもらう」というふうになってしまうのではないかな、と思います。

 そう考えると、「AIを使って作文を書いてもいいよ」というときの課題は、のめりこむ探究活動であれば可能かもしれないけど、それ以外だと課題設定が難しそうだな…と思っています。

www.techlearning.com

(為田)