この連載では、これからICTを実践する学校/先生方を想定読者として、「ICTを使って、こんな実践ができますよ」というのを、実践事例の引き出しとしてご紹介していきたいと思っています。端末やシステムの機能ありきでなく、教育手法としてどうなのか?というところに焦点をしぼって紹介します。
「授業の中での導入部分で5分だけ使う」「プレゼンテーションの動画を撮影して、みんなでレビューする」などのように、特定の目的にピンポイントでICTを利用している様子を紹介していきます。
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今回は、関西大学初等部で共有しているMacBookやiPadの管理方法について、「グッドプラクティス」の紹介です。山中昭岳先生にご紹介いただきました。
すべての学校が一人1台環境をすぐに実現できるわけではないと思います。そうしたときに、コンピュータに番号をふって、自分の出席番号とコンピュータの番号を紐付けてしまう、というやりかたをされているそうです。例えば、出席番号13番の児童は、13番のコンピュータを使う、という感じです。
こうすると、同じ出席番号は同じクラスにはいないので、クラス全体で使うときには、いつも同じコンピュータを使うことができるようになります。他のクラスや学年と同時に使うことがないように、スケジュール管理だけをすればいいでしょう。関西大学初等部では、同時に使うのを希望する、ということはほとんどないということでした。
もし、昼休みや放課後などの自由時間に使ってもいいというふうにするならば、予約表などを作れば、それも運用できるのではないかと思いました。あるいは、優先して利用できる曜日を学年やクラスで設定したりもできるかもしれません。