教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

エッセイ

授業で使えるかも:花王「シャンプーのきざみに込められた思い」

SDGsについての授業を参観させていただくと、ユニバーサルデザインについて調べている児童生徒をよく見かけます。そのなかでよく、「シャンプーとリンスのパッケージは、触ると違いがわかるようになっている」ということが発表されます。 現在は、こうしたデ…

トップキャディーさんの仕事ぶりを見て、自分の仕事を考える日曜日

日曜日の朝にやっている「武井壮のゴルフバッグ担いでください」という番組が好きで、最近よく見ています。武井壮さんとゲストの人が、トップキャディーにゴルフバッグを担いでもらって、プロゴルファーのようにキャディーと戦略を立ててコースを回る、とい…

考えてみた:「NEXT GIGA」という言葉と「セカンドGIGA」という言葉

最近、仕事をしていて「NEXT GIGA」という言葉と、「セカンドGIGA」という言葉をよく聞きます。GIGAスクール構想で配備された一人1台の情報端末のこれからについて語る文脈のなかで出てくる言葉なのだけど、「NEXT」と「セカンド」とどんなふうに使い分けら…

教科書とは「先生が授業をするためのもの」か「学習者が学ぶためのもの」か?→じゃあ、デジタル教科書は?

最近、(紙の)教科書とデジタル教科書についていろいろと考えています。以前、僕はデジタルドリルを作るプロジェクトに参加していて、教科書作りの緻密さを目の当たりにすることがありました。その時以来、僕は「教科書は子どもたちの学びのための良きツー…

「ピジン」と「クレオール」を、学校と学校外で作りたい

僕は「ピジン」と「クレオール」という言葉に、ずっと魅力を感じています。大学生の頃に、たしか「比較文化論」の講義で、はじめて「ピジン」と「クレオール」という言葉を知りました。それ以来、ずっと惹かれている言葉です。クレオール主義 (ちくま学芸文…

プログラミングの授業には、心沸き立つ瞬間がほしいなと思う

小学校でプログラミングの授業を教えることが、ときどきあります。また、プログラミングの授業を参観させてもらうことも、ときどきあります。僕は、プログラミングって、最初は楽しいものであってほしいと思うのです。それはキャラクターが出てきてくれると…

映画「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」→シュテファン・ツヴァイク→『ジョゼフ・フーシェ』→立命館大学政策科学部というつながり

映画「ナチスに仕掛けたチェスゲーム」の予告映像を見て、おもしろそうだと惹かれ、いろいろと調べてみました。 royalgame-movie.jp 公式サイトに掲載されているコラム「シュテファン・ツヴァイクとその最後の作品」を読んで、この映画の原作が『チェスの話…

教育ICTリサーチ ブログ 9周年

教育ICTリサーチ ブログは、2014年6月27日最初のエントリーを書きました。最初期のエントリーは、書き方のフォーマットもいまと全然違っていて、読み返すのも恥ずかしいですが、そこから9年かけて、少しずつ、自分たちが伝えたいことの核ができてきて、その…

自分が本当に「クリエイティブではない」と感じる

先週、このブログのサイドバーにメルマガ登録フォームへのリンクになるバナーをCanvaを使って作りました。サイズを指定して、メールマガジンに関係ありそうな「mail」とか「subscribe」とかのキーワードを入れて、アイコンを作り、テキストを入れて…という感…

やってみた:ウィルソンの言葉「現代の人は、旧石器時代からの感情、中世に作られた制度、そして神のような技術を併せもっている」(うろ覚え)を検索してみた

アメリカの生物多様性の研究者であるエドワード・オズボーン・ウィルソンのある言葉をこないだ知りました。それは、「現代の人は、旧石器時代からの感情、中世に作られた制度、そして神のような技術を併せもっている」というようなものです。すごく印象的だ…

プロパイロット機能を使ってみて、いろいろ考えた

GWに仕事でお世話になっている葉山町までドライブして遊びにいってきました。そんなに車が混んでいなかったので、帰りの高速道路(逗子ICから新保土ケ谷ICまでの20kmちょっと)を、プロパイロット機能を使って走ってみました。プロパイロット機能は、設定し…

授業でデジタルを活用したい理由は、「失敗から学ぶ」ことができるからだと思う

僕が学校の授業でデジタルを活用したい理由の大きなひとつは、子どもたちが「失敗から学ぶ」ことができるようになってほしいと思うからです。 失敗から学ぶためには、何度もやり直せる方法があることと、何度もやり直しても大丈夫な環境が必要ですが、これを…

中学生の卒業式の後のスマホの使い方を見て思ったこと

2022年度が終わります。自分の息子も無事に中学校を卒業しました。3月上旬に行われた卒業式は、会場である体育館には保護者は1人しか参列できませんでしたが、教室でリアルタイムで体育館の様子を見ることができました。会場全景と、卒業証書授与のところと2…

コンピュータを使った授業では、Undoを使えるようになってほしい

コンピュータを使った授業を自分でするときに、いちばん子どもたちに使えるようになってほしい機能は、「Undo(取り消し)」です。 絵を描くアプリケーションの説明をするときには、意図的にUndo機能を使う場面を作って見せて、「やってみて、“あ、違うな”と…