書籍
哲学者の谷川嘉浩さんの著書『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』を読みました。スマホをもつようになって、いつでもネットに接続されていて、SNSやアプリから四六時中通知が来て、すぐにリアクションを取りたくなって…という状況に僕もあります。…
島田功 先生・馬場卓也 先生の編著『算数授業のオープンエンドアプローチ』を読みました。算数の授業を通じて、「多様な価値観や数学的な見方・考え方を磨く」ことを目指した授業事例を読むことができました。読書メモを共有します。多様な価値観や数学的な…
武蔵野大学附属千代田高等学院および武蔵野大学中学校・高等学校 中高学園長、千代田国際中学校 校長の日野田直彦 先生の著書『東大よりも世界に近い学校』をお送りいただきました。買おうと思っていた矢先にオフィスに届きまして、危うくダブるところでした…
坂本尚志 先生の『バカロレアの哲学 「思考の型」で自ら考え、書く』を読みました。「簡単に正解が出ない問題に、根気強く向き合って、自分の頭で考える」ことのできる授業を作りたいと思っていて、バカロレアでどのような問題が出されて、思考を鍛えている…
国際政治記者の田中孝幸さんが書いた『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』を読みました。地政学とは、地理的な条件に注目して、軍事や外交といった国家戦略、また国同士の関係などを分析、考察する学問です。この本のなかでは、地球儀を見ながらさま…
いいだ さん、なむ さん編著の『ゲームさんぽ 専門家と歩くゲームの世界』を読みました。毎回さまざまな分野の専門家をゲストに迎えて雑談しながらゲームの世界を散歩する動画「ゲームさんぽ」が本になりました。 ゲームさんぽは、「専門家の目で見たゲーム…
マシュー・サイド『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』を読みました。さまざまな考え方をする人がチームにいることの大切さを、さまざまなエピソードで読むことができて、とてもおもしろかったです。多様性の科学 画一的…
ウィーン大学教授(メディア・テクノロジー哲学)のマーク・クーケルバーク『自己啓発の罠 AIに心を支配されないために』を読みました。僕は特に「5 テクノロジー カテゴリー化、測定、数値化、強化、もしくは、なぜAIは私たちについて私たち自身より知って…
佐々木潤先生の『個別最適な学び×協働的な学び×ICT入門』を読みました。宮城県の公立小学校に勤務する佐々木先生の、ICTを活用したさまざまな授業実践を知ることができる本です。個別最適な学び×協働的な学び×ICT入門作者:佐々木 潤明治図書出版Amazon 「…
アメリカのプロサッカー選手 ミーガン・ラピノー選手の『ONE LIFE ミーガン・ラピノー自伝』を読みました。アメリカ代表として、2019年のFIFA女子ワールドカップで優勝し、最優秀選手と得点王に輝いた、かっこいいプレイヤーです。ONE LIFE ミーガン・ラピノ…
鈴木宏昭 先生の『私たちはどう学んでいるのか 創発から見る認知の変化』を読みました。授業をするうえで、子どもたちがいろいろなやり方で学んでいるのを見て、「どう学んでいるのか」は考えたいテーマなのです。私たちはどう学んでいるのか ――創発から見る…
言語哲学者の三木那由他さんの『言葉の展望台』を読みました。僕は、人と人との対立を乗り越えるための手段として、コミュニケーションと言葉について非常に興味があります。その観点から、三木那由他さんの仕事に非常に興味があるのです。文芸誌『群像』の…
ニューヨーク大学 パブリック・ナレッジ研究所の所長 エリック・クリネンバーグさんの『集まる場所が必要だ 孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学』を読みました。 コロナ禍でオンライン(仮想空間)でのコミュニケーションも増えてきたとはいえ…
シナン・アラル『デマの影響力 なぜデマは真実よりも速く、広く、力強く伝わるのか?』を読みました。原著は2020年に出版されていて、著者であるシナン・アラルの20年間の研究成果がまとめられています。原題「THE HYPE MACHINE How Social Media Disrupts O…
教育の業界で仕事をしていて、ジョン・デューイの名前を聞くことは多いのですが、家に『学校と社会』が1冊あるだけで、それもあんまり読み返すこともしていないみたいな状態です…そんな僕ですが、図書館の新刊本のコーナーで上野正道さんの『ジョン・デュー…
MAZDA Incredible Labの松田孝 先生から、『IchigoJamでできるテキストプログラミングの授業』をお送りいただきました。(Amazonで商品が見当たらないので、版元のくもん出版さんのページにリンクを貼っておきます。 実際に子どもたちと一緒に学べる授業案が…
スージー・ボスさん+ジョン・ラーマーさんの『プロジェクト学習とは 地域や世界につながる教室』を読みました。プロジェクト学習(PBL: Project Based Learning)を構成する要素にはどんなものがあるのか、どういったところをチェックしていくことで授業と…
京都教育大学附属桃山小学校の若松俊介 先生から、曹洞宗徳雄山建功寺住職 枡野俊明さんとの共著『教師としてシンプルに生きる』をお送りいただきました。教師としてシンプルに生きる作者:若松 俊介,枡野 俊明東洋館出版社Amazon 若松先生の初任の頃のお話や…
倉成英俊さんの『好奇心とクリエイティビティを引き出す 伝説の授業採集』を読みました。 会社、日本国内の学校、海外の学校、映画やテレビ、家庭などで行なわれている「伝説の授業」を20例、読むことができます。薩摩の郷中教育や葛飾北斎の門人たちへの教…
山野弘樹さんの『独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」』を読みました。学校を出た後、どんな人生を送るにしても、自分で学べるようになる=独学できるようになることはとても大切です。独学できるようになるために、どんな思考法が必要なのか、どんなス…
伊藤昌亮 さんの『炎上社会を考える 自粛警察からキャンセルカルチャーまで』を読みました。今日の社会=炎上社会が、どんな対立構造を持ち、どんな紛争状況を抱えているのか。また、その背景にどんな社会構造と時代構造があるのかを紹介する本です。炎上社…
独立研究者の森田真生さんの『偶然の散歩』を読みました。森田さんのさまざまな連載をまとめた本なのですが、多くの文章のなかで森田さんの息子さんの様子(1歳の頃から6歳の頃まで)が書かれていて、そこから森田さんのいろいろな思いを読むことができる本…
横浜創英中学・高等学校の工藤勇一 校長先生の著書『15歳からのリーダー養成講座』を読みました。この本は、2021年に、工藤先生が横浜創英の中学3年生から高校3年生の希望者に向けて行った特別授業「リーダー養成講座」をベースにしたものです。改革のカリス…
澤田英輔 先生・仲島ひとみ 先生・森大徳 先生 編『読む力をつけるノンフィクション選 中高生のための文章読本』を読みました。1篇5~10分ほどで読める長さのノンフィクションの文章が20篇、収録されています。中高生のための文章読本 ――読む力をつけるノン…
横浜創英中学・高等学校の工藤勇一先生と哲学者・教育学者の苫野一徳先生の共著『子どもたちに民主主義を教えよう 対立から合意を導く力を育む』を読みました。「そもそも、学校とはどういう場であるべきなのか」ということを考えるヒントがたくさんある本で…
坂本旬先生・山脇岳志さん 編著の『メディアリテラシー 吟味思考(クリティカルシンキング)を育む』を読みました。 デジタルテクノロジーの発達によって、さまざまな情報に触れることができるようになっています。学校でも一人1台の情報端末を使うようにな…
成田悠輔さんの『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』を読みました。正直なところ、「ちょっと過激かな…?」と思いながら読み始めましたが、この議論を知ったうえで、学校でテクノロジーをどう使うのか、ということを考えるこ…
朴沙羅さんの『ヘルシンキ 生活の練習』を読みました。朴さんは、2020年2月にフィンランドのヘルシンキへ移住して、2人のお子さんと一緒に暮らし始めたのですが、その日々を読むことができます。2人のお子さんの名前はユキとクマで、フィンランドへ渡った202…
奈須正裕 先生の『個別最適な学びの足場を組む。』を読みました。突如現れたように見える「個別最適な学び」が、これまでの日本でどのような位置づけであったのか、どういった実践がこれまでされていたのか、というふりかえりをしつつ、それがこれからの教育…
大変遅ればせながら、ようやく佐藤明彦『教育委員会が本気出したらスゴかった。 』を読みました。熊本市の教育委員会と学校で、2020年2月末から6月くらいまでの一斉休校の間(というか、その少し前から準備や判断は始まっていたわけですが)どのような施策が…