教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍

書籍ご紹介:『「国語の時間」と対話する 教室から考える』

文学研究者であり、元高校教員であり、教科書編纂者でもある五味渕典嗣 先生の著書『「国語の時間」と対話する 教室から考える』を読みました。本を読んでいくと、「新しい国語科」という表現が出てくるのですが、これは2018年3月に告示された高等学校新学習…

書籍ご紹介:『1分集中!ほめるドリルシリーズ まる さんかく しかく はじめてのかたち』『あそんでまなぼう トミカでできちゃう! ならべあそび』

2024年10月から11月にかけて、監修としてお手伝いをさせていただいたポプラ社のドリル『1分集中!ほめるドリルシリーズ まる さんかく しかく はじめてのかたち』と『あそんでまなぼう トミカでできちゃう! ならべあそび』が発売されました。 ポプラ社のド…

書籍ご紹介:『揃わない前提の授業を見る・感じる・考える』(授業づくりネットワークNo.48)

『揃わない前提の授業を見る・感じる・考える』(授業づくりネットワークNo.48)を読みました。全国のさまざまな校種での、さまざまな「揃わない前提の授業」の誌上レポートを読むことができました。実は前号の『揃わない前提の授業とクラス』(授業づくりネ…

『学力喪失 認知科学による回復への道筋』ひとり読書会 No.4 「終章 生成AIの時代の子どもの学びと教育」

今井むつみ 先生の『学力喪失 認知科学による回復への道筋』を読みました。今回は、「終章 生成AIの時代の子どもの学びと教育」の読書メモを共有します。興味をもっていただけたら、ぜひ原典にあたっていただきたいです。 「終章 生成AIの時代の子どもの学び…

『学力喪失 認知科学による回復への道筋』ひとり読書会 No.3 「第8章 記号接地を助けるプレイフル・ラーニング」

今井むつみ 先生の『学力喪失 認知科学による回復への道筋』を読みました。今回は、「第8章 記号接地を助けるプレイフル・ラーニング」の読書メモを共有します。興味をもっていただけたら、ぜひ原典にあたっていただきたいです。学力喪失 認知科学による回復…

書籍ご紹介:『抑圧のアルゴリズム 検索エンジンは人種主義をいかに強化するか』

サフィヤ・U・ノーブル『抑圧のアルゴリズム 検索エンジンは人種主義をいかに強化するか』を読みました。抑圧のアルゴリズム――検索エンジンは人種主義をいかに強化するか作者:サフィヤ・U・ノーブル明石書店Amazon 最初に、著者がどういう目的意識でこのプロ…

『学力喪失 認知科学による回復への道筋』ひとり読書会 No.2 「第7章 学校で育てなければならない力」

今井むつみ 先生の『学力喪失 認知科学による回復への道筋』を読みました。今回は、「第7章 学校で育てなければならない力」の読書メモを共有します。興味をもっていただけたら、ぜひ原典にあたっていただきたいです。学力喪失 認知科学による回復への道筋 (…

『学力喪失 認知科学による回復への道筋』ひとり読書会 No.1

今井むつみ 先生の『学力喪失 認知科学による回復への道筋』を読みました。とても考えさせられるテーマが多かったので、読書メモを共有したいと思います。興味をもっていただけたら、ぜひ原典にあたっていただきたいです。学力喪失 認知科学による回復への道…

書籍ご紹介:『先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち』

タイトルを見かけてからずっと気になっていた、金間大介先生の著書『先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち』を読みました。金間先生が大学で教えている学生さんを含む若者世代のことが書かれているのですが、小学校~高校の授業とも…

ゲームの遊びと学びの未来シンポジウム in 大阪 イベントレポート まとめ(2024年9月18日)

2024年9月18日に関西学院大学 大阪梅田キャンパスで開催された「ゲームの遊びと学びの未来シンポジウム in 大阪」に参加しました。このシンポジウムは、東京大学大学院 藤本徹研究室と関西学院大学 福山佑樹研究室の主催で行われたものです。 全部で4つあっ…

書籍ご紹介:『教育が変われば、社会が変わる』

崎谷実穂さんの著書『教育が変われば、社会が変わる 三菱グループの教育財団が本気で教育に取り組んで見えてきたこと』を読みました。教育が変われば、社会が変わる 三菱グループの教育財団が本気で教育に取り組んで見えてきたこと作者:崎谷 実穂,一般財団法…

『言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?』ひとり読書会

ビオリカ・マリアン先生の『言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?』を読みました。ビオリカ・マリアン先生は、言語、バイリンガリズム、多言語主義の研究者です。 この本では、「マルチリンガル」であることがどういう…

書籍ご紹介:『ネット情報におぼれない学び方』

梅澤貴典さんの著書『ネット情報におぼれない学び方』を読みました。「ネット情報におぼれない」=情報リテラシーをどう教えたらいいのか、というのは自分でテーマとしてもっているところでもあります。読書メモをまとめたものを共有します。ネット情報にお…

『「探究学習」とはいうけれど 学びの「今」に向き合う』ひとり読書会

探究学習研究会 編著の『「探究学習」とはいうけれど 学びの「今」に向き合う』を読みました。「探究って、どういうことだろう?」とずっと思っているので、読んで勉強してみました。参考になった部分、次に読んでみたいと思うものにもたくさん出会えました…

ゲームの遊びと学びの未来シンポジウム in 大阪 イベントレポート No.2(2024年9月18日)

2024年9月18日に関西学院大学 大阪梅田キャンパスで開催された「ゲームの遊びと学びの未来シンポジウム in 大阪」に参加しました。参加した「新刊『シリアスゲーム』著者陣が語るシリアスゲームの現状と未来」を聴きながら記録したメモを共有したいと思いま…

書籍ご紹介:『授業力&学級経営力』2024年10月号

『授業力&学級経営力』2024年10月号を読みました。テーマは「子どもに教える | 任せる」の境界線」です。学校に行って指導案検討などに参加させてもらったり、研究協議に参加させてもらったりすると、「子どもに任せる(委ねる)」というキーワードをよく…

『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』ひとり読書会 まとめ

石井英真 先生の『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』を5月から少しずつ、じっくりと読んできました。 たくさんのページに赤線を引いたところを中心に何度も読み直して、Notionでつけている読書メモにまとめて、そこからブログ…

『縮んで勝つ 人口減少日本の活路』と自治体による児童生徒数の将来推計

河合雅司さんの『縮んで勝つ 人口減少日本の活路』を読みました。表紙カバー折り返しのところにはこんなことが書かれていて、将来の推計について興味をもって手に取りました。 「直近5年間の出生数は毎年4.54%ずつ減少」――。このペースで減り続ければ、日本…

教材で使えるかも:『SFマンガで倫理学 何が善くて何が悪いのか』

萬屋博喜 先生の著書『SFマンガで倫理学 何が善くて何が悪いのか』を読みました。倫理学という切り口でSFマンガを読み解いている本で、手塚治虫『火の鳥』、岩明均『寄生獣』、石ノ森章太郎『人造人間キカイダー』、荒川弘『鋼の錬金術師』、諫山創『進撃の…

さとえ学園小学校 授業レポート まとめ(2024年6月12日)

2024年6月12日に、さとえ学園小学校を訪問し、一人1台のiPadが活用されている授業を参観させていただきました。さとえ学園小学校で実践されていたレベルアップ型ルールを紹介した著書『一人1台のルール』を共に書いた、山中昭岳 先生に学校を案内していただ…

『働くということ 「能力主義」を超えて』ひとり読書会

勅使川原真衣さんの『働くということ 「能力主義」を超えて』を読みました。著者の勅使川原さんは、大学院で教育社会学を専攻し、外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は独立して「組織開発」を支援されている方です。組織の中で「働く」ことの辛…

『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』ひとり読書会 No.7 「第6章 教師の自律性と現場のエンパワメントを実現するために」「あとがき」

石井英真 先生の『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』のひとり読書会も、いよいよこれで最終回、「第6章 教師の自律性と現場のエンパワメントを実現するために」と「あとがき」の読書メモを公開します。教育「変革」の時代の羅…

書籍ご紹介:『改訂版 学びの技 14歳からの探究・論文・プレゼンテーション』

登本洋子 先生・伊藤史織 先生・後藤芳文 先生の共著『改訂版 学びの技 14歳からの探究・論文・プレゼンテーション』を読みました。この本は、もともとは玉川学園中学3年生の必修の授業の内容をテキストとしてまとめたもので、2014年秋に初版『学びの技』が…

『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』ひとり読書会 No.6 「第5章 ICT活用を公正で質の高い学びの実現につなぐ」

石井英真 先生の『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』のひとり読書会をしています。今回は、「第5章 ICT活用を公正で質の高い学びの実現につなぐ」の読書メモを公開します。教育「変革」の時代の羅針盤: 「教育DX×個別最適な学…

書籍ご紹介:『わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力』

中学受験指導をされている矢野耕平 先生の『わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力』を読みました。わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力作者:矢野 耕平KADOKAWAAmazon ICTとは直接関係がなさそうなテーマではありますが、ICTを表現や思考のツー…

書籍ご紹介:『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』

福嶋聡さんの『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』を読みました。ものすごく売れるけれども自分の信条に反する本を、自分が作っている書店の棚で売るべきか。タイトルでものすごく惹かれて読んだ本です。明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外…

『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』ひとり読書会 No.5 「第4章 「真正の学び」による授業づくりの不易と革新」

石井英真 先生の『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』のひとり読書会をしています。今回は、「第4章 「真正の学び」による授業づくりの不易と革新」の読書メモを公開します。教育「変革」の時代の羅針盤: 「教育DX×個別最適な…

『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』ひとり読書会 No.4 「第3章 コンピテンシー・ベースの改革を「日本型学校教育」の再構築へとつなぐ」

石井英真 先生の『教育「変革」の時代の羅針盤 「教育DX×個別最適な学び」の光と影』のひとり読書会をしています。今回は、「第3章 コンピテンシー・ベースの改革を「日本型学校教育」の再構築へとつなぐ」の読書メモを公開します。教育「変革」の時代の羅針…

教材に使えるかも:デジタル政策フォーラム「デジタル政策の教科書」

デジタル政策フォーラムが、「デジタル政策の教科書」をとりまとめてサイトで公開しています。大学生や若手ビジネスパーソンらがデジタル政策について理解するうえで参考にしたい代表的な書籍を、有識者が推薦してくれています。 選書アドバイザーを見てみる…

書籍ご紹介:『「発問」のデザイン 子どもの主体性を育む発想と技術』

関西学院初等部の宗實直樹 先生の著書『「発問」のデザイン 子どもの主体性を育む発想と技術』をお送りいただき、読ませていただきました。昨年度、宗實先生の授業を参観させていただいて、宗實先生が子どもたちに手渡す「問い」から、子どもたちの学びや好…