教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも?:【JETRO】シリーズ「今こそEdTech」 英国で見た! 世界の最先端教育

 JETROの「世界は今 JETRO Global Eye」というYouTubeチャンネルで、「【JETRO】シリーズ「今こそEdTech」 英国で見た! 世界の最先端教育」が公開されました。
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 イギリスの学校での教育の情報化の様子が紹介されています。Google for Educationを使っている授業を見ることができます。
 また、BETTの様子もレポートされていて、micro:bitやArtec、GPリーグなどが紹介されています。
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 「イギリスがやっているから使うべき」というつもりもあまりないのですが、「どんな授業が可能なのか」という選択肢をたくさん知っておくことは非常に重要だと思っています。情報のひとつとして、ご紹介したいと思います。

(為田)

「まだタイトルのない君へ。」と「Macの向こうから — まだこの世界にない物語を」が好きです。

 学校の休校の延長が決まって遠隔授業を行う学校が増えています。大人もリモートワークをする機会が増えたため、自宅で仕事をしている大人の姿を子どもたちが見る機会も増えたかもしれません。そのとき、PCはどういった道具に見えているのかな、と感じました。コンピュータを、ただの情報通信手段としてだけでなく、さまざまなことを生み出したりするキカイとして使ってもらえればいいな、と子どもたちを見ながら思っています。
 そんななかで、ここ数ヶ月でYouTubeにアップされた、Microsoft SurfaceApple JapanのYouTube動画である、「まだタイトルのない君へ。」と「Macの向こうから — まだこの世界にない物語を」のことを思い出しました。どちらもとても好きな動画です。

www.youtube.com

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 ただ授業の動画を見るだけでなくて、知りたいことをどんどん自分で検索していったり、プログラミングをしてみたり、音楽や動画などをたくさん見てみたり、してほしいなと思います。ワードプロセッシングに目覚めて、自分で日記を書くのだっていいし、小説を書くのだって、詩や短歌を書いてみてもいいと思います。デジタルは、思考・表現のツールとしてどんどん使ってほしいな、と思っています。そうした、ワクワクを伝えてあげる何かの機会を用意してあげられるような、そんな仕事をしていきたいな、と思いました。

(為田)

【メディア掲載】月刊私塾界 4月号

 月刊私塾界4月号が発刊されました。特集は「小学生英語教材考」です。紙媒体の教材ばかりでなく、デジタルコンテンツも多く紹介されています。音声認識の機能を搭載した教材を使うことで、一人ひとりにあった個別の学習ができるので、英語教材とICTの相性は非常にいいと思っています。
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 また、4月号は学校の休校期間と重なっていますので、学習塾が学校休校期間にどのような対策をしたのか、などについてもいくつかの記事で紹介されていました。動画授業などを配信したり、擬似的な自習室を作って回線をつなげたままで一緒に勉強をする時間を作ったり、という試みを知ることができました。

 いつもどおり、連載記事も掲載されています。1月末から2月は、イベントが重なっていた時期でした。ぜひ、お読みいいただければと思います。
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(為田)

遠隔授業準備に使えるかも?:家庭のICT環境を調査するアンケートひな形

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための休校期間に、どのように児童生徒に学びの環境を作るか、各校で先生方が準備を進めているところだと思います。このブログでも、「休校×ICTでやれたこと」として記事をアップしています。
 ですが、これからICTを活用して遠隔授業などを行おうという学校にとっては、まずは各家庭のICT環境についてヒアリングをする必要があると思います。そこで、Googleフォームでアンケート案を作ってみました。参考になればと思います。
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 週末にアンケート案を作って、為田が事務局として参加している私立小学校を中心としたコミュニティである192Cafeでご意見を伺ったところ、以下のようなコメントをいただくこともできましたので、そちらも共有します。わずか半日で、これだけの知見が集まる、インターネット素晴らしい!192Cafeの先生方、本当にありがとうございます。

  • 兄弟姉妹が在学していると、遠隔授業がかぶったりしますので、コメントなどで書いてもらうといいかも。
    • 「兄弟姉妹でかぶる」ということに関して、本校では以下のような項目でアンケートをしました。 Q:ご自宅にお子様が使用できるPC・タブレットスマホなどのインターネットにアクセスできる端末がありますか。
      *1人1台ある。
      *親子・兄弟姉妹で順番に使えばある。
      *全くない。
  • プリンタがあるかどうかも訊いてはどうですか?←為田:教材を出力したりするような活動を考える学校は、訊いた方がよさそうですね。
  • あと学年は新旧どちらか迷う人もいるかも。←為田:修正しました!
  • 「サポートできる時間」の質問で、オンライン授業を午前に行うのか、午後に行うのかを先に学校側が明らかにしておくと、その時間に都合をつけてくれる保護者が結構いてありがたいです。
  • ガラケーでそもそもこの手のフォームが開けない人もいるかもしれません。そういう方はがいそうなら、こちらにメールください、とか書いておくと良いと思います。
  • 携帯キャリア三社が、25歳以下の容量を50GBまで開放したとニュースになっていましたので、そのあたりの選択肢もあるといいと思います。もしくは、それでは容量が足りないという注釈。←為田:今回は技術的なことをあんまり書くとひかれちゃうかな、と思ったので、追加しませんでしたが、すでに持ち帰りなどを行っている学校は、こうした項目も必要ですよね。
  • 保護者からの問い合わせが一度あったので、「DSやプレステなどは含めません」と注釈を入れました。
  • 本校でとったアンケートには、学習する場所もきかせてもらいました。自宅、親族、職場、その他、というような感じで。場所によっては、個人情報の問題で、背景やまわりにいる人達のことを配慮する必要があったためです。自宅以外は基本Zoomに参加しなくてよいという設定で3月は実施しました。

 いままさに準備を進めている学校のお役に立てれば、と思います。最終的には、各校の実情にあった形にカスタマイズしていただくことが重要だと思いますが、最初のスタートのところの負荷が少しでも減れば、と思っています。
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▼今回、コメントを求めた192Cafeに関連するエントリーはこちら。
blog.ict-in-education.jp


(為田)

休校×ICTでやれたこと No.13 「ChromebookとGoogleフォームで社会科の教材を配信&提出」(町田市立堺中学校)

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が打ち出した小中高校や特別支援学校などの臨時休校が2020年3月2日から始まりました。休校の状況にあっても、ICTを活用することで教育活動などを継続している学校の実践を「休校×ICTでやれたこと」として紹介していきます。

 今回は、町田市立堺中学校の古田一博 先生からいただいた実践で、「ChromebookGoogleフォームで社会科の教材を配信&提出」です。

Q1:どんなふうに使っているかを具体的に教えて下さい。

 古田先生は、休校要請を知ってから、急遽課題を準備したそうです。これまでに学校でChromebookなどを活用した実践を積み上げてきた経験があったからではないかと思います。

古田先生:安倍総理の休校要請をテレビで知り、急遽中学校3年生社会科の最後の単元をGoogleフォームで回答送信する形にしました。
単元は世界の人口が2100年に100億人になる時代を迎えるにあたって、人口増加率の高いアフリカに「人口抑制を求めるかどうか」という問いに対して、自身の立場を明確にした上で論理的に主張を展開するという課題です。SDGs(持続可能な開発)に関連した内容の考察を行うことで、論理的思考を深めるというねらいもあります。
ニューズウィーク誌の文書を参考に課題を出し、回答はQRコードを生徒のスマホからか送信させる状態を整えました。

www.newsweekjapan.jp

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 Googleフォームは簡単に問題を設定することができるので、スピード感をもって課題を作るときには適していると感じました。

Q2:「もっとこうであればよかった」ということがもしあれば教えて下さい。

 「もっとこうであればよかった」というふりかえりを、古田先生は以下のように書いてくれました。

古田先生:Chromebookが1人一台の配布がされていないために、GoogleのMeetを使用したオンラインでの授業展開ができなかったのは悔やまれるところです。
また、生徒が論理的思考をもとに作成した主張を生徒同士で読み合い、「賛成・反対・どちらとも言えない」、の「立場」を分けてオンライン上で討論できれば、さらに学びを深められたと考えております。何分、急ごしらえの課題であったことや、まだまだICTを活用した対話的学びのモデルを、授業者である私自身が構想・構築できていないことが今後の課題であると考えています。

 課題のやりとりだけならば、クラウドを使うことで可能なのですが、やはり顔を見ながらやりたい、リアルタイムなやりとりがしたい、というふうな感想をもつ先生方は多いと思います。教育活動のすべてがオンラインでできるようになったとしても、その形がベストかどうかは全然別の話だと思っています。こういうときだからこそ、逆に「学校の役割」「授業だからこその利点」などを考えることができるのではないかと思いました。

まとめ

 最後に、古田先生から以下のようなコメントをいただきました。

古田先生:コロナショックで様々な学校行事が中止、縮小されてしまったのは大変残念ですが、この休校措置はICT教育のポテンシャルを最大限に引き出す好機であったとも感じています。
日本はひとたび災害が発生すれば、学校が避難所になり教育活動が中断されますが、ICT機器もしくはスマホと電源があれば速やかな教育活動の再開も考えられます。避難所として占有される期間においても、授業が平然と展開できることは、今後の学校の「機能」として求められるのではないかと思います。多難な時代であるからこそ、不測の事態が起きても教育活動を遂行できる態勢を整えておくことが今後の課題であると感じています。
インターネットや電話回線を利用した教育活動はオーストラリアのアウトバック(School of the Air などで検索をすると出てきます)で非常に長い歴史と経験があります。他国の事例も参考にしながら、日本におけるICTを活用した教育環境の整備をしていくことが求められると考えています。

 学校の持っている可能性について書かれているコメントです。古田先生、どうもありがとうございました。

◆ ◆ ◆

 実践紹介と共に、「もっとこうであればよかった」も合わせてまとめておけば、GIGAスクール構想後の学校に役立つ知見になると思います。引き続き、フォームからの投稿を受け付けていますので、どうぞよろしくお願いします!

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(為田)

教材で使えるかも?:キャリアについて考える機会にもなる、YouTubeで聴けるアスリートの言葉

 ここ最近、YouTubeでいろいろな動画を見ています。そのなかでも、Jリーグを昨シーズンで引退した、那須大亮さんのYouTubeチャンネルをよく見ています。
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 YouTuberとJリーガーのフットサル対決のような企画も実現させたりしていて、こうしたところもおもしろいし、那須さんのパーソナリティも好きです。でも、いちばんおもしろいのは、選手(と元・選手)とのインタビュー動画だと思っています。アスリートが自分の言葉で、さまざまなことを語ってくれるのはいいな、と思っています。
 特に、選手のキャリアについてのインタビューはおもしろい。第一線でがんばっているからこそ、という言葉を聴くことができると思います。サッカーが好きで、選手の名前を知っていたり、実際にプレーしているところを見たことがあるとより一層、伝わってくると思います。

 特におもしろいな、と感じている動画を2本、紹介したいと思います。
 最初は、元日本代表の岩政大樹選手のインタビュー、「【勉強で大学に入り日本代表へ】なぜ岩政大樹は文武両道を成し得る事が出来たのか。」です。東京学芸大学卒というのもそうですが、「実際にどうやってサッカーしながら勉強もしてたの?」というものすごくシンプルな質問を那須さんがしているのがいい。高校の同級生にも、「いつ勉強してんの?」というような成績をとっている運動部の子っていたなあ。いまもきっと全国にいるのだろうと思います。
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 もう1つは、清水エスパルス鄭大世チョン・テセ)選手がキャリアについてふりかえった、「「パスなんか絶対しなかった」挫折から挫折へ走り続けた孤高のストライカー 鄭大世」。ものすごく結果を遺している選手で大好きなのですが、自分のプレーをどうチームに合わせて変えているのか。ということなどについて語っていて、これはサッカーだけの話でなくて、普通の会社員でも同じところはあるだろうな、と感じます。
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 こうしたインタビューは、今までは、テレビ番組のなかではこんなに長いインタビューを出せなかっただろうし、サッカー専門誌などではもしかしたら出ていたかもしれないけれど、一般の人が目にする機会はほとんどなかっただろうと思います。それが、こうして動画で見ることができて、考えを知ることができる、というのはYouTubeで誰もが動画を配信できるようになったからこそのことだと思います。
 YouTubeには実はさまざまなコンテンツがあります。授業で使えそうだったり、部活で使えそうだったり…という動画もたくさんあります。ぜひ、いろいろな動画を見てみてほしいと思います。

(為田)

京都教育大学附属桃山小学校 授業レポート まとめ(2020年2月19日)

 2020年2月19日に、京都教育大学附属桃山小学校を訪問し、5年生の理科と算数、4年生の算数の授業を見学させていただきました。
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 No.1では、長野健吉 先生が担当する5年1組の理科の授業の様子をレポートしました。1人1台のiPadとロイロノート・スクールと実験器具とブランコを使う、デジタルとリアルを行ったり来たりする授業の様子をお読みいただけます。
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 No.2では、若松俊介 先生が担当する4年2組の算数の授業をレポートしました。「変わり方調べ」の単元を、アダプティブに学べるデジタルドリル やるKeyを含め、さまざまな学び方を自律的に行う授業の様子をお読みいただけます。
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 No.3では、樋口万太郎 先生が担当する5年2組の算数の授業をレポートしました。全5時間の単元「円の周りの長さ」のなかで、教科書・デジタルドリル やるKey・算数プリント作りを、自分のペースで自分の学び方で自律的に行っていく、という授業の様子をお読みいただけます。
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 No.4では、樋口先生の授業の最後に児童が書いてくれた、アダプティブラーニングの良さをまとめました。デジタルならではの学びを、先生方の授業にどう組み込んでいくかを考える参考になればと思います。
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(為田)