教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍ご紹介:『まんがで知るデジタルの学び3 授業改善プロジェクト』

 前田康裕 先生の著書『まんがで知るデジタルの学び3 授業改善プロジェクト』を読みました。「まんがで知るデジタルの学び」シリーズも3冊目、今回のテーマは「授業改善プロジェクト」です。

 僕は学校の研究授業のサポートをさせていただくことが多いですが、そのときに遭遇したことのある場面もたくさん出てきますし、僕ら外部の人には見ることのできない場面もたくさん出てきました。ああ、こういうふうなやりとりがあったりするのか、と大変勉強になりました。

 いちばん共感したのは、吉良先生が言っていた、「問題」の発見の仕方についてのところでした。

「問題」とは「理想」と「現実」の隔たりを指します。ということは まず「理想」の状態を明らかにしないと、問題の発見はできないわけです。(p.58)

 最初から「問題」を話し合うような場面は、学校だけでなくビジネスの世界でもよく見ます。そもそも、「理想」と「現実」を言葉として出して、その隔たりをどう埋めるかが「問題解決」になります。そうした観点から学校の研究授業をお手伝いしたいな、と感じました。

 小学校と中学校での合同研修の様子も紹介されるのですが、これはとても効果があるのではないかと思っています。自治体のなかの1つの中学校区でもいいので、実施してみるといいと思います。

 毎回思いますが、本当に前田先生の学校を見る目、先生方を見る目が温かくて、学校をサポートしてきた経験も豊富なうえに、こうしてまんがで伝えるという武器もあって、本当にすごいと思っています。多くの学校で読まれ、研究授業を変える契機になっていく本になるだろうなと感じました。

 自分も、また頑張っていこうと思わされました。吉良先生まで一気に行けなくても、学校の先生方をお手伝いできるように努力をしていきたいと思います。

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(為田)