教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

文部科学省

『「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して』 ひとり読書会 No.1「はじめに」

奈須正裕 先生と伏木久始 先生の編著『「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して』をじっくり読んで、ひとり読書会として読書メモをまとめていこうと思います。 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して作者:奈…

『教育格差の診断書 データからわかる実態と処方箋』ひとり読書会

川口俊明先生編『教育格差の診断書 データからわかる実態と処方箋』を読みました。「教育格差の診断書」というタイトルのとおり、教育格差の実態がどんなものなのか、ということをさまざまな調査をベースにしながら読むことができる本です。専門的な統計の知…

『学校で育むアナキズム』ひとり読書会

池田賢市さんの『学校で育むアナキズム』を読みました。「アナキズム」という言葉は、「無政府主義」という訳語で学校では習った記憶がありますが、読めば読むほどそんな感じではありません。「アナキズム」と検索したら、Wikipediaでは「国家や宗教など一切…

令和4年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果

文部科学省のサイトで、令和4年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表されました。 今回、データを見てみて、以下のデータを関心をもって見ました。 令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(概要)【速報値】 普…

書籍ご紹介:『遅いインターネット(文庫版)』

評論家の宇野常寛さんの著書『遅いインターネット』を読みました。2020年3月に紹介をしているのですが、2023年4月に文庫化されたのでそちらを読みました。 子どもたちがインターネットを使える学び場をどんなふうに作ればいいのかを考えるときに、宇野さんが…

フューチャーインスティテュート 為田・佐藤が文部科学省 学校DX戦略アドバイザーになりました

弊社フューチャーインスティテュートの為田裕行、佐藤靖泰の2人が、文部科学省の学校DX戦略アドバイザーとして事業に参加させていただくことになりました。昨年度からICT活用教育アドバイザーとなっていたのですが、今年度から名称が学校DX戦略アドバイザー…

授業で使えるかも:文部科学省「情報モラル学習サイト」

文部科学省が、小学校1年生~高校3年生を対象とした情報モラル学習サイトを公開していることを知りました。 www.mext.go.jp サイトにアクセスしてみると、「タブレットを初めて使う」「インターネットを活用する」「情報を発信する」「オンラインで交流する…

『学校するからだ』ひとり読書会

矢野利裕 先生の『学校するからだ』を読みました。都内の中高一貫校の国語の先生である矢野先生は、ラジオに出演されているのを何度も聴いていて、学校という場所に身を置く先生だからこその言葉を話してくださっている感じがして、ずっと気になっている方で…

校内研修で使えるかも:文部科学省「1人1台端末で学校が変わる!」

文部科学省がYouTubeにて、「1人1台端末で学校が変わる!」という動画を、小学校編、中学校編、高等学校編と3つ公開しました。それぞれ20分ほどの長さの動画で、複数の学校で授業で活用されている様子を見ることができます。Chromebook、iPad、Windows端末…

『現場で使える教育社会学 教職のための「教育格差」入門』ひとり読書会

中村高康 先生・松岡亮二 先生 編著の『現場で使える教育社会学 教職のための「教育格差」入門』を読みました。現場で使える教育社会学:教職のための「教育格差」入門ミネルヴァ書房Amazon 全体の目次は以下の通りです。第Ⅰ部は社会全体のテーマ、第Ⅱ部が学…

旺文社アンケート調査結果「高等学校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態」

株式会社旺文社が、高等学校におけるICT機器・サービスの導入状況および活用の実態について実施したアンケート調査の結果を発表しました。全国計786の高等学校が回答したアンケート結果を旺文社のサイトで詳細を見ることができます。 www.obunsha.co.jp アン…

フューチャーインスティテュート 為田・佐藤が文部科学省 ICT活用教育アドバイザーになりました

弊社フューチャーインスティテュートの為田裕行、佐藤靖泰の2人が、文部科学省のICT活用教育アドバイザーとして事業に参加させていただくことになりました。ICT活用教育アドバイザー事業は、文部科学省のサイトで以下のように紹介されています。 文部科学省…

考えてみた:学校評価アンケート、自分なら何を訊きたいだろう?

2学期の終わりが見えてきて、息子が通っている中学校から学校評価アンケートのプリントが配布されました。A4で2ページに設問が書かれていて、「よくできている」「できている」「あまりできていない」「できていない」と「わからない」の5項目から回答する形…

文部科学省「新たな時代に向けた学びの環境-「1人1台」実現のためのガイドブック-」

ある学校での研修を準備している過程で、文部科学省の「新たな時代に向けた学びの環境-「1人1台」実現のためのガイドブック-」を読んでみました。 第1章から第6章まで、さまざまな観点で「1人1台」を実現するための情報が提供されています。 文部科学省とし…

令和4年度全国学力・学習状況調査結果「1人1台端末の利活用状況について」

2022年11月25日に文部科学省のサイトで「1人1台端末の利活用促進に向けた取組について(通知)」が公開されました。このなかで、2022年4月に実施した全国学力・学習状況調査の結果から作成した「1人1台端末の利活用状況について」の資料を見ることができます…

書籍ご紹介:『個別最適な学びの足場を組む。』

奈須正裕 先生の『個別最適な学びの足場を組む。』を読みました。突如現れたように見える「個別最適な学び」が、これまでの日本でどのような位置づけであったのか、どういった実践がこれまでされていたのか、というふりかえりをしつつ、それがこれからの教育…

書籍ご紹介:『教育委員会が本気出したらスゴかった。」

大変遅ればせながら、ようやく佐藤明彦『教育委員会が本気出したらスゴかった。 』を読みました。熊本市の教育委員会と学校で、2020年2月末から6月くらいまでの一斉休校の間(というか、その少し前から準備や判断は始まっていたわけですが)どのような施策が…

令和3年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果

文部科学省のサイトで、令和3年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表されました。毎年注目してきていましたが、昨年度の調査結果で劇的に数字が変化し、それをうけて今回はどうなったのかな、というのを見ています。 以下の3つのデー…

書籍ご紹介:『デジタル・シティズンシップ+ やってみよう!創ろう!善きデジタル市民への学び』

坂本旬 先生、豊福晋平 先生、今度珠美 先生、林一真 先生、平井聡一郎 先生、芳賀高洋 先生、阿部和広 先生、我妻潤子 さん、たきりょうこさんの『デジタル・シティズンシップ+ やってみよう!創ろう!善きデジタル市民への学び』を読みました。デジタル・…

書籍ご紹介:『指導と評価を一体化する 小学校国語 実践事例集』

僕は、小学校と中学校で配備された一人1台の情報端末を活用することで、文章を書いたり、書いた文章を推敲したり、クラス内で書いたものを読み合ったり、国語の授業のなかで、いろいろな言語活動をエンパワーできるのではないかと思っています。 一方で、そ…

『GIGA完全対応 学校アップデート+(プラス)』読書感想文大会

東北大学の堀田龍也 先生と東北学院大学の稲垣忠 先生と宮城教育大学の安藤明伸 先生とご一緒させていただき、弊社フューチャーインスティテュートの為田と佐藤が執筆した書籍『GIGA完全対応 学校アップデート+(プラス)』が2022年5月30日に発売されました…

やってみた:トビタテ!留学JAPAN「ポテンシャル発掘診断」

2022年5月25日に、文部科学省が運営する官民協働の留学促進キャンペーン トビタテ!留学JAPANがサイト「ポテンシャル発掘診断」を公開しました。このサイトでは、20の質問に答えていくと、9つの性格タイプのどれに当てはまるかを診断してくれます。 さっそく…

【先生方とシェアしたい!】『GIGA完全対応 学校アップデート+(プラス)』読書感想文大会(6月19日まで!)

東北大学の堀田龍也 先生、東北学院大学の稲垣忠 先生、宮城教育大学の安藤明伸 先生と、弊社フューチャーインスティテュートの佐藤と為田がご一緒させていただいた『GIGA完全対応 学校アップデート+(プラス)』が本日5月30日に発売となりました。GIGA完全…

教材に使えるかも:文部科学省「各教科等に関係する教材や資料集等のウェブサイトについて」

文部科学省のサイトのなかにある、「各教科等に関係する教材や資料集等のウェブサイトについて」のページを見てみました。 幅広いけれどもニッチなラインナップですが、授業で使えそうなウェブサイトが並んでいます。このページタイトルで、この内容はちょっ…

書籍ご紹介:『学問としての教育学』

苫野一徳 先生の『学問としての教育学』を読みました。いろいろな学校で授業を見させていただいて、「良い授業だなあ、好きだなあ」と思うことはたくさんあります。でも、その授業のやり方はそのままどの学校にも適用するのがいいのか、統一する必要があるの…

書籍ご紹介:『授業づくりネットワーク』個別最適な学び

『授業づくりネットワーク』 No.40を読みました。特集は、「個別最適な学び」でした。「個別最適な学び」という言葉は、文部科学省の資料だけでなく、多くの学校の研究テーマとしても見かけるようになりました。しかし、学校によって、「デジタルドリルを使…

書籍ご紹介:『個別最適な学びと協働的な学び』

奈須正裕 先生の『個別最適な学びと協働的な学び』を読みました。「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」で提起された、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実について、山形県天童市立天童中部小学校での実践をベースに考えることがで…

書籍ご紹介:『子育て罰 「親子に冷たい日本」を変えるには』

末冨芳 先生と桜井啓太 先生の『子育て罰 「親子に冷たい日本」を変えるには』を読みました。公教育システムに(学校の外側からではありますが)関わるからには、こうしたシステムに関しても知ったうえで行動したいと思っています。子育て罰~「親子に冷たい…

書籍ご紹介:『学習評価』

田村学 先生の『学習評価』を読みました。僕自身、「学習評価」についてしっかりと学んだことがないので、時間をとってしっかり学んでみたいとずっと思ってきました。学習評価作者:田村 学東洋館出版社Amazon 新しい学習指導要領と評価の関連性や、評価規準…

書籍ご紹介:『教育DXで「未来の教室」をつくろう』

経済産業省の浅野大介さんの著書『教育DXで「未来の教室」をつくろう』を読みました。経済産業省の「未来の教室」プロジェクトについての思想や、実践、このプロジェクトに関わっている人たちの活動などについて知ることができる本です。教育DXで「未来の教…