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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

宮城県教育委員会による特別支援教育におけるICT活用「@MIYAGI Style」

 前回、宮城県教育委員会による教科指導におけるICT活用の提案「MIYAGI Style」を紹介しましたが、2017年3月29日に宮城県教育委員会は、特別支援教育におけるICT活用を推進する「@MIYAGI Style」について公開しました。
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特別支援教育におけるICT活用「@MIYAGI Style(あっとみやぎスタイル)」 - 宮城県公式ウェブサイト

 MIYAGI Styleの頭に、「@」がついた「@MIYAGI Style」ですが、「@」はAssistive Technologyを表しているそうです。Assistive Technologyは「支援技術」であり、ICT機器の活用で生徒の特性に応じた自立と社会参加を進めることを目指しています。(資料はこちら
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 資料の中で、「@MIYAGI Styleは,単に学校での学習や生活だけでICT機器を活用することを提案するものではありません。生涯にわたって,生活を豊かなものにし,自立や社会参加を実現するために適切な支援機器等を用いることを提案するものです。」と書かれています。
 @MIYAGI Styleが実現させたいと思っているものとして、以下の3つが資料の中で挙げられています。

  • 必要な人が支援機器を使える。
  • 必要な時に支援機器を使える。
  • 必要な場所で支援機器を使える。

 ICTを活用することによって、これまでできなかったことができるようになる事例はたくさんあると思います。ICT機器を活用することで、コミュニケーション支援、活動支援、学習支援を行うことができるとし、31の事例が資料の中に収録されています。ぜひ、資料を読んでみていただければと思います。
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 先日参加した、JAET「教育の情報化」実践セミナー2017in仙台で、宮城県教育庁教育企画室 情報化推進班の山下学 先生にお会いしました。山下先生は、MIYAGI Style、@MIYAGI Styleを担当されている方です。
 今回の@MIYAGI Styleについて、どんな方に読んでいただきたいかを訊いてみました。

 特別支援教育はもちろん,通常の学級においても支援を必要とする児童生徒は少なくありません。今回の資料を先生方に読んで頂き,ICT機器が生活や学習の手助けになる可能性があることを知って貰い,必要に応じて学校の中で児童生徒がICT機器を使える環境作りに活用して頂きたいと考えています。
 これまで各校で実践していたICT活用の事例は少なくありません。しかし,そのノウハウは,十分に共有されていなかったように思います。MIYAGI Styleと@MIYAGI Styleの二つの言葉が,本県の学校におけるICT活用推進のキーワードとして,実践を広めたり,新たな活用を生み出したりするきっかけになって欲しいと思っています。

 宮城県教育委員会が提案している、「MIYAGI Style」「@MIYAGI Style」の2つは、多くの事例を紹介するだけにとどまらず、「なぜICTを活用するのか」という背景も含めて提案をしているのが、非常に素晴らしいと思います。
 この資料を参考にできるという自治体/教育委員会/学校/教育機関は多いのではないかと思います。

(為田)