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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

【ニュース】 NHK NEWS WEB「AI先生登場! 教育はどう変わる?」

ニュース 教育ICT利用の目的 目的-4. 授業効率化 目的-5. 進捗、理解度確認 目的-6. 教材拡充

 NHK NEWS WEBで「AI先生登場! 教育はどう変わる?」という特集がされています。
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 AI先生が教える学習塾として、Qubena キュビナが紹介されています。そして、AI先生のできないところを人間の先生が教えるべき、ということで、東京学芸大学の研究も紹介されています。
 記事中に紹介されている先生のコメントが、まったくそのとおりだと思います。

理科の授業を行った高田太樹教諭は「子どもたちのために教員がやるべきことと、AIに任せられるところがあると思う。子どもたちにどんな力をつけさせるべきか常に考えていかないといけない。AIに負けたくないっていう気持ちももちろんありますね」と話していました。

 テクノロジーがどう教育を変えていくのか、先生ができることと、AIが先生を助けられるところと、両方をバランス良く見ていきたいと思います。
www3.nhk.or.jp

(為田)

【ニュース】 教セミ.COM「“授業実践革命”の可能性を秘めたプログラミング教育」

ニュース プログラミング

 「月刊 教員養成セミナー」の公式サイト「教セミ.COM」にて、小金井市立前原小学校の記事が掲載されています。タイトルは「“授業実践革命”の可能性を秘めたプログラミング教育」です。
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 「Viscuit」(ビスケット)の原田先生が行った授業の様子がレポートされています。こうしたやりとりがしっかり書かれているレポート、とても好きです。Viscuitを使った授業の様子は、先日の「先生のためのプログラミング冬期講習会」のなかで、松田先生が話されていたのと同じ、メガネをたくさん組み合わせると、何でも動かせます、という話が出ています。
blog.ict-in-education.jp


 原田先生の話、とても好きです。Viscuitでできることをすごく端的に示していると思いますし、Viscuitでのものづくりの楽しさを伝えてくれる紹介の仕方だな、と思います。以下、抜粋します。

「すごいコンピュータには、メガネが100万個とか入っているんだよ」
そう話すと、子供たちはきょとんとした表情に。原田さんは「大事なことは、100万個のメガネを根気強く作ることです」と話し、授業を締めくくりました。


 興味ある方は、ぜひ読んでみてください。
www.kyousemi.com

(為田)

先生のためのプログラミング冬期講習会 レポート No.6(2016年12月23日)

イベント プログラミング 教育ICT利用の目的 目的-7. 表現、思考手段拡充

 12月23日に、D2Cホールにて、先生のためのプログラミング冬期講習会を行いました。この講習会は、為田が代表をつとめるフューチャーインスティテュート株式会社が主催し、小金井市立前原小学校の松田孝校長先生と一緒に開催したものです。

 今回は、冬期講習会終了後に、参加者の方にアンケートをお送りしました。その中から、いくつかの回答を紹介します。

 この冬期講習会は、プログラミング授業をやってみたい!」という先生方が集まる場だったと思います。みなさん、情熱を感じました。講習会を受講して、「これをやってみたい!」と思ってもらうことは、重要なゴールです。その点について、訊いてみました。

  • この講習会を受講して、“やってみたいと思ったアイデアやアクション”を教えてください。
    • プログラミングの実践事例を増やし、成果と課題を多く出していくことだと思います。
    • TICKLEでBB-8
    • Scratchによるプログラミング教育
    • プログラミング学習の学習形態(個別化や協同化)を生かした教科学習のデザイン

 続いて、これから後に続いてくる先生方へのメッセージをお願いしました。広い範囲で、共にがんばる仲間ができることも、この講習会を開催している目的の一つですので、こうして熱意あるメッセージが、これからプログラミングについて向き合おうとしている先生方の背中を押してくれればと思っています。

  • これからプログラミング教育を始めようとしている先生方にメッセージをお願いします。
    • 学ぶことを怖れない姿が、子供にとって一番の学びになるのだと思います。頑張りましょう!
    • 今はなんのために、これまでのアナログ教材でできる学びをデジタルでやろうとするのか、意味を見いだせないと思うかもしれませんが、これからはICT教材を文房具のように身近に扱える力が必要となります。教員の指導力向上や自己満足のためにやるのではなく、子供たちの可能性を広げるためなのだととらえ、前向きな気持ちで始めましょう。
    • 困ったときには、周りに頼れる企業や団体があると思います。是非頼ってください。
    • 2020年は確実に近づいています。今回のようなセミナーを通して出来るだけ多くの実例を体験されると良いと思います。

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 最後に感想を書いていただきました。大変ありがたいお言葉をいただきました。

  • 感想
    • 教材に実際に触って学べる研修で、大変面白く、熱中しました。今後もこのような取り組みを継続的に開催していただけるとありがたいです!よろしくお願いします。
    • どうもありがとうございました!

 イベントの最後に、松田先生が「次は春期講習会を…」と言っていましたので、次は春休みに開催します。このレポートを読んで関心を持っていただけたなら、ぜひご参加いただければと思います。

 今後共、どうぞよろしくお願いいたします。

(為田)

【イベント情報】「教育の情報化」実践セミナー 2017 in 仙台(2017年3月19日)

イベント 教育ICT

 3月19日に、「教育の情報化」実践セミナー 2017 in 仙台が開催されます。参加申し込みを済ませました。楽しみです。
 主なプログラムは、以下の通りです。お世話になっている先生方、お世話になっている学校の名前が並んでおります。ご興味ある方は、ぜひサイトにアクセスしてみてください

13:00
   開会(主催者挨拶・趣旨説明等)
     稲垣 忠(東北学院大学教養学部准教授 JAET副会長)
13:05~14:00
   1.講演 堀田龍也(東北大学大学院情報科学研究科教授)
     次期学習指導要領に向けた教育の情報化の役割」
14:00~15:30
   2.ICT活用のこれからを探る
     実践報告:冨谷市立明石台小学校、大和町立鶴巣小学校、
          東北学院中学校・高等学校、仙台城南高等学校
     コーディネーター:新田晴之(東北学院中学校・高等学校教諭)
     アドバイザー:東原義訓(信州大学学術研究院教育学系教授)
15:30~16:00
   3.企業展示セッション
16:00~17:20
   4.情報教育のこれからを探る
    実践報告:仙台市立片平丁小学校、宮城教育大学附属中学校、
         宮城県多賀城高等学校
    コーディネーター:菅原弘一(仙台市立六郷小学校校長)
    アドバイザー:稲垣忠(東北学院大学教養学部准教授)

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(為田)

先生のためのプログラミング冬期講習会 レポート No.5(2016年12月23日)

プログラミング イベント 教育ICT利用の目的 目的-7. 表現、思考手段拡充

 12月23日に、D2Cホールにて、先生のためのプログラミング冬期講習会を行いました。この講習会は、為田が代表をつとめるフューチャーインスティテュート株式会社が主催し、小金井市立前原小学校の松田孝校長先生と一緒に開催したものです。

 今回は、プログラムの最後に体験してもらった、Ozobotを使った活動をレポートします。
 プログラムの最後に、小さなSmart ToyロボットであるOzobotを体験してみました。Ozobotは、黒い線の上を移動していきます。途中、そして、黒い線上にある色を感知して、その色の組み合わせで次の動きをコントロールすることができます。
ozobot.com

 テーブルの周りをみんなで取り囲んで、Ozobotがどんなふうに動くのかを見てみます。
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 色を使って動きをコントロールするために、カラーシールを線の上に貼ります。このときに、どんな色の組み合わせでどんな動きになるのかはわからないので、このあと、グループに分かれて、それぞれのグループで色の組み合わせとその後にOzobotがした動きを対応するようにメモを取り、推測し、思い通りの動きができるようにしていました。
 ときに、まったく想像しない動きをすることもあって、「こんなこともできるの!?」「再現する?」とグループで話し合いをしながら、動きのコントロールをしていきます。
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 見た目がかわいく、「思った通りに動かしたい!」というふうに強烈に思わされる教材だと感じました。
 それぞれのグループ同士で、試している色の組み合わせはまったく違うので、短時間で動きの法則性を見つけるためには、他のグループと協働することが不可欠になります。こうした条件でグループワークをするのもおもしろそうだと思いました。また、途中でグループをシャッフルして、知識を混ぜ合わせるというワークショップもできそうです。

 No.6に続きます。

(為田)

国立劇場版「PPAP」で、雅楽への興味喚起?

YouTube 教育ICT利用の目的 目的-1. 興味喚起

 TwitterのTLに流れてきた、国立劇場版「PPAP」の文字。見てみると、「ペンヌリサンポーサンポーペン(PNSP)」らしい。

 サンポーって何?ヌリサンポーって何?という感じでしたが、見てみて「あ、これか!」と納得でした。そしてたしかに、語感がおもしろいと思います。
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 ここから雅楽に興味を持ってくれるかもしれません。学校の音楽の授業で越天楽をする前に、ちょっと紹介ビデオとしてみせるのはどうでしょうか?
www.youtube.com


(為田)

先生のためのプログラミング冬期講習会 レポート No.4 (2016年12月23日)

イベント プログラミング 教育ICT利用の目的 目的-7. 表現、思考手段拡充

 12月23日に、D2Cホールにて、先生のためのプログラミング冬期講習会を行いました。この講習会は、為田が代表をつとめるフューチャーインスティテュート株式会社が主催し、小金井市立前原小学校の松田孝校長先生と一緒に開催したものです。

 今回は、前原小学校の年間カリキュラムの紹介と、2学期の授業体験をしてもらった午後のプログラムをレポートします。

年間カリキュラムを見てみる

 最初に、前原小学校の今年度のプログラミング授業のカリキュラムを紹介してもらいました。年間20時間のプログラミング授業が、どのような構成になっているのかを見ることができました。
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 年間プログラムの全体が、「導入」「展開」「発展」の3つのパートに分かれています。最初はまず「導入」。プログラミングと生活の関連について実感してもらい、「おもしろい!」と思ってもらうための構成になっています。その後、夏休みの宿題として、NHKの「Why!?プログラミング」を見てきてもらい、2学期の展開へとつなげていくそうです。
www.nhk.or.jp

 2学期は、ScratchやMinecraftを使って、プログラミングに習熟してもらいます。そして発展へとつながり、ロボット制御へと進んでいくという構成になっています。
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Scratchを使ってみる

 前原小学校でのScratchの活用について、説明がされました。「最初にScratchを使うためのユーザー登録がまず大変です」と松田先生はおっしゃっていました。ただ、最初のユーザー登録の作業は、学校だけに限らず、どこでも大変です。ただ「大変だ」で終わるのではなく、そうした大変さを越えてまで、なぜユーザー登録という作業をしているのか、ということに話を発展させているそうです。ユーザー登録に関連付けてプライバシーについての説明をしたり、性別の書き方と人権教育を結びつけてディスカッションをしたりしているそうです。こうすると、道徳の授業としての意味づけも持たせることができます。
松田先生が体験した「大変さ」を、以下のリンクで読むことができます。Scratchの登録を子どもたちにさせようと考えている方は、必読です。松田先生の「ムンクの叫び」が聴こえてきます!
kodomomirai.com

 
 Scratchでは、前原小学校ではWhy!?プログラミングの番組で使ったオリジナルのコンテンツを自分たちなりに発展させていくという活動をしているそうです。
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 0からプログラミングを作り出すのは大変ですが、ある程度のところまでできあがっているものを見て、どの部分をどう変えれば、どんなふうに成果物が変わるのか、ということを考えて作っていくことで、0から自分で作り出すよりもずっと学習効果は高まるのではないかと思います。
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Pyonkeeを使ってみる

 次に、「最後の1時間は、IoTに直接繋がれるプログラミング体験をします。センシングができるものをやってみましょう」ということで、iPadを使って、Pyonkeeを体験します。ここで紹介されたのは、ピッチセンサー、ロールセンサー、ヨーセンサーです。iPadを傾けることで、傾きを感知し、それをPyonkeeのプログラムの方に入れることができます。
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 ピッチ、ロール、ヨーがそれぞれ、どの方向の傾きにあたるのかなども、検索して調べさせたら面白そうだと思いました。背景のところに渦巻きなどを作っておいて、赤い色に当たったらゲームオーバーにするなど、さまざまな条件を作れば、簡単なゲームを作ることもできます。
 そして何より、第4次産業革命につながっていくIoTを体験するために、持ち歩けて、傾けたりすることで操作ができるiPadを使ったこうしたアクティビティは、子どもたちに簡単にIoTを体感してもらうのにいいのではないかと思いました。センサーなどをデバイスとして用意する必要もないですし、簡単に実践ができるのではないかと思いました。
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PDCAサイクルからOODAループへ

 最後に松田先生は、PDCAサイクルからOODAループへ変えていきましょう、という話をされていました。OODAループについては、Wikipediaでの説明文を以下に引用します。

OODAループは、朝鮮戦争の航空戦についての洞察を基盤にして、指揮官のあるべき意思決定プロセスを分かりやすく理論化したものである。すなわち、監視(Observe)- 情勢判断(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)のサイクルを繰り返すことによって、健全な意思決定を実現するというものであり、理論の名称は、これらの頭文字から命名されている。

OODAループ - Wikipedia

 教科や単元などに縛られるのではなく、子どもを中心において、子どもたちが置かれた社会、子どもたちが生きていく未来の社会、これからの技術、現在使える教材や機材など、それらをObserve-Orientし、校長先生として意思決定(Decide)し、そして授業を作っていく=行動していく(Act)、このループは、前原小学校が歩んでいるループそのものだな、と思いました。
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 No.5に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)