教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

【メディア掲載】 ICT教育ニュースでデジハリSTUDIO、「デジタル教育を活用した地域活性セミナー」を岡山で開催、と紹介されました

 2018年7月24日に為田が登壇する、デジタルハリウッドSTUDIO主催の、地域に根差した産業の活性化を目指すセミナー「人材育成で地域活性をデザインする~今必要とされるICT教育とは~」が、ICT教育ニュースで紹介されました
ict-enews.net

 今回のセミナーは、来たるべき未来において、デザイン、クリエイティブ、デジタルコミュニケーション、教育、ICTなどの活用について、地域社会や企業、個人におけるテクノロジーの学習と次の世代への地域教育の可能性を言及していくセミナーです。

school.dhw.co.jp

 為田の講演は、「デジタル教育を活用した地域活性 ~今 必要とされるICT教育とは~」というテーマとなる予定です。デジタルハリウッドが地域に展開しているデジタルハリウッドSTUDIOのセミナーで登壇させていただくのは、大宮、水戸に続いて3ヶ所目です。地域の公教育において、デジタルハリウッドSTUDIOのような場が果たす役割は大きいのではないかと思っています。
 また、弊社フューチャーインスティテュート株式会社は、デジタルハリウッドの会議室で活動をスタートしたこともあり、その後も長らくお世話になってきています。恩返し的なお仕事でもあり、楽しみです。

 岡山での開催ですので、お近くの方、興味のある方、デジタルハリウッドSTUDIOのイベントページをご覧いただき、ぜひご来場いただければと思います。
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(為田)

みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること イベントレポート No.7(2018年5月13日)

 2018年5月13日に、イベント「みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること」をNTTドコモ東北支社の会議室にて開催しました。
 今回は、明石台小学校での実践を裏側から支えていた、NTTドコモ東北支社の阿部智さんのプレゼンを紹介します。
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 明石台小学校での今回の取り組みは、ソフトの面では、デジタル教材「やるKey」と、授業支援・協同学習支援アプリ「ロイロノート・スクール」を使っての、小学校4年生と6年生の授業での実践です。

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 今回の実践を支えていたインフラのベースにあったものは、NTTドコモタブレットとネットワークでした。これらがあったからこそ、学校→家庭学習→校外学習へと、学びの場を広げることができました。
 また、「やるKey」と「ロイロノート・スクール」は、クラウド上にて児童の「学習プロセスや学習成果を記録保存する」機能を、先生・児童・保護者それぞれが、学んだことのインプット・整理まとめ・アウトプット、児童の得意分野・苦手分野など習熟度の把握、個別の指導計画や評価に活用し、ハード・ソフト・クラウドを合わせて「学びの見える化」を実現したインフラでした。

 まさに、「できることを増やす、使える場所を増やす」を実現してくれていたと思います。このインフラの役目を、より多くの学校で使ってもらうように、NTTドコモ東北支社は「ドコモ教育ICT加速化支援プログラム」という新プロジェクトをスタートすると、この場で阿部さんは発表しました。

 後日、配布された資料を抜粋してみます。

ドコモ教育ICT加速化支援プログラム概要

  1. ドコモはこのプログラムで何をするのか?
    • LTE 機能を搭載したタブレット端末(iPad/chromebook)を貸し出します。
    • プログラミング教材(embot/microbit)を貸し出します。
    • 貸出期間は 2018 年 9 月~2019 年 7 月を予定しています。
    • 応募制(書類選考+プレゼンによる選考)
  2. ドコモはこのプログラムをなぜやるのか?
    • 各自治体/学校法人が取り組む課題(環境整備や学校規模適正配置など)の解決にドコモがもつアセットを用いて地方創生・SDGs(持続可能な開発目標)に役立てたいため。
    • 各自治体/学校法人が推し進める教育研究(情報活用能力の育成や教員育成など)にドコモがもつアセットを用いて新しい時代の教育に役立てたいため。
  3. こんな自治体/学校法人におすすめ
    • 現状の環境整備計画の推進のためにモデル校事業を検討している。
    • 現在行っている調査研究事業における情報端末の拡充を検討している。
    • 現状の整備状況や運用上の課題やトラブルを解決したい。
    • 新しい学習指導要領施行に向けて,教員の育成や授業研究など準備をしたい。
  4. 想定している教育事業
    • 情報活用能力の育成(カリキュラム横断型の探究活動やプログラミング)
    • 社会に開かれた学校教育の実現・企業連携
    • へき地校・小規模校での ICT 活用
    • 特別支援教室での ICT 活用

 応募資格があるのは、「東北地方にある県市町村の教育委員会・教育センター / 学校法人」となっており、学校単位での申し込みは受付できないとなっています。これは、ICT環境整備をする教育委員会/学校法人の事業を支援したいという、NTTドコモ東北支社の意思が出ている資格基準だなと感じます。
 LTE機能をもつ端末を貸し出すということは、仮にある教育委員会が選考に通って端末を借りることができたならば、管轄下にあるどの学校に持っていっても、すぐにネット環境を使って授業をすることができるということです。
 これから学校をどうしたいのか、というビジョンをしっかりと整理して、ドコモに伝えることができれば、大いにチャンスは有るのではないかと思いました。第1期の〆切が2018年6月15日だったのですが、いくつかの自治体・学校法人からの応募があったと阿部さんは言っていました。これから一次選考(書類)、二次選考(プレゼン)と続いていきます。二次選考では、既存の計画との整合性(課題解決の観点、LTE の有用性や新規性)について評価をし、最終的な選出件数は3~6件を想定しているそうです。今後の展開が非常に楽しみです。

 No.8に続きます。

(為田)

みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること イベントレポート No.6(2018年5月13日)

 2018年5月13日に、イベント「みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること」をNTTドコモ東北支社の会議室にて開催しました。
 今回は、徳島文理大学の林向達 先生による「学習とICT」のプレゼンテーションを、現場から発信したTwitterのまとめを中心にレポートします。
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 林先生は、ICTは道具であるとよく言われるが、“道具である“ということは、どういうことなのかを突き詰めて考えてみましょう、と言います。ICT機器は、「つなぐ」「わける」道具になるのではないでしょうか?とプレゼンテーションをスタートしました。

 ICTが先行オーガナイザーになるのではないか、という視点は考えたことがなく、非常に勉強になりました。

◆ ◆ ◆

 もうひとつ、林先生の言葉の中で非常に興味深かったのは、日本の先生方は情報時代に乗り遅れるな、という状態ではない、という言葉でした。「情報時代の学校」では、児童生徒の学びは個別化していく、とされている。だから、先生方のマインドはもうすでに情報時代にある、と林先生は言いました。

 マインドと学校の環境の乖離があることが問題なのだとすれば、先生方への研修のときの言葉掛けなども変えていくべきだな、と思いました。研修内容など、再度この言葉をベースに敷いてみて見直してみたいと感じました。

◆ ◆ ◆

 林先生のブログでも、このイベントについて紹介をしていただいています。工業時代と情報時代の比較など、詳しく知ることができると思いますので、ぜひお読みください。

www.con3.com

 No.7に続きます。

(為田)

みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること イベントレポート No.5(2018年5月13日)

 2018年5月13日に、イベント「みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること」をNTTドコモ東北支社の会議室にて開催しました。

 続いて、実践紹介(2)として、プロジェクト学習について、東北学院大学の稲垣忠 先生から紹介してもらいました。プロジェクト学習は、100年ほどの歴史がある教育方法です。
 子どもにとって意味のあるゴールを設定して、そのゴールを探究する学習であり、その指導方法としてプロジェクト学習というものがあると言います。デューイやキルパトリックなどの名前が挙げられていました。日本での戦後初期の社会科は、まさしくこうした探究学習だったそうです。それがめぐりめぐって、2000年代の総合的な学習のなかで出てくるようになり、アクティブ・ラーニングの話で注目されているのが現在、ということだそうです。

 稲垣先生は、なぜ今、プロジェクト学習なのか?というところから話をスタートしていきます。

 たしかに、ICTを使うことで、プロジェクト学習の過程で探求できる素材をどんどん増やすことができます。素材が増えることで、質も上がっていきます。稲垣先生が例で出されていた、他の地域との比較ももちろんそうですし、メールなどで直接インタビューをしてみるということもそうです。

 一方で、プロジェクト学習に対する不安もあります。

 この点については、たしかに!大丈夫なの?というふうに僕も感じますが、きちんと年間計画の中に落とし込んでいくことで対応している先生も多くいらっしゃいます。ICTを使う時間を作るために、明石台小学校での実践のように情報伝達部分を反転授業にする、というのも選択肢の一つだと思います。

 当日、会場でも配布をしていましたが、学習活動カードは、稲垣先生のホームページでダウンロードできます。
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 No.6に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)

フューチャーインスティテュートに新たな仲間が加わります!

 「学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをする」を2018年の行動目標としている、弊社フューチャーインスティテュートですが、今回、新しい仲間が増えました。
 2018年6月18日付で、佐藤靖泰(さとうやすひろ)さんが、フューチャーインスティテュートの仲間になります。佐藤さんは、宮城県内の小学校で25年間、教職を務められ、2017年からは、宮城県総合教育センター、宮城県教育庁にてお仕事をされていました。佐藤さんは、フューチャーインスティテュートに「先生方を通じて、学校現場をより良い学びの場とする」ために、多くの知見をもたらしてくれると思います。佐藤さんが持っている学校現場と教育行政での経験は、我々の大きな力になると思っています。
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 佐藤さんとは、2015年2月に、凸版印刷主催のイベントで、一緒にパネルディスカッションに登壇しました。そのときに、最後にモデレーターとして、今後の展望を伺ったときの答えが、「良い授業をしたいです」と即答されました。この言葉を、とても印象深く覚えています。
 それからも仙台を訪れるときには会って情報交換をしたり、学校を見学させていただいたり、主催するイベントに参加していただいたりしていたのですが、今回、こうしてお仕事を一緒にできることになり、本当にワクワクしています。

 佐藤さんから、フューチャーインスティテュートに参加するにあたって、コメントをいただきました。

――自己紹介をお願いします

佐藤 この度,フューチャーインスティテュートに入社いたしました佐藤靖泰です。長く公教育の場で仕事をしてまいりました。たくさんの素敵な先輩方や仲間達から教えていただいたこと,学んできたことをベースに,自分自身もさらに学びを深めながらともに歩んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

――公教育から民間への移籍について、意気込みをお願いします

佐藤 時代の変化に伴い,教育現場,中でも私が過ごしてきた公教育の場は,これからどんどん進化していくものと思いますし,していかなければならない場所だと考えています。先生方は「良い授業がしたい」「明日の学び舎をより良いものにしていきたい」という強い願いを持って毎日子供たちとともに過ごしています。これまでは私自身が実践を重ねることで「より良い学び舎」の実現を目指してきたところですが,今後は立ち位置を変えて,多くの先生方が日々の子供たちの成長を目の当たりにしながら喜びを実感し,研鑽に励んでいくことの「相棒」になれればと考えています。

――どんな教育を実現/提供していきたいと思いますか?

佐藤 社会の要請もあって学校のICT化や授業のアクティブ化が加速している今こそ,子供たちが20年後30年後にどのような生き方をしているのかをリアルにイメージすることが,先生方には求められていると思います。年齢や性別,校種や職種の枠を超えて交流し語り合うことが,そのスタートになると思いますし,そうしている先生方の姿は,子供たちの学びのモデルの一つになると考えています。より多くの先生方が「大きな子供」のように生き生きと学び続けている,それが子供たちにも保護者にも地域の皆さんにも伝わっている,そんな学校を増やしていきたいと思います。

◆ ◆ ◆

 これで、フューチャーインスティテュートは、美大卒でデザインもできて製品やサービスのモックを自分で作れて、しかも授業をすることもできる前田と、小学校の仕事と教育委員会の行政の仕事を経験してきた佐藤と、為田の3人が中心メンバーとなります。それぞれが違う強みを持ち、プロジェクトごとにいろいろなチームを作り、それぞれの良さを活かしながら「学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをする」活動をしていきたいと思います。

 今後共、フューチャーインスティテュートを、どうぞよろしくお願いいたします。

(為田)

みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること イベントレポート No.4(2018年5月13日)

 2018年5月13日に、イベント「みんなでつくる!情報時代の学校~教師・家庭・地域・民間をICTでつなぐとできること」をNTTドコモ東北支社の会議室にて開催しました。
 今回は、東京書籍の清遠和弘さんによる、明石台小学校でのやるKeyの学習履歴を見てのコメントを、現場から発信したTwitterのまとめを中心にレポートします。
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 先生方が自分の見とりと照らし合わせながら、清遠さんのコメントに聴き入っていたように思いました。

 まとめで清遠さんは、以下のような項目を「やるKeyの可能性、教科書会社としての期待」として挙げていました。

  1. 個々の児童生徒へのよりきめ細かい対応
    • 他人の眼を気にせず,自分の進度で,自分に合った問題に取り組める
    • 一見分かりにくい個々人の小さな頑張りを可視化することができる
  2. 教材(教科書)や指導へのフィードバック
    • 各大問(毎時間)ごとの理解度を確認し,教材設計や授業計画に生かすことができる
  3. 学年を超えたデータの蓄積と,見えないつまずきの可視化
    • 個々の児童の全学年までの学習状況をより詳細に把握することができる
    • 各つまずきポイントの出現回数や関係性を調べることで今までは見過ごされてきた見えないつまずきを発見できる可能性も

 実際に明石台小学校で、デジタルドリル「やるKey」を使った学習履歴のログと、先生方の見とりと、教科書会社の見解とが、一緒になっていた場は、本来あるべき形のひとつだな、と思わされました。

 No.5に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)

授業で使えるかも:『デザインあ 解散!』~#観察スケッチ

 先日いただいた、『デザインあ 解散!』がおもしろいのでご紹介します。TV番組「デザインあ」で見たことがある人も多いかもしれません。
 帯のところにも書いてありますが、「身のまわりにあるモノを分解してならべてみると…?!」というのがわかる本です。
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 ページを開くことができて、開くともともとの物が分解されている様子が見られます(ちなみに、下の写真は野球ボール)。
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 モノづくりに興味を持ってもらうという最初のところで使えそうだと思いました。世の中の多くのものが、何らかの機能を実現するために意図してデザインされている、ということは、プログラミングの授業の中でも使えることかもしれないな、と思います。

デザインあ 解散!の解

デザインあ 解散!の解

デザインあ 解散!の散

デザインあ 解散!の散

 同じような意図で使えそうなものとして、Twitterで「#観察スケッチ」というハッシュタグがあります。この本より高度ですが、インダストリアルデザインのすごさを感じるスケッチに出会うことが多いです。

 いつも「すごいなあ…授業でつかえそうだなあ…」と見ている、檜垣万里子さんの観察スケッチの一例、3Dマウス。

 このハッシュタグを見て、「お!授業で使えそう!○○の授業で子どもたちに見せてみようかな…」と先生方の発想がどんどん広がっていくのでしょうね。こういうふうに先生方をインスパイアして、子どもたちに届く教材が増えていくのも、ICTの良さだと思っています。

(為田)