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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

教材で使えるかも?: 戦前の東京23区が見渡せる空中写真を地理院地図上で初公開

 TwitterのTLで流れてきた、戦前の東京23区が見渡せる空中写真。おもしろいです。

 戦前の東京23区が見渡せる空中写真を地理院地図上で初公開|国土地理院のサイトへ行ってみます。ページ中程の「地理院地図で表示」のリンクをクリックします。
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六本木のあたりを見てみる

 とりあえずオフィスがある六本木のあたりを見てみることに。六本木ミッドタウンのあたり、もともとは防衛庁だったよな…と思ってWikipediaで歴史を見てみると、以下の通り。

当地は、1641年から1871年まで萩藩毛利家屋敷として使用された。明治時代に入ると1873年より陸軍の駐屯地となり、大日本帝国陸軍の歩兵第一および第三連隊が使用した。終戦後の1946年よりアメリカ合衆国に接収され、米軍将校の宿舎として使用された。サンフランシスコ講和条約発効後の1960年に日本に返還され、1962年より陸上自衛隊の檜町駐屯地となるとともに、防衛庁の本庁舎も設置された。

東京ミッドタウン - Wikipedia

 地理院地図の上部にある検索ボックスに、六本木と入力して、ミッドタウンあたりをスクロールして表示します。
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 画面左側で、1945年~1950年の航空写真を選ぶ。このころはアメリカに接収されていて、米軍商工の宿舎だった頃でしょうか。
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 1962年から陸上自衛隊の駐屯地になり、防衛庁の本庁舎も設置。
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 そして最新の航空写真。ミッドタウンが建っています。まったく地図をうごかさずに航空写真を変えられるのはおもしろい。
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日本橋を見てみよう

 他にもどこか…と思って、東京都日本橋東京オリンピックのときに首都高が上を塞いだことは有名です。現在の写真がこちら。
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 1945年~1950年の写真を選ぶと、もちろん、首都高はかかっていません。
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 1961年~1964年の写真を選ぶと、工事中な様子がわかります。ああ、おもしろい。
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新宿の都庁舎

 東京のいろいろな場所で見てみるとおもしろいかもしれません。新宿にある都庁舎も、最新と1945年~1950年の写真を重ねるとびっくりします。
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 ここ、何だったのだろう…?と不思議に思って調べてみると、どうやらあのあたり、浄水場跡地だったようです。
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まとめ

 池袋のサンシャイン60とか、いろいろと昔の写真と見比べました。歴史を知っているところや土地勘があるところだと非常におもしろいと思います。こうしたちょっとした比較を簡単にできるのは、デジタル地図の本当にいいところだと思います。
 他にもこの地理院地図、いろいろな機能がありそうです。おもしろい見方、授業で使えそうな見方ができないか、いろいろと研究してみたいと思いました。
 

(為田)

教材で使えるかも?: 読売ワークシート通信

 先日、ある小学校に授業見学に行ったときに見かけた、読売ワークシート通信。どうやら新聞記事をベースにワークシートになっていて、児童が書き込めるようになっています。検索してみると、読売教育ネットワークの下に、読売ワークシート通信のページがありました。
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読売ワークシート通信は、「読売新聞」と英字紙「The Japan News」のニュースから社説・コラムなどのさまざまな記事に、問題と解答記入欄をつけたワークシート教材で、そのまま教室で使えます。小中高校の先生に無料で提供しています。
毎週水曜日、国語、社会、英語などの教科や難易度の異なる5枚をセットにして、このサイトにアップします。同時に、内容やパスワードを電子メールで案内しますので、サイトからダウンロードしてご活用ください。
読売KODOMO新聞」「読売中高生新聞」の記事も使い、幅広い学年に合うよう工夫しています。

 無料で提供されているのですね。毎週水曜日にアップされるワークシートをダウンロードできるようになっているそうです。小学校の教室でいろいろな教科で、難易度が異なるワークシートが5枚セットなのもいいですね。実際にどんなふうに使われているのか、見てみたいと思いました。

 NIEの専門家が教育監修をしているというのもいいですよね。この教材研究まで先生がするとなると大変ですが、ワークシート通信で毎週送られてくるものを使って、その上に先生自身のノウハウやクラスとの関係性というものが積み上げられることで、クラスにあった授業ができると思います。

◆ ◆ ◆

 新聞社が提供しているサービスを使った授業では、2年前に奈良女子大学附属中等教育学校で二田先生が朝日新聞デジタル for schoolしている授業を見たことがあります。
blog.ict-in-education.jp

 サイトを通じて最新の教材がダウンロードできるようにする、サイトを使って最新の情報を見られるようにする、ということが、学校の授業の幅を広げる良い例なのではないかと思いました。

(為田)

【小学校の先生向け】漢字の指導についてのアンケートのお願い

 最近、漢字の指導方法について考えています。“漢字の「とめはねはらい」は気にしなくていい”など、いろいろなことが言われています。ですが、個人的には「とめはねはらい」や書き順もしっかり教えてほしいな…と思ったりもします。
 我が家にも小学校4年生の男子がいます。漢字練習を宿題でノートに書いている姿も見ます。とめはねはらい、書き順など、やっぱりしっかり書けるといいな、と思うのです。

 小学校の先生方に話を伺うこともありますが、先生方としてもけっこうかんがえていらっしゃるところは違うように思います。
 問題集などの問題を制作している会社さんとも話をしますが、こちらでもいろいろと考えていることは違うように思います。

 そこで、小学校の先生方は実際に、どのくらい指導をされているのかを、オンラインアンケートにて訊かせていただきたいと思いました。新年度でお忙しい時期だとは思いますが、ご協力をいただければと思います。
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  • 回答期間
    • 2017年4月22日~5月6日
  • ご協力をいただきたい方
    • 小学校の先生
    • 小学校3年生~6年生対象の漢字指導を念頭にご回答をお願いします。
  • アンケート結果の公表
    • 5月末までに、本ブログにて結果は公表させていただきます。

goo.gl


 お知り合いの先生方にもご紹介いただければ幸いです。ぜひ、ご協力をお願いいたします。

(為田)

第4回古河市教育ICTフォーラム レポート No.3(2017年2月26日)

 2017年2月26日に、古河市とねミドリ館で開催された、第4回古河市教育ICTフォーラムに参加してきました。日程は2日間で、2月25日が「プログラミングデー in KOGA これならできる2020年のプログラミング授業」、2月26日が「教育ICTフォーラム 学びのゴールはプレゼンテーション」となっていました。

 2月26日の午前中に、古河市の小学校に通う児童によるプレゼンテーションが行われました。その中から、為田が参加しているセサミストリート日本事務局が提供している「夢をえがき、計画をたて、実行する:みんなで考えるファイナンシャル・エンパワーメント」の授業を実施した、古河市立上大野小学校の児童が行ったプレゼンテーションの様子を紹介します。
 プレゼンテーションは、「2年生になってからできるようになったこと」というテーマで、いくつかできるようになったことを発表してくれたのですが、その3つ目が、セサミストリートの授業で学んだことでした。 2017年1月に古河市立上大野小学校の2年生のクラスで実施した、「思いやりのあるお金の使い方」で学んだことについて、プレゼンテーションの中で触れてくれました。(参照URL: sesame@古河市立上大野小学校「思いやりのあるお金の使い方」の授業 - 教育ICTリサーチ ブログ
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 堂々と、「思いやりのあるお金の使い方ができるようになりました」と発表してくれました。
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 授業中の様子も、プレゼンテーションの中に少し登場しました。ファイナンシャル・エンパワーメントという言葉は、もしかすると銀行とか貯蓄とか投資とか、そうしたイメージに近づいてしまいがちです。ですが、そうした専門的なことよりも、もっと根源的なところで、「何を大事に思うのか」であるとか、「“ほしいもの”と“いるもの”の違い」であるとか、子どもたちの生活の中にあるし、意思決定や行動などに影響を及ぼしているけれども、それを言葉にすることが難しいという概念を、ビデオを見たりディスカッションをしたりしながら考えるきっかけになるように、という授業となっています。
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 こうした新しいカリキュラムを実施できた要因の一つには、上大野小学校でこれまでに積み重ねてきたICTを使った授業実践がすでにベースにあったからだと思います。担任である狐塚先生はロイロノート・スクールを使って授業内でのプレゼンテーションを行っていました。また、その授業をエヴァンジェリストである薄井先生もサポートしてくださっています。こうした形で、いろいろな授業実践を積み重ねてきたことこそが、古河市の強みなのではないかな、と思いました。
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 教育ICTフォーラムの2日目のテーマは「学びのゴールはプレゼンテーション」。子どもたちが立派にプレゼンテーションを行っている姿は、本当にいいものだと思いました。

 No.4に続きます。

(為田)

教材で使えるかも?: 自動運転で荷物届ける「ロボネコヤマト」がいよいよ開始--藤沢市の一部から

 自動運転で荷物届ける「ロボネコヤマト」がいよいよ開始--藤沢市の一部から - CNET Japanを読んで、故郷藤沢市で試験サービスがされることを知る。テクノロジーが社会問題を解決しようとしているのが本当にすばらしいと思います。YouTubeでサービスを使っているところを見られます。
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www.youtube.com

 車が(将来的には)自動運転でやってきて、QRコードでチェックして荷物をいつでもどこでも受け取れる。すごいと思います。また、一人暮らしの高齢者が買い物をネットでして、届けてもらえるというのもいいと思うし。
www.roboneko-yamato.com

 試験サービスは今年度中、藤沢市内の、鵠沼海岸 1丁目~7丁目、辻堂東海岸 1丁目~4丁目、本鵠沼 1丁目~5丁目が対象地域です。大学時代、クロネコヤマトのバイトをしていたので、このあたりの荷物も仕分けしたなあ、と懐かしく思い出します。実物の車を見たくて(試験サービス中は有人運転)、足を運んでみたくなりました。
 試験サービス対象地域の学校は、ぜひ情報の授業などでテーマとして取り上げてほしいですね。

japan.cnet.com

japan.cnet.com

(為田)

第4回古河市教育ICTフォーラム レポート No.2(2017年2月26日)

 2017年2月26日に、古河市とねミドリ館で開催された、第4回古河市教育ICTフォーラムに参加してきました。日程は2日間で、2月25日が「プログラミングデー in KOGA これならできる2020年のプログラミング授業」、2月26日が「教育ICTフォーラム 学びのゴールはプレゼンテーション」となっていました。

 今回は、2月26日の10時から行われた、オープニングセッションでステージに上がった、電子打楽器奏者 MASAKingさんのステージをレポートしたいと思います。

 MASAKing(鈴來正樹)さんは、ステージにも立つエンターテイナーであり音楽家です。かつて小学校の教員をしていたこともあり、現在でも全国の学校を回って、音楽の授業を行っているそうです。今回のオープニングセッションでは、「プログラミング教育+音楽」という切り口で、実際に授業でやっていることを見せてくれました。
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 MASAKingさんがステージに立つと、前に置いてあるハンドソニックという電子楽器の前に立ちます。そして、後ろには世界中の楽器が映し出されます。ハンドソニックだけで、世界中の打楽器の音を表現していきます。
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 まったく聞いたこともない楽器の音を聴くことができて、本当におもしろかったです。電子楽器、こんなにいろいろな音色を出すことができるのですね。これらの楽器をすべてリアルに買い揃えたら、いったいどれくらい音楽室の機材にお金がかかるでしょう…。ハンドソニック1台で、いろいろな音色に触れる、ということで、音の世界への入口をとても広くすることができそうだと感じました。
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 途中、客席にいた児童にステージ上に上がってきてもらう、という場面もありました。MASAKing先生、子どもを楽しく演奏させるのもとても上手でした。事例として見せていただいた授業の様子も、本当に子どもたちは楽しそうでした。
 自分自身が、楽器が苦手であまり音楽の授業が楽しかった思い出がないので、こんなに楽しいワークショップで、ハンドソニックを叩かせてもらったり、ナマの楽器と合わせてハンドソニックを演奏できたりするのは楽しそうだな、と感じました。


 オープニングセッションが終わった後、MASAKing先生とお話をする機会がありました。実際に学校で行っているワークショップの話になったときに、「例えば、リコーダーが苦手で音楽自体を嫌いになりかけている子が、ハンドソニックをきっかけにして改めて音楽に興味を持つこともあります。楽器の技術習得にかかる時間を短縮して、とにかくまずは音楽を楽しむ。それが学びを深めていくきっかけになり、そこで得た感動体験が音楽のみならず、他教科の学びと繋がっていく。音楽の力は無限大です。」とおっしゃられていました。これはまさにそうだな、と思います。

 現行の学習指導要領、音楽の目標には、以下のように書かれています。この目標を実現するために、電子楽器が先生たちに与えてくれる教え方の選択肢や、子どもたちに与えてくれる「音を奏でる楽しさ」「みんなで音楽を聴く楽しさ」という感性などは、非常に大切なものではないかと思いました。

表現及び鑑賞の活動を通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに,音楽活動の基礎的な能力を培い,豊かな情操を養う。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/syo/on.htm

 MASAKing先生は、学校でのワークショップもされているそうですので、気になった方は、ぜひコンタクトしてみていただければと思います。
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MASAKing OFFICIAL WEBSITE - MASAKing OFFICIAL WEBSITE

 No.3に続きます。
blog.ict-in-education.jp


(為田)

あすこま先生の「作文の授業にChromebookとG Suiteが超便利な理由。今後の希望も添えて。」を読んで

 先日、会社で使っているG Suiteをお願いしている会社の方に会社に来ていただき、そのときにG Suite for Educationの話をしました。ここ数年で、会社をまたいでGoogleドキュメントで同時に書類を編集とか、Googleスプレッドシートで同時に数字を共有とか、そういうのを仕事で多く使うようになってきました。仕事の場面で、G Suite(僕らが使い始めた頃は、Google Appsという名前でしたが)を使っている企業の数が増えてきたからだと思います。

 また、Googleフォームでちょっとしたアンケートを作成してみて、その結果を集計する、というのもこのブログで少しやってみたりもしました。また、イベントの参加申し込みもGoogleフォームで作ったりもします。
blog.ict-in-education.jp
blog.ict-in-education.jp

 数年前までは、共有がなかなかできなかったので、添付ファイルを付けてメールを送って…ということが多かったですが、同じシステムを使い始めると、実は添付ファイルを送るということは劇的に少なくなっていくのだな、と感じています。

◆ ◆ ◆

 そんな話をしていて、そう考えると、初等中等教育段階では、学内でのICTの活用は、個人ベースでの利用がどれくらい進んでいるのかという度合いは違うものの、学校単位でほとんど同じシステムを使っていることが多いだろうし、それならば、G Suiteを使っていろいろな学習活動を一つにまとめてしまえばいいのではないですかね?という話になりました。

 そんなときに、ブログをいつも読ませていただき、勉強させていただいています、あすこま先生の作文の授業にChromebookとG Suiteが超便利な理由。今後の希望も添えて。 | あすこまっ!を読みました。「作文の授業にChromebookとG Suiteが超便利な理由」を3つ挙げられています。

  • 便利な理由1:とにかく共有が簡単!
  • 便利な理由2:とにかく課題の管理が簡単!
  • 便利な理由3:書くツールの選択肢を増やせる

 あすこま先生が3つめの理由のところで書かれている、「書くツールとして(どちらか一つを押し付けるのではなく)手書きでもキーボードでも選べるようにすることが大事だな」というのは本当に大賛成です。
askoma.info
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 そうなったうえで、「では、授業の工夫としてどんなことができるのか」ということも検討が入っているのも素晴らしいと思いました。
askoma.info
askoma.info

 個人的には、作文教育や作文のピアレビューなどの方が、ずっと教育の情報化の場面で実現してほしいと思っています(見た目は非常に地味かもしれませんが…)。こうした教科指導の中に入っていくICTについて、今年度はしっかり授業見学をさせていただきたいと思うし、勉強していきたいと思っています。

▼参考エントリー
blog.ict-in-education.jp

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智場#120特集号 子どもの未来と情報社会の教育

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(為田)