教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

岡山県備前市立香登小学校 授業レポート まとめ(2019年3月13日・14日)

 2019年3月13日・3月14日に岡山県備前市香登(かがと)小学校で津下(つげ)哲也先生が行った、総務省の5G動画を使った授業を、津下先生がFacebookに投稿されたレポートをもとに再構成しました。

 総務省の5Gの動画をスタート地点に、教科の必要性や学校の意味というところまで、授業が展開していくのは非常におもしろいと思いました。ICTはただ道具として便利に活用できるというものではなく、生活を大きく変えていく基盤となるものだということを考える、いい契機になる授業だと感じました。
f:id:ict_in_education:20190317170039j:plain

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

(為田)

授業で使えるかも?:イギリスのジェレミー・ハント外務大臣が、都立日比谷高校で授業を実施

 イギリスのジェレミー・ハント外務大臣が、都立日比谷高校で授業を実施したというニュースが、Twitterで流れていました。

 2分ちょっと、授業の様子を動画で見ることができます。「言葉を理解することは、人を理解すること」ということと、BREXITについても触れています。「BREXITでイギリスの特徴が変わるかと心配している人もいる。法的関係が変わっても、英国の精神が変わることはない」、ということを高校生に伝えています。

 この、「人を理解すること」を言葉を学ぶことの目的とするならば、単語や文法も大切ですが、多言語を話す人を受け入れ、積極的にコミュニケーションをしようとするマインドセットの養成の方がずっと大切だろうな、と思います。

 一国の外務大臣の話を、高校生たちがどう聴いたのか。高校生の感想なども聴きたい。

(為田)

【メディア掲載】月刊私塾界 4月号発刊

 月刊私塾界 4月号がオフィスに届きました。4月号の特集は、「アルバイト講師よ、どこにいく?」です。
f:id:ict_in_education:20190417121834p:plain:w400

 「未之知也」のページで、私塾界の山田未知之さんが、軽井沢風越学園の本城愼之介さんをインタビューしています。風越学園、本当に大注目している学校です。2020年4月まであと1年。どんな学びの場になるのでしょう。
f:id:ict_in_education:20190417121730j:plain

kazakoshi.jp

◆ ◆ ◆

 いつものように、為田の連載ページもありますので、よろしければぜひお読みください。
f:id:ict_in_education:20190417121726j:plain

(為田)

やってみた:見える化することで成果を実感するアプリ(体重編&学習編)

 2月末に健康診断の結果で「評価:E」というあまりに悪い結果が出たので、体重管理を開始することにしました。増えてきたなあ…と思いつつ、いつもちょっとジョギングするだけでごまかしていた結果がこれなので、きっちりアプリで記録して見える化することにしました。

 とりあえず、毎日毎日、どんどん記録していくことが大事だな、と。食事でまず炭水化物の量を減らしました。少しずつだけど、体重が減っていく感じが楽しい。
f:id:ict_in_education:20190416054402p:plain:w400

 運動量を増やさなくても、食事でこんなに違うのか…と実感したので、食事と歩数も合わせてFiNCで管理をスタートしました。

FiNC AIとダイエット - あなた専属トレーナー

FiNC AIとダイエット - あなた専属トレーナー

  • 株式会社FiNC
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

 FiNCで食事管理にもトライしています。というか、ただ「いったい、どれくらいの炭水化物、たんぱく質、脂質をとっているのだろうというのをわかるようにしただけですけど。手動で入力すると、コンビニの定番メニューは大体データが入力されているので、昼のデータがいちばんあってそうです…。
 あと、写真を読み込むと、自動認識してメニュー名が入ります。ちょっと違うこともありますが、そこでメニューを訂正できるので、そうしてデータを集めていくのだろうな、と。これもちょっとおもしろくなってきました。
f:id:ict_in_education:20190416054950p:plain:w400

 睡眠の記録は、前からちょくちょくやっていました。ついめんどくさくて忘れることが多いのですが、まあ意識しつつ。使っているアプリは、
Sleep Meister。睡眠効率とかまで出るのが、これもまたおもしろい。

Sleep Meister - 睡眠サイクルアラームLite

Sleep Meister - 睡眠サイクルアラームLite

  • Naoya Araki
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

f:id:ict_in_education:20190416054550j:plain:w400

 「やったこと」に対する結果が目に見えるのが楽しい。そんなにガツガツやってないので、3歩進んで2歩下がるくらいな歩みで、ここ数年にないくらいの体重の領域に入りつつあります。見える化したからこその成果だなと思っています。

 「見える化」つながりで、最近Studyplusを自分で使ってみています。勉強をなにかしているわけではないので、読書で使っていますが、どれくらいの時間を書けているのかがわかるのはとてもいいと思っています。
 記録がたまってきてそれを見返すときに、「ああ、これだけやったんだ」という蓄積が見えるのはとてもいい。
f:id:ict_in_education:20190416060039p:plain:w400

 こうして「勉強した時間」を見える化することに手帳を使う話が、『ドラゴン桜』にあったな、と思い出しました。探してみたら15巻にあった。今までの勉強の全記録を手帳に書き込んで、自分の勉強量を確認する、というもの。今やアプリでできるのはいいなあ。いま連載している『ドラゴン桜2』で、そのうちStudyplusは出てくるかもしれない(スマホを使って、アプリを使って、というのはすでにちょいちょい出てきているし)。

ドラゴン桜(15) (モーニング KC)

ドラゴン桜(15) (モーニング KC)

 ちなみに、Studyplusは教室で活用できるStudyplus for Schoolもあります。これは個人で使うのとはまた違う使い方がありそうです。
for-school.studyplus.co.jp


(為田)

教育&学習観アップデート講座「デジタルタキソノミー」 レポート(2019年4月11日)

 2019年4月11日に、教育&学習観アップデート講座「デジタルタキソノミー」を、弊社フューチャーインスティテュートのセミナールームにて開催しました。講師としてお迎えしたのは、株式会社ネル・アンド・エム田中康平さんです。

 田中さんとは、イベントなどでお会いすることも多く、お互いに顔は見知っていました。自治体や学校の教育の情報化を進めていくプロフェッショナルとして、お話をしてみたかったのですが、しっかり時間をとってお話をすることがこれまでありませんでした。ところが、ひょんなことから年度末の先月29日に弊社にお越しいただき、お話をすることができました。
 お話をするなかで、「ICTを入れるだけではだめで、評価が変わらなければならない」ということ、また、デジタルタキソノミーがその過程で大きな役割を果たすこと、などを伺うことができました。
 「タキソノミー」「デジタルタキソノミー」は聞いたことはあっても、なかなか学ぶ機会もなく、「深く知りたい!」「授業とどう関係があるのか考えてみたい!」と思っていました。さっそく空いている日程をいくつかお聞きして、そのなかでいちばんはやいタイミングで設定したのがこの講座でした。
 新年度が始まってすぐ、しかも平日の夜でしたが、定員20人はすぐに売り切れ、4席を増席しました。当日参加してくださったのは17人、半分は先生方、半分は教育関係の企業の方でした。
f:id:ict_in_education:20190414160803j:plain

 今回の講座で利用したタキソノミー・テーブルは、株式会社ネル・アンド・エムのサイトからもダウンロードすることができるようになっています。
www.nelmanage.com

 タキソノミー・テーブルの横軸には「認知過程次元」があり、「1.記憶する」「2.理解する」「3.応用する」「4.分析する」「5.評価する」「6.創造する」となっています。左から右に数字が大きくなるにつれて、LOTS:Lower Order Thinking Skills(低次の思考スキル)からHOTS:Higher Order Thinking Skills(高次の思考スキル)へと移っていきます。

 今回の講座のなかでは、タキソノミー・テーブルを見ながら、「ドリル教材」や「インターネット検索」や「動画をつくり・配信」や「プログラミング」などが、タキソノミー・テーブルのどこにあたるのかを、隣の人とペアになって考えていくワークをしました。
f:id:ict_in_education:20190414160916j:plain

 それぞれのカードを置くときに、「子どもたちの活動はどんなふうになるのか」を考えることで、タキソノミー・テーブルのどこに置くのか、というのは変わってくる、という話を田中さんはされていました。例えば、「ドリル教材」は、「ドリル教材を解く」だけならば、「1.記憶する」になりますが、「ドリル教材を作ってみる」というふうにすることで、タキソノミー・テーブルの右側(より高次な方)へと移動していきます。

 そうしたことを考えながら、それぞれに自分で持ってきた教材(指導案や教科書など)を使って、自分でタキソノミー・テーブルを作るというワークをしました。タキソノミー・テーブルはすべてを埋めなければならないというものでもなく、また、最初を低次な方から始めなければならない、ということもないそうです。
  タキソノミー・テーブルの縦軸には「知識次元」があり、「A 事実的知識」「B 概念的知識」「C 手続き的知識」「D メタ認知的知識」となっています。ただし、この「A 事実的知識」「B 概念的知識」「C 手続き的知識」の判別は最初は難しいので、まずは横軸の「認知過程次元」に着目して、テーブルを作っていくといいでしょう、とおっしゃっていました。その他にも、「子どもたちの活動はどのようになるのか、ということをイメージしながら埋めていく」「ゴールをどこに持っていくか、から考え始める」など、田中さんからのアドバイスがありました。
f:id:ict_in_education:20190414161003j:plain

 タキソノミー・テーブルは、自分で書いてみないとわからないことがたくさんありそうだと思います。今回は僕は事務局だったので、作れなかったのですが、実際にいくつかのアクティビティで作ってみようと思います。

 また、こうしてタキソノミー・テーブルを見てみると、学習指導要領で書かれている「思考」「判断」「表現」も、その中にはいろいろな活動が入っているのだということがよくわかりました。新しい学びを設計するのに、非常に良い手法だと思い、たくさんの先生方とやってみたいと思いました。
f:id:ict_in_education:20190414161114j:plain

 田中さんは最後に、タキソノミー・テーブルを違う教科の先生方で作って、比較してみるとおもしろいです、とおっしゃっていました。同じ言語系でも、国語と英語はぜんぜん違うものになるそうです(母国語でない英語は、どうしても最初は「1.記憶する」からスタートする、など)。

◆ ◆ ◆

 最後に参加者の感想を挙げておきます。

  • 今回の講座で、『デジタルタキソノミー』は、ICTを活用してさらに学びの深い授業を実践したいと日々考えている教師や教育関係者にとって、何の為にICT機器やアプリを使うのか、きちんとした意味付けと単元構成を考える視点を与えてくれるものだと分かりました。今回の講座で学んだことを使って、自分の授業やカリキュラムをバージョンアップさせてみたいです。また、ブルームからの『タキソノミー』の改訂の流れや『形成的評価』についても、さらに学んでみたくなりました。(先生)
  • 貴重な機会をありがとうございました!いざ分類をしてみると、高次でのICT活用ができていないことが明確に。。。(涙)授業をつくったり、検証したりする際の新しい視点をいただきました!「指導案」に代わって、「タキソノミーテーブル」が授業を説明する資料になればいいのに!とおっしゃっていた先生もおり、「本当、そうですね!」と、とっても共感でした!続編ぜひ。もっと学びたいです!(先生)
  • 昨日は貴重な機会をありがとうございました。「学習者主体の学び」ということは意識もしているし、考えてきたつもりでした。でも最近自身の薄っぺらさを感じるようになり、きちんとした理論を学び直しているところでした。そんなところに、今回のデジタルタキソノミーとのステキな出合い。
    目指すべき学習活動が具体的に示されていて、とてもわかりやすかったです。自身の授業の学習者の活動を今一度位置付けてみます。そして、アップデートさせていきます。(先生)
  • 先日はどうもありがとうございました。大変為になる講義でした。また参加したいです。
    ちょうど算数の授業の組み立てやICTの利用について悩んでいるところでしたので、モヤモヤしたものが解消されました。ICTを使って実績をつくりたい、ICTのよさなどを自校の先生たちにアピールしたいという自分の傲慢さがあったなと痛感しました。どの教科のどの単元の何時間目にICTを使うと効果的か、授業の型に当てはめないこと、子どもたちの動きに重きを置くことなど沢山の学びがありました。
    子どもたちの成長を考えて、授業プランを立てていましたが、子どもたちの動きを中心に考えるという当たり前のことがいつの間にか抜け落ちていました。
    タキソノミー・テーブル素晴らしいと実感しました。本当にありがとうございました。(先生)
  • タキソノミー・テーブルに自分の授業を当てはめていくと一目で授業の流れが見えて、どの部分が足りないか等も明確になるのでかなり興味深く学ばせていただきました。すべての単元をこのテーブルに書き込んでみたくなりました。ありがとうございました!(先生)
  • 「授業が変われば評価が変わり、評価が変われば子どもが変わる」、という言葉が滲みました。デジタルタキソノミーは、私には難しすぎましたが:苦笑い:、子どもたちがどんどんチャレンジ出来る環境作りの一端を担えたら嬉しいです!(教育系企業社員)

◆ ◆ ◆

 あっという間に90分が終わってしまいました。ぜひまた続編の講座を持ちたいと思います。また、田中さんの方で、学校や教育委員会単位での研修も実施しているということですので、ぜひ株式会社ネル・アンド・エムのサイトにアクセスして、問い合わせなどもしてみていただければと思います。

 田中さん、このような機会をいただきまして、本当にありがとうございました。

(為田)

近未来教育フォーラム2018 The ART into Future レポート まとめ(2018年11月22日)

 2018年11月22日に、デジタルハリウッド大学で開催された「近未来教育フォーラム2018 The ART into Future」に参加しました。
f:id:ict_in_education:20190219205418j:plain

 No.1では、デジタルハリウッド大学大学院 教授、一般社団法人教育イノベーション協議会 代表理事である、佐藤 昌宏 先生による講演「EdTechは教育に何をもたらすのか? 〜大きく変わる世界の教育と日本のこれから〜」をレポートしました。
blog.ict-in-education.jp

 No.2では、学校法人角川ドワンゴ学園、N高等学校 副校長である、上木原 孝伸 先生による講演「「未来の教室」を今、つくる ~N高の挑戦と展望~」をレポートしました。
blog.ict-in-education.jp

 まだお読みになっていない方は、この機会に是非どうぞ。

(為田)

平成30年度戸田市教育研究集録 に寄稿しました

 平成30年度戸田市教育研究集録をオフィスにお送りいただきました。表紙は平成31年1月に文部科学省・合田さん、経済産業省・浅野さんのプレゼンや、ICT CONNECT 21の寺西さんが加わった豪華なトークセッションで大盛況だった戸田市教育フェスティバルのダイジェストです。何かと日程が重なってしまって、行けなかったんですよね…とてもよかったと伺っていましたので、誌面で読めてよかったです。
f:id:ict_in_education:20190411133832j:plain

 「埼玉県学力・学習状況調査の分析から」(慶應義塾大学 総合政策学部 中室牧子先生)、「リーディングスキル向上を目指した共同研究」(国立情報学研究所社会共有知研究センター長 情報社会相関研究系教授 新井紀子先生)…とページが続いていきます。戸田市教育委員会戸田市立の小中学校が取り組んでいるさまざまなことを読むことができます。
 最終ページに、「戸田市の教育に期待すること」ということで、21世紀型スキル育成アドバイザーとして、株式会社リバネスの森安康雄 先生と、情報通信総合研究所の平井聡一郎 先生と一緒に、メッセージを載せていただきました。

 平成30年度は、セサミストリート・カリキュラムのパイロット校が3校に増え、学校でたくさんの授業を見させていただきました。また、プレゼンテーション大会にも審査員&モデルプレゼンテーション担当として参加させていただきました。平成31年度も、チャレンジしている戸田市の教育行政に、少しでもお役に立てるように、努力していきたいと思います。

 平成30年度戸田市教育研究集録のPDF完全版は、戸田市教育委員会教育政策室のホームページからダウンロードすることができます。

(為田)