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教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

【イベントレポート】先生のための“プログラミング研修講座”~2学期から始めるプログラミング学習 まとめ(2016年8月4日)

 8月4日に、D2Cホールを会場に、先生のための“プログラミング研修講座”を開催しました。これは、プログラミング必修化を視野に入れて、プログラミングのワークショップなどが夏休みにも多く開催されていますが、それらは子どもが参加者であり、先生方が「どう授業するのか」という視点のワークショップがなかったため、為田が代表を務めるフューチャーインスティテュート株式会社が主催し、小金井市立前原小学校の松田校長先生と一緒に開催したものです。
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 5回に分けてイベントレポートを出しましたので、まとめておきます。ぜひ、お読みいただければと思います。
blog.ict-in-education.jp
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(為田)

【イベント情報】 近未来教育フォーラム2016 "Daily Life with Super Technologies"(2016年11月24日)

イベント 講演・研修 教育ICT

 毎年秋に開催されている近未来教育フォーラムですが、今年のテーマなどが発表になりました。テーマは“Daily Life with Super Technologies”。基調講演はCYBERDYNEの山海さん、セッションは「Next Age Track」「Robotics Track」「Re-Design Track」の3つが用意されています。どれに参加しようか、楽しみに考えて、参加申し込みをすませました。
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www.dhw.co.jp

 いま現在の教育ICTとは少し観点が違うのですが、「将来の子どもたちが社会で自己実現できる力を育む」ためにICTを使えるようにするためには、近未来がどんな社会になるのかを知っておくことは非常に重要だと思っています。僕が学んだSFCで、1994年の入学当初から「君たちは未来からの留学生だ。いつか、未来に帰っていくんだ」と言われた言葉の意味は、こういうことだと思っています。

 毎年楽しみに行っています。昨年の様子のレポートもあります。
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 近未来教育フォーラム2016、楽しみです!

www.dhw.co.jp

(為田)

日本教育工学会SIG-04ワークショップ「アクティブ・ラーニングと学習環境デザイン ~主体的・協働的な学びを誘発する空間とICT」レポート No.4(2016年7月31日)

イベント 講演・研修 取材 教育ICT

 東北学院大学の稲垣忠准教授にご紹介いただいて、2016年7月31日に開催された日本教育工学会SIG-04 教育の情報化の第5回ワークショップ「アクティブ・ラーニングと学習環境デザイン ~主体的・協働的な学びを誘発する空間とICT」に参加してきました。

クロージング

 プログラムの最後、クロージングには、小柳和喜雄先生(奈良教育大学)から、一日のまとめとアクティブ・ラーニングと学習環境デザインに関するミニ講演をしていただきました。
 以下、ミニ講演でのメモを公開いたします。午前中から読んできた「Get Active」について、特に“関連研究におけるGet Activeの位置について”のミニ講演となりました。アメリカのISTE(International Society for Technology in Education)についての紹介です。

  • 「Get Active」がアメリカの中でどういう状況なのか、ということを述べる。
  • ISTE 2016が6月の発表の場に居合わせ、「ISTEが変わった」と思った。それを説明したい。
    • 2007→2016で、どんなふうに変わったのか?2007から2016に何がどう引き継がれたのか。
    • 「Get Active」は、「こういうことも提案してみようか」ということが含まれている。だから、そのまま読むと「できるの?」というようなことも書かれているが、背景には、ISTE Standardにもとづいているということがある。ISTE Standardは、10万人くらい会員がいて、研究者と先生方が集まっている。今年はデンバーで3万人くらい参加者がいた。ISTEは、アメリカの多くの州で採用されている。
    • ISTE Standardを取り入れながら、授業などを考えようとしている。
  • ISTE Standard for Studentsは最初、1998年に出ている。その後、2007年に改訂され、2016年が3回めの改訂になる。
    • 6月に改訂となったが、1998と2007の関係はそんなにドラスティックな改訂ではなかった。だが、今回は大きな改訂。今日、「Get Active」のなかで子どもたちに期待されていることが、2016の中に入ってきている。つながりはあると思う。
    • Get Activeは、教員にこういう力を求める、と書かれているので、本当は「for Teachers」となるべきもの。ISTEでは、これに関わるものとして、ISTE Standards for teachersは2000年、2008年に出ているが、来年6月に新しいものが出る
    • その他に、For administratorsがある。教育長など管理者のためのスタンダード、同環境を整えていくか、どうリーダーシップを発揮していくか、というもの。
    • この他にも、technology coachesというのもある。以前は、リーダーとファシリテーターに分かれていたが、合体して「コーチ」になった。computational skillなどが出てきて、それに関わり、コンピュータサイエンスの専門家がどうサポートしていくか、どういった期待がされているか、というのが2011年に出ている。
  • こうした一連のスタンダードがある。
    • 「GetActive」だけ読むとあらが多いが、後ろ側にある全体を読むと、学校とか変わってそれぞれどう務めを果たすのか、どういった環境が整っていなければいけないのかという条件のことなどが書かれている。
    • 先生向けにはアセスメントブックも配布されている。
  • ISTE for teachersとUNESCOのICT Competency Framework for Teachersとの対応関係も、しっかりISTEでは見ている。ISTEは教員のことを言っているが、UNESCOの方はより広く、学校運営なども含まれたもの。

 ISTE Standards for Students、実際に資料として配布していただいたので、ものすごく楽しく読みました。こうして「どんな子どもを育てるのか」、そのために「先生はどんなスキルを持っている必要があるのか」ということをしっかり規定してあることは大切だと思います。
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www.iste.org

 実際に、ISTE Standards for Studentsをサイトで読むこともできます。(http://www.iste.org/standards/standards/for-students-2016)サイトにアクセスすると、全部で7つの項目が表示されています。
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 クリックすると、それぞれのStandardの下に設定されているSub-Standardsが表示されるようになっています。
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  • こうした動きの中で、一つ引っかかっているのは、2009年から動いているCommon Core State Standards
    • これがアメリカでいう学習指導要領(それまでなかった)
    • できあがり、だんだん教科も増えてきた。
    • ISTEとしては、Get Activeのような授業をしたくても、「Common Coreとどういう関係があるの?」と言われるようになってきている。「それで学力保証できるのか?」と言われる。
    • Common Coreは多くの州で採用されている。

 こうして行政と研究者と先生方が一体となって環境を作っていく様子は素晴らしいと思います。どんどん広がっていけばいいと思います。もちろん、そううまく行っていない学校もたくさんあるでしょうが、少なくともこうしてStandardがある点はいいかな、と思います。

 1998年、2007年、2016年とどのようにISTE Standards for Studentsが変わってきたのか、ということについても、小柳先生は話してくださいました。

  • ISTE Standards for Students
    • 1998のときには、基本操作と概念が、Standard1になっていた。力を入れていた。
    • そこから、テクノロジーそのものの使い方から、「創造性」や「革新」を目指し、学習スキルをつけていくことをどうアシストしていくか、というふうになったのが2007。
    • 2016になると、大きく言葉が変わってきている。
      • 「デジタル・シチズンシップ」はそのまま残っている
      • だが、ほかのところは随分言葉が変わっている。
      • 例えば、基本操作はなくなっている=「大事だが、埋め込まれている」ということ。
    • 対応表を小柳先生が作成。
      • 色が塗られているところは、継続されているもの。
      • 対応しているところに◯印がついている。

 こうして、年をおって見ていくことで、どのようなスキルが重視されていたのか、それを身につけさせるためにどのような手法を考えていたのか、ということがわかると思います。ISTEのサイトを見て、適切な訳語を考え、各学校の状況に合わせて考えてみる、ということをしてみたいな、と感じました。

 ISTEがfor Teachers, for Studentsとして細かくさまざまな規定をしていますが、これに合わせて「Get Active」を読んでいくことで、授業だけでなく、教育が行われる空間そのものも考え、見なおしていこうという提案をする位置づけになっていると思いました。どのような学びを実現したいのかによって、それを実現しやすい環境も変わってきます。「Get Active」を読んで、授業設計と共に空間設計も合わせてされるケースが増えていけばいいと思いました。また、自分も授業を見るときにカリキュラムと合わせて空間設計についても着目してみようと思いました。

(為田)

STUDY HACKER「“タブレットで勉強” ってほんとうに効果はあるの? “紙で勉強” と科学的に比較してみた。」

ニュース 教育ICT利用の目的 目的-6. 教材拡充

 STUDY HACKER「“タブレットで勉強” ってほんとうに効果はあるの? “紙で勉強” と科学的に比較してみた。」という記事を読みました。紙とディスプレイは、文字を認識する方法が違っていて、それによって人の認知の仕方が変わる、とのを見て、そうなのかあと思ってしまいました。
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 こうしたメディアの特性もあるかもしれないな、と思いつつ、「タブレットで勉強」「紙で勉強」の両方の選択肢が子どもたちに与えられていることが重要だと思っています。現実には、タブレットと紙と両方を場面に合わせて使うようになっていくと思うので、どちらも特性に合わせて使い分けられることが大事で、そのために学びの場で両方を扱えるようになってほしいと思います。
studyhacker.net

 文中で触れられている、有馬哲夫『世界のしくみが見える「メディア論」―有馬哲夫教授の早大講義録』は読んでみようと思います。

世界のしくみが見える「メディア論」―有馬哲夫教授の早大講義録 (宝島社新書 252)

世界のしくみが見える「メディア論」―有馬哲夫教授の早大講義録 (宝島社新書 252)

(為田)

日本教育工学会SIG-04ワークショップ「アクティブ・ラーニングと学習環境デザイン ~主体的・協働的な学びを誘発する空間とICT」レポート No.3(2016年7月31日)

イベント 講演・研修 取材 教育ICT

 東北学院大学の稲垣忠准教授にご紹介いただいて、2016年7月31日に開催された日本教育工学会SIG-04 教育の情報化の第5回ワークショップ「アクティブ・ラーニングと学習環境デザイン ~主体的・協働的な学びを誘発する空間とICT」に参加してきました。

トークセッション「アクティブ・ラーニングを支える学習環境とは?」

 3つめのプログラムは、トークセッション「アクティブ・ラーニングを支える学習環境とは?」でした。プログラムによると、「Get Activeの感想と関連する話題提供を,アカデミック,教育現場,企業それぞれの立場から語っていただきます。登壇者は小柳和喜雄氏(奈良教育大学),佐藤喜信氏(内田洋行),米田謙三氏(羽衣学園),司会進行は藤川大祐氏(千葉大学)です。 」とのことでした。さまざまな視点からの意見を聴くことができました。
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 以下、トークセッション中にメモをした内容を公開したいと思います。あくまでも自分用のメモだったので、断片的な部分もありますが、ご参考になればと思います。

 トークセッションの最初は、小柳先生によるプレゼンテーションでした。

小柳先生

  • 子ども中心の授業をするときに、どんなふうに空間をデザインしていく必要があるのか。
  • 学校でのICT機器の活用に関する2つの動き
    • 学力向上と今後育成すべき資質・能力、の2つの動きがある。
    • Get Activeでは、教科を超えて、ある力をつけていく。クリエイティブ、コラボラティブ、コミュニカティブ、そういった力を培っていく、そのために環境をデザインすることが提案されていた。
  • 積み上げていく発想ではなく、上の方から、そういう視点を持つ学習活動をイメージして、これまで培ってきたスキルを想起していくように考えようとしている?
    • 積み上げでなく、掘り下げ?
  • 下の図のように、今までなかったF(図中の右上の領域)を作り、そこから習得へ行ったり、探究へ行ったり、もできる。

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  • 浅い学びと深い学び
  • Get Activeは、授業方法だけでなく、学習空間そのものを見てみる必要があり、それが教室だけでなく、学校全体、地域にまで拡げる必要がある、というもの。
  • Get Activeは、いろんな人と力を合わせて…というほうを考えている。
  • 学校全体が変わらないと、学校全体がかわらない。
  • Get Activeが語りかけるもの

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 深い学びと浅い学びなど、図や表などでわかりやすく説明をしていただき、勉強になりました。午前中から続く「Get Active」の読み込みでも、「学びをどうデザインするか」というのはメインテーマであり、どんな学びを目指せばいいのかということをしっかりこうして持って授業を設計することは大切だと改めて認識しました。

 続いて、内田洋行の佐藤さんによるプレゼンテーションです。

佐藤さん@内田洋行 「日本の学習施設・学習環境事情」

  • アクティブ・ラーニングに適合した学習空間
    • アクティブ・ラーニングスタジオ(学校内で使う)
    • ラーニングコモンズ
    • コミュニケーションスペース
  • ほとんどの大学がこうした施設を用意している。
    • 小樽商科大学のスタジオ
      • もともとあった施設をリノベして貸し出している。
      • 学生の画面を共有して話し合う、ということもできる。

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 あまり仕事で大学に行くことがないので、こうして大学のラーニングコモンズを紹介していただけるのは非常に参考になりました。中高一貫校などではこうした設備も増えてきているように思います。実際にどんなふうに授業や放課後活動に使っているのか、一度密着してみたいなと思いました。ずーっとラーニングコモンズに張り付いて、学生さんにインタビューしてみたいですね。

 次に、大阪・羽衣学園中学校・高等学校の米田先生のプレゼンテーションでした。

米田先生@大阪・羽衣学園中学校・高等学校

  • 羽衣学園のブログ、とてもいいです。
  • ROMO 遠隔会議で先方のCEOと繋いだりもしている。
    • Brainstorming with ROMO
    • どう日常に使えるだろうか?と考える。
    • コラボレーションだけでなく、コンフリクトも大事。コンストラクティブ・アグリーメントができるようになってほしい。
  • NHK「ロンリの力」を使って学習する
    • どう自立/自律に落としていけるか。
    • 国語のコンテンツだが、英語で使うこともできる。

 ブログでの情報発信量に驚きました。「コンフリクトも大事。コンストラクティブ・アグリーメントができるように」というのは、ときに衝突しても、そこから建設的な合意に導けるような議論の仕方を身につけようということであり、とても大切なことだと思いました。


 最後に、質疑応答がありました。

  • 社会とつながっていく、そのなかでの負の側面もあるなかで、カリキュラムマネジメントの視点を組ませないとだめなのでは?
    • シチズンシップはキーワードかもしれないね(藤川先生)
    • ICT活用をどう成熟させていくかが大事だと思う。まず先生に1台のところで成功体験を持たなくてはダメなのでは?
    • BYOT(=Bring your own technology)。16ピンもHDMIも音声も電源もLANケーブルも…全部使えるようにしたら、活用が進んだ@羽衣学園(米田先生)
  • 最後に一言
    • PBL(プロジェクト型学習=Project Based Learning、あるいは問題発見解決型学習=Problem Based Learning)などは、アメリカにはあっているのかも。アメリカでは識字率の問題などもあって、日本とは少し事情が違う。いきなり積み上げ学習に行くよりも、PBLでいろいろやりながら徐々に進める方がいい面もある。(小柳先生)
    • デザインの方向性は大事(米田先生)

 最後にコーディネーターをつとめた藤川先生のまとめは、「古きよき学校がいいというノスタルジー。これとGet Activeは真っ向から対立するのではないか?」ということでした。「学校で新たな教育を展開する時に、こうしたノスタルジーが壁になるかもしれない。それを乗り越える作戦を議論する必要があるのではないか。」という言葉でクロストークセッションは結ばれました。

 まったくそのとおりだと思います。学校がいつまでも「古きよき」という場であってはいけないと思います。これから未来に向けて学ぶ子どもたちのための場なのですから、最先端でなくとも、少なくとも「変わることに後ろ向き」であってはいけないと思います。そうした気持ちを新たにしたクロストークセッションでした。

 No.4に続きます。
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(為田)

新しく使い始めてみたカメラアプリ Microsoft Pix

YouTube 教育ICT

 学校を訪問することが多く、授業中の様子を写真で撮影することが多いので、無音で撮影できるカメラアプリを使っています。ずっと使っていたアプリがあったのですが、どうもあまり画像が綺麗でないなあ、と思っていて、新しいものを探していました。そうしたら、Microsoft Pixというアプリがあるということを知りました。(元記事はこちら
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 マナーモードにすればかんたんに無音で撮影ができるようになるので、まずは条件クリア。さらに、撮影するときには10枚の写真が瞬時に撮影され、ベストなものを選んでくれるそうです。かつ、不要な写真は自動で削除されるます。便利だ…。だが、どれくらい綺麗に写っているのかはまだよくわかりません。しばらく使ってみようと思います。

www.youtube.com

iphone-mania.jp

 くれぐれも、無音での撮影は、きちんとした使い方で使いましょう。

Microsoft Pix

Microsoft Pix

  • Microsoft Corporation
  • 写真/ビデオ
  • 無料

(為田)

日本教育工学会SIG-04ワークショップ「アクティブ・ラーニングと学習環境デザイン ~主体的・協働的な学びを誘発する空間とICT」レポート No.2(2016年7月31日)

イベント 講演・研修 教育ICT 取材

 東北学院大学の稲垣忠准教授にご紹介いただいて、2016年7月31日に開催された日本教育工学会SIG-04 教育の情報化の第5回ワークショップ「アクティブ・ラーニングと学習環境デザイン ~主体的・協働的な学びを誘発する空間とICT」に参加してきました。

クロストークセッション

 午後のプログラムは、クロストークセッションからスタートしました。午前中に実施したエキスパートセッションの結果を順に報告していきます。全員の発表が終わると、今回の課題となる「GET ACTIVE」をすべて読んだことになる、ということになります。
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 為田の参加したグループでのクロストークセッションのメモを公開します。こんな感じでした。

1章 Mさん

  • この本の位置づけを説明。
    • この本の目的は、「リデザインされた学校が、ギャップを埋められるか、というところ」
    • デジタル時代に向け、より良い学習とは?
    • 学習スキルと未来の職場環境について、考える機会を。
  • 架空のストーリーでもって考えるきっかけを。
    • それをもとに学校教育と未来の職場環境の連続性を考えている。
      • 場所を選ばず、学びたい時に学べる、という学習環境。
    • 総合学習、教科の枠組みを越えた学び合い、という協働学習を行なっていく必要があり、そのためにどんな学習環境が必要か、という事例紹介をしている。
  • 結論的には、今の日本では難しいよね、ということ。
    • 現場の先生方が感じているものと、未来の教育環境に提示されているものにはギャップがある。
    • 実際に日本の教育は、中学校では教科の枠に囚われていて、その枠を乗り越える、構造的な発想の変化が必要ではないか?そのためには、制度を変えるなども必要だろう。
    • 疑問として上がっているのは、費用をどうしているか?ということ。海外では企業のバックアップがあるが、日本では難しい。文化的な違いもあるかな。
    • 学校建築に関しての発想が、欧米と日本とでまったく違っている。そういう面でも、難しいのではないか。


2章 Uさん

  • 「デジタル時代の教育と学習」。これ以降に出てくるさまざまな言葉の定義をする章。
  • テクノロジー、スペース、ペダゴジーの交わるところに、アクティブ・ラーニングがある。
    • ペダゴジーの話
      • アクティブ・ラーニングの定義。
    • スペースの話
      • アクティブ・ラーニングのスペースはどういうものか?
        • プライベートかパブリックか、個人で学ぶか集団で学ぶか、の2軸で分けて定義。
          • プライベートで個人だと、学習机。
          • パブリックで個人だと、カフェみたいなもの(通常のオフィスとかかな?)
          • プライベートで集団は、グループサイズがあって、その集団の中で語っていく形。
          • パブリックの集団は、より大きい集団となる。
        • キャンプファイヤーの例がおもしろい。
    • テクノロジーの話
      • 複数のテクノロジーを統合的に使っていくことが必要。
  • そもそも、重なりあいのところにあるのはアクティブ・ラーニングでいいのか?パッシブでも同じではないか?


3章/4章 Kさん

  • 具体的に例を出していく、というのが3章。それを自分の学校に取り入れるときにはという手順を示しているのが4章。
  • 人間工学の視点から。柔軟性から。
  • 教室の中の住器、家具などを5つの視点から選んでいく必要がある、という話。
  • デザインシンキングの手順に従って、空間デザインをしていこう。
    • 生徒を巻き込みながら。ルール作りなども。どういう問題/課題があるかを焦点化する。
    • 教師としてどうだったか。
  • 議論になったこと
    • 主体は教師か。学習者か。
    • 始めの課題の設定が、非常に重要ではないだろうか。


5章 為田

  • 学校デザイン、建築、インフラなども含めて、目的を持つべきこと。
    • 「どういう学校にしたい」→デザインを起こす。デザインの評価ができる。
    • 教化センター方式とか、そういう意味でいいな、と。
  • クラウドまで考えて、クラウドを学校デザインの延長として考えられるかどうか。
    • クラウドに乗せるべきもの/乗せるべきでないもの
    • どこまでが学校のものでしょう?
      • 児童生徒の作品
      • 先生の板書
      • 先生の授業動画
      • 授業の様子を撮影したもの / すべてが学校の財産だろうか?
    • クラウドによって、「生徒が1人の教師に「専属」しないようになるかも」
  • ケーススタディとして登場する、デザイン39キャンパス
    • ブログも非常におもしろい。いろいろなアイデアが浮かびそう。日本にはあまりないキャンパスだと思う。

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6章 Aさん

  • 学習のためのデジタル空間
    • 一人1台のデバイスを使って、外とつながってコミュニケーションを取りながらやっていけるのではないか?
  • 設計のために必要な観点
    • 起動性、レスポンシブデザイン(BYOT:Tはテクノロジーによって必要になる)
    • 大人が使っているものと同じものにつなぐ。普通に使っているものと同じものを授業の中で使っていきましょう、ということ。
  • 学習空間の効果
    • 生徒にデジタル生活への準備をさせる、など6つ。
    • だんだん慣れさせていく、学校外と相互作用。
    • 学校の壁を越えて行きたい。
  • 日本では、学校にしかないものが多すぎる。(電子黒板とかね)


7章 Kさん

  • これまでの章で学んできたことを踏まえて、学校を建築するときのノウハウが紹介されている。
  • 学習環境を創るために、1.教師への教育、2.学校と地域をつなぐこと、の2つが重要。
  • 学校と学習環境を設計するために、事前調査を行い、支援者のアンケートを行う。地域の人にもアンケートをとる。その後に、ビジョンを設計したうえで、開発することが重要と書かれている。
  • 作り終わった後も、ビジョンを共有する。教師へのアフターフォローも。
  • 立命館の茨木キャンパスは、地域の人も学校に入ってこられる。
  • 「ものづくり」、メイカーズエデュケーションについては、産業革命からの流れのなかで、個人がメイカーズになるという流れから来るものか。

 こうして「自分だけしか、4章を読んでいない」(かつ、そもそもみんな原稿すら持っていない)という状態で、午前中のエキスパートセッションの内容をまとめてプレゼンテーションするのは、責任重大すぎて、緊張しました…。そもそも、自分の興味が偏っているように思うので、これでいいのか、とても不安になります。
 ジグソー法、こうやってみんなでシェアしましょうという授業形式はよく研究授業などでも見かけますが、常々「自分にはできないような気がする…」と思っていました。その思いをいっそう強くしました(笑)
 ですが、一方で、おそらく自分一人で読んでいたら、決して思わなかっただろうな、と思うような感想を聞けたり、着眼点やアイデアなど自分と違うものを得ることができたり、そうしたところはこの手法ならではだと感じました。

 No.3に続きます。
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(為田)