教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

Chromebook C720が不調→探しまくってOSリカバリー

 学校現場でChromebookを見ることが多くなりました。先日、メインでは使っていないけれどオフィスにあるAcer C720を起動してみると、アップデートがかかりました。
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 途中までは順調だったのですが、急にうんともすんとも動かなくなりました…。そして、「Chrome OSがないか、または壊れているので、USBスティックでリカバリーしてね」と言われる。
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 ところが、まあリカバリーディスクなど用意していないので、ここから困りまくりです。調べてみるとWindows機でそれらしいプログラムをダウンロードして、リカバリーディスクを作れるようだが、「モデル番号」というのがあって、そこにいろいろと入力してエラーが出て前に進まない…。画面には、「PEPPY C6A-S7C-A3Q」と書かれているが、これを入れてもエラー…。

 何日も何日もかかってダメだったのだが、ようやく見つけたのは、「Chromebook リカバリ ユーティリティ」のサイト。ここかー。
chrome.google.com

 Windows機で無事にリカバリ ユーティリティを作り、無事に復旧。
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 そして無事に復旧!ひさしぶりにちゃんとC720が動きました。よかった。
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 Chromebook、新しい機種も出てきているし、学校で使われている様子も見るようになってきたので、もう少し触ってみる機会を増やしたいな、と思います。

(為田)

『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』×教育ICT ひとり読書会 まとめ

 ナンシー・アトウェル『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』を1ヶ月半かけて、じっくりと読みました。ナンシー・アトウェルは、リーディング・ワークショップとライティング・ワークショップを核とした国語の授業を展開している先生です。

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

 じっくりひとり読書会ということで、ハッシュタグ「#イン・ザ・ミドル中」を使ってTwitterでメモを書いていきました。その都度、コメントをいただいたりして、とても勉強になりました。ブログには章ごとにまとめてきました。

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 「あ、これやってみたい」と思ったこともたくさんありました。ここから、次に何を考えて、何をやってみるか、ということに落としていきたいと思います。これから何度もレファレンスに使いそうな本です。

(為田)

【イベント情報】192Cafe 公開イベント#1 私立小が創る未来の学び ~競争から共創時代へ~(2019年1月19日)

 2019年1月19日(土)に、192Cafe 公開イベント#1 私立小が創る未来の学び ~競争から共創時代へ~というイベントを、聖徳学園中学・高等学校 Learning Commonsにて開催します。名前の中にある「192」は、日本全国にある私立小学校の数です。

 192Cafeは、2018年10月に立ち上げた、日私小連に加盟している192の私立小の学校の壁、教科の壁を超えて「未来の学び」について考えるオープンイノベーションベースです。
 ICT機器を活用した教育を切り口に、教育に関する様々な情報を共有し、参加者とのネットワークを築き、自らの世界観を広げることを目指します。
 私学人として、各学校の発展のため、日本の教育のため、切磋琢磨し新しい教育を創っていきましょう。 
 今回は、キックオフイベントとなります。「私立小が創る未来の学び」をテーマに開催します。
 私立小だけでなく、国公立の教員や企業の方など、多くのご参加をお待ちしています。

 今回のイベントのアジェンダは以下の通りです。豪華な顔ぶれです。積極的に校内で実践を重ね、外部で発表をし、外部とコミュニケーションを取ってきた、Cafe192を作った宝仙学園小学校の吉金佳能 先生と、加藤朋生 先生だからこそ集められた登壇者の先生方だと思います。今からとても楽しみにしています。

■第1部

  • 13:30-13:45
    • Opening(宝仙学園小学校 吉金 佳能/加藤 朋生)
  • 13:50-14:40
    • iPadが拓く未来の学び ~「遊び道具」から「空気のような存在」へのドラマ~(さとえ学園小学校 山中 昭岳 教諭)
  • 14:50-15:15
    • Programing×Learning by Making=Creativity ~1人1台のロボットを自由に製作する小学校の授業~(加藤学園暁秀初等学校 中原 悟 教諭)

■第2部

  • 15:30-15:50 分科会1 [ Program A/B/C ]
    • Program A「映像×ICTでチームを創る」(榎本 昇 教諭 [森村学園初等部])
    • Program B「ICT活用の道しるべ 互いに評価するプレゼン」(田中 栄太郎 教諭 [日本女子大学附属豊明小学校])
    • Program C「ICTで実現!発表したくなる英語授業」(人見 礼子 教諭 [昭和女子大学附属昭和小学校])
  • 16:00-16:20 分科会2 [ Program D/E/F ]
    • Program D「これからの時代に求められる人材の育成と新たな学びの試行錯誤(IB PYP認定校での学びから)」(峰岸 巧 教諭 [開智望小学校])
    • Program E「学びは変わる〜小学校における1 to 1導入~」(龍 達也 副校長 [敬愛小学校])
    • Program F「(調整中)」(中林 宣顕 教頭 [箕面自由学園小学校])

■第3部

  • 16:30-16:50
    • 中高でチャレンジしているICT(聖徳学園中学・高等学校 品田 健 教諭)
  • 16:50-17:00
    • Closing(フューチャーインスティテュート株式会社 為田 裕行 氏)
  • クローズ後
    • 情報交換会[参加者交流 名刺交換]

 この場でそれぞれの先生方が各校の授業実践を聴き、勤務校に戻って何かをスタートする機会になる、そんな場になればいいと思っています。
 この192Cafeは、今年の夏休みから、吉金先生と加藤先生とで、「私立小学校を結ぶコミュニティを作りましょう!」ということで相談してきたプロジェクトです。
 そのため、このイベントの後にも、次に繋がるような展開を考えています。サステイナブルなコミュニティを作りたいと思っています。学校の先生のコミュニティだからこそ、それに合わせた構築をしていきたいと思っています。
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 私立小だけでなく、国公立の教員や企業の方など、多くのご参加をお待ちしています。チケットは、Peatixからどうぞ。
ptix.at


◆ ◆ ◆

 吉金先生と加藤先生の勤めている宝仙学園小学校は、授業も見に行かせていただいていることもあり、レポートも書いています。ご参考にぜひ。

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(為田)

 

『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』×教育ICT ひとり読書会 No.8「第8章 価値を認める・評価する」

 ナンシー・アトウェル『イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室』を読んでいます。じっくりひとり読書会ということで、ハッシュタグ「#イン・ザ・ミドル中」を使ってTwitterでメモを書いています。こちらをブログには章ごとにまとめていこうと思います。

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

イン・ザ・ミドル ナンシー・アトウェルの教室

 いよいよ最終章、第8章「価値を認める・評価する」です!この章は、評価について書かれています。

書くことについての自己評価

 学期の最後に2ページの書くことについての自己評価をするというアトウェルの学校。具体的な例も載っているので、参考になります。量と質の相関関係について、アトウェルは「確信して」いて、だからこそ、書き上げた作品数を基準にも加えたいと書いています。

読むことについての自己評価

 続いて、読むことについての自己評価です。「どうやって読み手としての幅を広げましたか」という問いに、いまの自分だとしてもきちんと答えられない気がする…。問われたことが今までにない問いだと思います。それを生徒たちがどんなふうに感じ取るのか。クラスで多様な答えが返ってきそうですが、そこから先生がどう生徒たちにクラスに返していくのかなども興味があります。

 そうして、最終的には自分の学びを保護者や先生に伝えられるようにしなくてはならないのですね。

 生徒のポートフォリオのいくらかは、クラウドにデジタルで保管をしておくといいのかな、と思いました。学校を卒業してからもずっと同じようにクラウドを使えることはそう多くないでしょうが、学校での思考の成果とプロセスと評価と、それらをずっと生徒がクラウドでもっている、また学校にも記録として同時に残っている(どうやって同意をとるか、というのは考えないといけないか…)というのは、学びの場として学校にどんどん知見が積み重なっていくことになるのではないかと思います。

教師による評価

 最後に教師による評価について書かれていますじっくり時間をかけてライティング・ワークショップ、リーディング・ワークショップをするからこその評価手法を見ることができると思いました。

まとめ

 以上で本文は終了で、最後に巻末資料ですが、ここもとても充実していました。

 このひとり読書会に使った「#イン・ザ・ミドル中」というタグ、最初のTweetが9月7日なので、たっぷり1ヶ月半かけて読み切ったことになります。それだけじっくりやりたいと思った本に出会えたのは幸せです。「あ、これやってみたい」と思ったこともたくさんありました。ここから、次に何を考えて、何をやってみるか、ということに落としていきたいと思います。これから何度もレファレンスに使いそうな本です。
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(為田)

山形市教育研究会 メディア教育部会 研修レポート まとめ(2018年9月19日)

 2018年9月19日に、山形市教育研究会 メディア教育部会の研修講師にお招きいただきました。「初心者でも使える教育ICT!!」というテーマでしたので、教育ICTリサーチブログの「授業で使えるかも?」「教材で使えるかも?」シリーズで取り上げたものを選んで紹介しました。また、山形市内の小学校の環境でもなるべくできるように、アプリのインストールが必要なく、ブラウザ上でできるものを選びました。
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 全体の構成としては、最初にICTを教育現場で活用する背景を紹介し、どんなところにICTを利活用するメリットがあるのかを考えてほしいことを伝えました。その後で、実際に先生方にサイトやアプリを使ってもらい、そのなかで、「あ、これはうちの学校で使ってみたい」「うちの学年で使ってみたい」「あの子に使ってみてほしい」というふうに、実際の授業に使えるアイデアを得てもらえればいいと思いました。
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 研修の後半では、表現手段としてICTを活用するようになることで、どのように授業を変えていくことができるのか、ということを中心テーマに進めていきました。
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 最後に参加者アンケートをとっていただきましたので、主なコメントを紹介したいと思います。今後、校内研修などを企画する際に参考になればと思います。
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(為田)

【メディア掲載】月刊私塾界 10月号発刊

 月刊私塾界 10月号がオフィスに届きました。特集は、「英語4技能試験に対応する 授業のつくりかた」です。
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 さまざまな学習塾のカリキュラムや、各種サービスなどが紹介されています。こうしてたくさんの選択肢を揃って見ることができるのが、私塾界の良さかな、と思いました。それぞれが授業で使われているところを見て、比較記事とか書いてみたい…。

 知っているところでは、5月のイベント「近未来の学校教育体験セミナー 模擬授業 夏祭り@仙台」で高校英語の模擬授業の中で登場しました、NTTドコモのEnglish 4Skillsの紹介記事もあります。先生方の「自分も苦手だけど、これならやるかも…」という現場の空気を思い出しました。
blog.ict-in-education.jp

◆ ◆ ◆

 いつものとおり、僕の連載も掲載されています。よろしければお読みいただければと思います。7月から8月にかけて、岩手県一戸町へ行ったり、厚生労働省でイベントをやったり、Classiのイベントへ行ったり、いろいろなことをしていた時期でした。
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(為田)

登米市教育研究会視聴覚教育研究部会 レポート No.2(2018年10月5日)

 2018年10月5日(金)に登米市立宝江小学校を会場に行われた、登米市教育研究会視聴覚教育研究部会に参加させていただきました。30名近くの登米市内の先生方が参加され、理論研修プラス実技研修と充実度の高い研修会でした。
 講師は宮城教育大学技術教育講座准教授の安藤明伸先生、その門下生である澤田美月さん、NTTドコモ東北の阿部智さん、猪野裕葵さんでした。

プログラミング体験研修 embot

 安藤先生の講義の後は、2つのグループに分かれてプログラミングの体験研修が行われました。
 AコースはNTTドコモの阿部さん・猪野さんによるembotでした。embotはNTTドコモの新規事業創出プログラムである「39works」から生まれた新しいプログラミング教育用ロボットで、株式会社イーフロー、株式会社インフォディオとの共同プロジェクトとして開発・販売されています。
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www.embot.jp

 阿部さんは、今回の体験研修で、先生たちが自分の取り組みたいところから始められるように3つのコースを用意していました。

  • ダンボール完成型をプログラミングして動かすコース
  • ダンボールの組み立てから始めるコース
  • ダンボール無しで直接プログラミングするコース

です。

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 先生方同士の協働が自然に行われ、子どもたちの教室でも、こうした姿は当たり前に見られるんだろうなと、うれしい気持ちになりました。
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 体験のまとめでは、阿部さんは「いろいろな教科でプログラミング的思考を取り入れるために、プログラミングという一つの言語活動として、手順や思考の可視化について触れ、先生たちが授業の中で取り入れるイメージを持っていただくための今日の体験会でした」と締めくくりました。
 会場となった宝江小学校長であり視聴覚部会長である遠藤麻由美先生とは、先生方の取り組みを拝見しながら「子どもたちは、自分が作ったembotに対して愛着を持つだろう。例えば、学年の当初に「私のembot」を作成しておけば、年間を通して様々な教科・時間等での教材として活用が見込めるのではないか」などと、大いに盛り上がりました。

プログラミング体験研修 micro:bit

 もう一つのBコースは、安藤先生・澤田さんによるmicro:bitの体験研修でした。
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https://microbit.org/ja/microbit.org

 micro:bitはもともと、イギリスのBBCが主体となって作ったプログラミング教育向けのマイコンボードです。小型のプリント基板に25個のLEDと加速度センサーをはじめとする様々なセンサーを搭載し、外部機器の接続もできます。Microsoft MakeCode というブロック型ビジュアルプログラム言語を使ってプログラミング体験ができます。最近では「MakeCode × micro:bit 200 PROJECT」が展開され、全国各地の小学校や教育委員会200団体に無償提供されています。200団体での実践は「プログラミング授業案」として公開される予定です。
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wdlc100.com

 安藤研究室の澤田美月さんが開発した、楽しみながらmicro:bitでのプログラミングを進めていける教材が秀逸でした。プログラミングの基本操作を大まかに理解した先生方は、ペアプログラミングという形態で、操作する役割と、考えを進める役割とで分担し、その役割を交代しながら、導入教材を解きながらどんどんとプログラミングを進めていきました。
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 「おお!できた」「やったー!」などの先生方のつぶやきや歓声が聞かれ、先生方自身がまるで子どもたちのように体験したことによって、それぞれの先生方の教室で再現されるといいなぁと思いました。
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 安藤先生は、プログラミングは「デジタルな言語活動」と「デジタルな思考」の組合せ」とおっしゃっていました。コンピュータへの入力それ自体や、作業を通して行われる友達との対話を通して、作業を超えた、深い疑問の追求につながっていく学習経験を、子どもたちにしっかり味わわせたいものだと思います。そのためにはまず、こうした良質な研修会を通して先生方が体験し、この移行期間のうちに試行する必要があると思います。しかも、できるだけ早いうちに。我々も、良質な研修の実施や学校・教育委員会へのコンサルティング等を通して、先生方のお役に立てるよう頑張っていきたいと思います。

(佐藤)