教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするために、現場目線での情報発信をしていきたいと思います。

スマートに学べる問題集「リブリー(Libry)」を提供する株式会社Libry CEO後藤匠さん インタビュー まとめ

 スマートに学べる問題集リブリーを提供する株式会社Libryの代表取締役CEO 後藤匠さんのインタビューをお届けします。リブリーは、いままで学校で使っていた問題集をタブレットスマートフォンで見ることができるようになるシステムです。
f:id:ict_in_education:20191031230304j:plain

 「なめらか」という言葉を大切に設計されており、生徒がこれまでと同じような感覚で勉強できるリブリーが生徒にどのように使われているのか、先生にどのように使われているのか、また相次いで発表された教科書会社との連携についてなどを含めたこれからの展望を伺いました。

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

(為田)

【メディア掲載】【EdTechオピニオン】有識者7名に聞く、EdTechは教育の未来をどう変える?

 ICT CONNECT 21のEdTech推進SWGのサブリーダーとして活動する為田のコメントが、株式会社ミーミルが提供する記事「【EdTechオピニオン】有識者7名に聞く、EdTechは教育の未来をどう変える?」に掲載されました。

 「有識者7名」ということで、ご一緒させていただいているのは、以下の皆様です。


【EdTechオピニオン】業界有識者8名に聞く、EdTechは教育の未来をどう変える? | 株式会社ミーミル

 主なテーマとしては、「EdTechは日本の教育を変えるのか?」「EdTech普及の鍵は?」「注目のEdTech先進事例は?」「EdTechの未来をどう見る?」などについてのコメントを読むことができます。
f:id:ict_in_education:20191204130850p:plain

 EdTechを使って、学習者中心の学びを実現できるよう、情報発信だけでなくさまざまな活動をしていきたいと思っています。何かご一緒できそうなことがありましたら、ぜひご連絡などいただければと思います。

mimir-inc.biz

ictconnect21.jp

(為田)

渋谷タブレットの日 レポート(2019年11月8日)

 2019年11月8日は、渋谷タブレットの日ということで、渋谷区内の全小中学校で、タブレットを活用した授業が公開されていました。渋谷区では、2017年9月から全小中学校で一人1台のタブレット端末が配備されており、そこでどんな授業が行われているのかに興味があったので、見学に行ってきました。

渋谷区立千駄谷小学校での授業見学

 午前中、渋谷区千駄谷小学校で授業を見学させてもらいました。できるだけたくさんの授業を見るために、授業全体の流れを追うというよりは、いろいろなところで気になったポイントをメモとして公開したいと思います。
f:id:ict_in_education:20191202220956j:plain

  • タブレットを使って工業製品を分類する社会「工業生産と工業地域」(5年生)
    • 先生からの「分類は迷ってもいいよ」という声かけ。何度も簡単にやり直しができるのが、ICTの良さ。せっかく一人1台でやっているのだから、こうしてどんどん自分の思考を整理し直したり、何度も試行錯誤をする場面が増えるといい。
    • 一人1台持っているからこそ、一人ずつの分類が全然違うというようなことが起きてもいいと思う。そうした活動にあった単元などが学校での実践として蓄積していけばいい。
    • 最後に感想を入力していた。キーボードでローマ字入力している児童も、ペンで手書き入力パッドを使っている児童も、どちらもいました。
    • 千駄谷小学校学習リンク集が用意されていて、授業アンケートや検索エンジンなどをどんどん使えるようになっている。
  • スリーヒントクイズ大会をする外国語活動(3年生)
    • PowerPointで写真をトリミングして、一部だけが見えるようにする。その状態でスライドを表示して、それが何かを当てるクイズ。ヒントを少しずつ与えていく。
    • 「おもしろいのやりたい!」とプレゼンに立候補する児童がたくさん。
  • 地図をみんなで見て方向を表す表現に慣れ親しむ英語活動(2年生)
    • コラボノートに地図を表示して「Go Straight」「Turn Right」などの表現を使って、目的地へ行けるように、というアクティビティ。
      f:id:ict_in_education:20191202221106j:plain
  • 小学校の思い出をふりかえる(6年生)
    • 先生の卒業文集の作文のページを写真で投影して、先生が自分で読み上げる。それを聞きながら、児童はWordの方眼紙に入力をしていく。こうして12月の終わりまでかけて、卒業文集の作文を書くよ、ということを先生は紹介する。
    • 先生が書いた作文を提示してくれるのは、子どもたちのモチベーションを上げるのに効果的なように感じた。

 率直な感想としては、先生方が教材などを提示したりする部分としては、どの学年も使っている感じがして、教科教育や単元の特性と重なり合っていけば、いろいろなことがさらにできるようになっていくのではないかと感じました。
 一方で、一人1台持っているからこその、思考や表現の手段としてタブレットを活用する、ということに関しては、まだあまり進んでいないように思いました。卒業文集の作文(6年生・国語)や自分なりの分類作業(5年生・社会)のような使い方が、児童の思考や表現の試行錯誤をするマインドセットを育ててくれたり、PDCAを素早く回していく姿勢を育ててくれるように授業の中に取り入れていければ、ICTを思考と表現のためのツールとして使っていける児童が育っていくように思いました。

研究発表会

 午後、渋谷区立上原中学校にて、研究発表会に参加してきました。ここで配布された資料のなかに、「渋谷のICT機器を活用した教育」という資料があって、そこに、授業におけるICT機器活用の目的がまとめられていました。

  1. 課題の提示
    プロジェクターで本時の学習問題を提示したり、ねらいを示したりするなどして、クラス全体で「何を学習するのか」を共有する際に有効である。
  2. 動機付け
    学習課題に関連のある映像やデータ、資料等をプロジェクターやタブレット端末に映し出すことで、児童・生徒への興味・関心や、学習への動機付けを高めることができる。
  3. 説明資料
    教師はタブレットやプロジェクターに資料等を提示して、児童・生徒の見る場所の焦点化を図ったり、考える視点の明確化を図ったりしながら解説することで、分かりやすく説明できる。児童・生徒は、タブレット端末を活用して、自分の考えなどを分かりやすく説明・表現することができる。
  4. 反復を通した知識やスキル等の定着
    スタディサプリ等の教材を活用して反復学習を行うことで、学習内容の定着を図ることができる。また、個々の学習状況や習熟の程度に応じた問題の配信や動画(講義)を通した家庭学習を行うことで、授業の予習・復習や各自の課題の克服につなげることができる。
  5. モデルの提示
    モデルとなる映像を提示することを通して、児童・生徒にイメージをもたせることができる。また、何度も繰り返して動きを確認することで自分の動きとの違いに気付いたり、細かな動きを発見したりすることができる。個々のタブレット端末の活用で、自分のペースに合わせて学習を進めることもできる。
  6. 実験や体験等の記録による想起
    静止画や動画として残すことで、色や音、変容の要素を必要に応じて見直すことができるとともに、新たな発見に繋げたり、考察に深まりをもたせたりすることができる。その瞬間を見逃してしまった、見えなかったということを防ぐことができる。また、実験中の児童・生徒の「つぶやき」を録音する(拾う)こともできる。
  7. 比較
    複数のグラフや図、写真等を比較することで違いを発見させたり、移り変わりを考えさせたりすることができる。紙媒体に比べ、視覚的に見せることができることから、違いなどを理解させやすい。
  8. 振り返り
    作品の提示、録画・録音をすることで、学習の内容を振り返ることができる。児童・生徒は客観的に自分たちの制作物や演奏、演示等を見る・聞くことができるため、個人・全体で振り返り、工夫や変容等を共有することができる。

 この8つの目的には、「学習者(児童生徒)が活用する」という視点での目的はあまり書かれていないように感じました。先生がどのように使うのか/使えるのか、という視点がメインになっているので、ここが今後、渋谷区モデルでのICT活用でだんだん学習者(児童生徒)中心になっていくといいな、と感じました。

 このレポートを、千駄谷小学校の鍋谷正尉 先生に読んでいただいて、コメントもいただきました。以下、鍋谷先生のコメントです。

 渋谷区の教員は積極的に使っています。教科の中でICT活用の具体的な効果を見出していくことは、日々の教材研究に新しい視野を開きつつあるように感じます。今回の授業公開は、児童の実態や教員のこれまでの経験に基づく授業づくりに、社会や時代の必然的な要請を活かす視点が加わりつつある、過渡期の姿です。
 現段階では、教員によるICTの特性を生かした活用を起点として児童の活用がなされ始めている段階。今後は児童が思考や表現の手段として活用することを基盤として、学習者中心の活動を目指して教員が授業観を変えていく段階。その先に、新しい時代の授業の展開がなされる段階を目指していきます。

 渋谷区の未来像として、「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」というのがあるそうですが、この未来像を実現するために、ぜひICTを学習者の思考ツール、表現ツール、そして繋がっていくためのツールとしてどんどん活用してほしいと思いました。DeNAサイバーエージェントGMOmixiなどがプログラミング教育を支援してくれていますが、まさにこれらの企業の働き方などは、渋谷に学ぶ子どもたちの学び方と相通ずる部分も多いのではないかと思います。
 渋谷区の実践は、注目を集めていますし、今後も注目していきたいと思っています。

(為田)

教材として使えるかも?:ものすごく綺麗な、種の断面図写真

 Twitterで流れてきた、柿の種のきれいな断面。狙って切ってもなかなかこんな写真は撮れなさそうです。こういう写真を見て、植物の不思議に目覚める子だっていると思います。

 このTweetをした鈴木純さんは、Twitterのプロフィールで見ると、「植物観察家。まちで楽しく見られる植物を紹介するお仕事」をされているそうです。
 理科に限らず、たくさんの素材があればあるほど、先生が授業に合わせて使う事ができる武器が増えるので、こういうふうに専門家の人が見せてくれる写真なども、チェックしておくといいと思います。子どもたちがすごく喜びそうというか、教室が盛り上がりそうだと感じました。
 鈴木さんは、『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』という本も出されています。こちらの本もチェックしてみたいと思います。

(為田)

未来の教室 in 明日の教室 メインセッション「未来の先生の姿とは」レポート(2019年11月30日)

 2019年11月30日に、未来の教室 in 明日の教室 -経済産業省「未来の教室」キャラバン@京都-が、京都橘大学にて開催されました。「未来の教室」実証事業の成果を全国へ届けていこうというキャラバンです。
 今回は、京都で10年以上活動を続ける、教師をめざす学生・若い教師を支援する教育研修会、NPO法人 明日の教室が主催で、「未来の教室」を体験してもらおうというイベントでした。
f:id:ict_in_education:20191201054533j:plain:w400

 「未来の教室」実証事業に参加している事業者として、Apple、学研プラス、Google for Education、COMPASS(AI教材Qubena)、JTBZ会グループ、凸版印刷Microsoft、Life is Tech!が参加していました。
f:id:ict_in_education:20191201054524j:plain

 事業者の設けているブースの他に、「【基調講演・対談】Society5.0の「未来の教室」」、「【明日の教室 特別セッション】関西私立校のICT活用実践」、「【メインセッション】未来の先生の姿とは」の3つのセッションが開催されました。参加申込みは200名を超え、セッション会場は満員でした。
 僕は、16時から「【メインセッション】未来の先生の姿とは」に登壇させていただきました。登壇者は、浅野大介さん(経済産業省)、池田修先生(京都橘大学、明日の教室)、乾武司先生(近畿大学附属高等学校)、正頭英和先生(立命館小学校)、反田任先生(同志社中学校)、古本温久先生(関西大学初等部)、野本竜哉さん(Z会)、太田泉さん(日本マイクロソフト)、為田裕行(フューチャーインスティテュート、ICT CONNECT 21 EdTech推進SWG)というメンバーでした。
 長いことお世話になっている先生方と、オンラインで知っているけれどご挨拶はしたことがなかった先生方と、登壇者でご一緒できたのはうれしかったです。
f:id:ict_in_education:20191201054543j:plain

未来の学びのキーワード

 自己紹介とともに、みんなで「未来の学びのキーワード」を出していったものを、登壇中にメモしたものを一部公開します(自分の出番の関係もあり、全部をメモできていなくて残念)。

  • Learning Journey、Learning to earn、Ungoogleable Questionsに対応できる取り組みを。(乾先生)
  • イクラ Learning by Making(正頭先生)
  • タブレットのランドセル化。日本中にタブレットが広まればいい。(古本先生)
  • 教育と産業の断層:学校と職業人との学びの断絶→ここを接続することが経産省としては大切。(太田さん)
  • 日本はこれから、今までと違うことが始まる。人口減少時代に、日本の「地域」を救う未来の大人(太田さん)
  • 学びの多くは相互理解から、争いの多くは相互不理解から(野本さん)

f:id:ict_in_education:20191201054517j:plain

 僕は、「学校が“Future Readyになる”のを手伝う」というのと、「学習者中心の学びの実現」をあげました。この「手伝う=Help」という部分にこだわってやっていきたいと思っています。あくまで主体は学校/先生方と思いながら活動をしていきたいと思います。
f:id:ict_in_education:20191201060656p:plain

 また、浅野さんから、“「1人1台」時代の先生像(案)”が示されました。このキーワードは本当におもしろいと思いました。

  • 「置きに行かない」先生
  • 「自分も探究する」先生
  • 「思考に補助線を入れる」先生

 また、池田先生からは、「子どもたちがあーっと納得する授業ではなく、本当なの?と思いながらえーっという発言をすることができる先生。子どもが学びをバージョンアップする、探究を始めることを促すことでできる先生が、未来の先生」というコメントがありました。

 浅野さんからも池田先生からも、「探究」というキーワードが出され、会場にいらっしゃった多くの先生方が、頷いている様子が見られました。

会場からの質問への自分なりのコメント

 Mentimeterを使って会場からの質問も受け付けていました。興味深いものが多く、自分自身とても勉強になりました。

Q:保護者の理解はどの程度なのでしょうか?
A:まだまだだと思います。地域差はかなり大きいように思います。学校教育は公教育なので、ある一部の学校だけではだめで、広く変わらなければなりません。そのためには学校だけでなく、学校を取り巻く保護者の変化こそは大きいように思っています。(為田)

Q:『これからは教員の学びが重要』皆さんはどのように学んでおられますか?
A:個人的には、さまざまな情報に触れることが重要だと思っています。なので、自分の仕事としては、「授業がどう変わるのか」「子どもたちがどう変容するのか」ということを中心にして先生方に多くの情報を届けることを続けていきたいと思っています。(為田)

Q:主にレディネスの話ばかりで、学校教育は経済傭兵を育てるためにあるのか、と思ってしまいます。
A:「経済傭兵」という喩えは非常におもしろいと思います。傭兵までプロフェッショナルにならなくとも、何らかの武器は持たせて社会に、未来に子どもたちを送り出してあげたいとは思います。でも、「経済傭兵」になることだけが単一の尺度にならないようには、気をつけないといけないですね。そう聞こえてしまうとしたら、先生方にはいいイメージが湧かないと思いますので、表現を考えたいと思いました。(為田)

 本当にたくさんの学びを得られたセッションでした。会場に来られなかった人たちにも届けたいと思ってブログにまとめました。ここがスタート地点で、まだまだ、これからです。精一杯、がんばっていきたいと思います。今回の機会をくださった皆様、本当にありがとうございました。

(為田)

【イベント情報】JSET-SIG04 教育の情報化 ワークショップ『ICT?EdTech?テクノロジーは子どもの学びをどこまで支援できるのか?』(2019年12月21日)

 2019年12月21日に、東京都中央区の株式会社内田洋行 新川本社にて、日本教育工学会(JSET)のSIG04 教育の情報化 主催のワークショップ『ICT?EdTech?テクノロジーは子どもの学びをどこまで支援できるのか?』が開催されます。
f:id:ict_in_education:20191129154629p:plain

「ICT?EdTech?テクノロジーは子どもの学びをどこまで支援できるのか?」
教育におけるテクノロジーを活用したイノベーションを志向するキーワードとして「EdTech」が注目されています。本ワークショップでは、適応学習(Adaptive Learning)型の教材を複数の企業から提供していただき、「学びの個別最適化」がどの程度、実現可能なのか体験します。後半では、学校を含む教育現場での活用アイデアや、このようなサービスを実証的に研究する際の手法や留意点等について意見交換を行います。研究者、院生、教員の他、EdTechに関心を持つさまざまな立場の方の参加をお待ちしております。

 2019年8月24日に仙台で行った「アダプティブ・ラーニングは算数/数学の教え方をどう変えるのか?」というテーマのイベントを、よりアカデミックな視点で読み解いていくイベントになるのではないかと思います。
blog.ict-in-education.jp

 参加するサービスは、「Qubena」(株式会社COMPASS)、「インタラクティブスタディ」(シャープマーケティングジャパン株式会社)、「やるKey」(凸版印刷株式会社)、「Libry」(株式会社Libry)の4つです。
 同じ適応学習(Adaptive Learning)型の教材ではありますが、それぞれに特徴もありますので、それを参加者の皆様がどのように評価するのか、非常に楽しみに思っています。

 詳細はこちらにて見ることができます

(為田)

Edvation × Summit 2019 イベントレポート No.6 「スタディログの未来と課題」(2019年11月5日)

 2019年11月5日に、紀尾井カンファレンス・麹町中学校を会場にして開催されたEdvation × Summit 2019に参加してきました。参加したパネルディスカッションなどから、自分用のメモとコメントを公開したいと思います。何かの参考になればと思います。

 パネルディスカッション「スタディログの未来と課題」に参加しました。登壇されていたのは、石坂芳実 さん(ICT CONNECT 21技術標準WG)、橋田浩一 先生(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)、圷健太 さん(LasTrust株式会社 代表取締役)、小野成志さん(NPO法人CCC-TIES副理事長)、稲田友さん(NTTコミュニケーションズ株式会社 Smart Education推進室 担当課長)の5人でした。

 スタディログによる学びの個別最適化は、政策としても注目をされています。スタディログを実際に活用していくうえで立ちはだかるデータの管理・活用上の課題などについてディスカッションが行われました。

 最初に、モデレーターを務める石坂さんから、スタディログの分類についての紹介がありました。
 スタディログに近い言葉として使われることの多い「教育ビッグデータ」という言葉は、学習行動ログ(学習行動の記録、挙動情報、生理情報など)を指していることが多いように思います。また、同じくスタディログの一つの形である「(e)ポートフォリオ」という言葉は、学習成果物(レポート、作品、発表スライド、書いたコードなど)を指していることが多いように思います。この分類のイメージがみんなそれぞれに違うのが現状で、こうした部分についての理解を広め、深めていく技術論をするメンバーとして、パネリストを紹介していきました。
f:id:ict_in_education:20191129144831j:plain

  • 橋田先生
    • 学校、塾の重要なデータ、生活習慣。
      • さまざまな事業者のデータは、本人に帰属するべき。
      • eポートフォリオで統合する実験を埼玉県と一緒にやっている。
    • 各事業者には、囲い込みをやめて、パーソナルデータを本人に返してもらうことをしている。
  • 稲田さん
    • まなびポケット 300校、15万人で導入。
    • 10月1日にSmart Education推進室ができた。学校現場でタブレットクラウドを使って授業を変えていく。
    • まなびポケットが提供する多様なコンテンツのスタディログを機械学習で分析
      • 先生が「そうなんだよね」とわかるスタディログ。
      • スタディログを見ながら先生とディスカッション。適切な学習を見つけられる。
      • schoolTaktでコミュニケーション分析も。授業の状態が可視化、危険な状態の生徒の早期発見が可能に。
    • 目指す世界観は「学習者の意思と特性に合わせた学びをいつでもどこでも」
    • 本人の意思でスタディログが提供され、本人(本人以外も)が利益を得られる社会に。
  • 圷さん
  • 小野さん

 「学びのトークン」については、進めていくことで、学習履歴をどんどん細かくすることができ、学びの個別最適化や、履修主義から習得主義へと舵を切ることへと繋がる考え方だと感じました。
f:id:ict_in_education:20191129150124j:plain

 ブロックチェーンを教育に活用する方法については、さまざまな方向性があるのだ、ということがわかる情報を続けて得ることができました。そのなかで、エストニアや埼玉県など、社会に実装している/しようとしている事例についても、話が及んだので、以下にまとめます。

  • 橋田先生
    • 埼玉県 今年度の高2、高3の8万人対象での調査を実施中。(参考にこちらのPDFも
  • 石坂さん
    • エストニアでは、国民IDが出生後1時間でふられる。
    • 医師が自分の患者でない人のカルテを見たら、免許剥奪、ということになっている。
      →社会制度としての対策
    • ただ、これだと外国からとられたらどうするの?という問題もある。
  • 圷さん
    • 原本を中央サーバで管理していると、消失や改ざんのリスクがある。
    • ブロックチェーンだと、中央管理者がいない。権威が分散されている。
    • 学習者主体=本人同意で自治体が囲い込まないようにする。

 埼玉県教育局の実証や、今後のeポートフォリオスタディログの活用にとても興味を持ちました。子どもたちが学習者中心の学びを実現することができるように、こうした方向での今後のリリースなどを追いかけていきたいと思います。

 No.7に続きます。

(為田)