教育ICTリサーチ ブログ

ICTを教育にどう活用できるか、現場目線でリサーチします。

教育ICT グッドプラクティス #07:生徒のノートを投影し、その場で解説する。

 この連載では、これからICTを実践する学校/先生方を想定読者として、「ICTを使って、こんな実践ができますよ」というのを、実践事例の引き出しとしてご紹介していきたいと思っています。端末やシステムの機能ありきでなく、教育手法としてどうなのか?というところに焦点をしぼって紹介します。
 「授業の中での導入部分で5分だけ使う」「プレゼンテーションの動画を撮影して、みんなでレビューする」などのように、特定の目的にピンポイントでICTを利用している様子を紹介していきます。

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 今回は、桜丘中学・高等学校 安部早苗先生の、高1数学の授業からの「グッドプラクティス」の紹介です。

 安部先生は、撮影した生徒の写真を拡大して投影し、そのままホワイトボードで解説をします。先生方は、机間巡視をしながら、生徒たちに間違いを指摘したり、考え方のポイントを個別に伝えたり、ということをしていると思います。そのなかで、「クラス全体に伝えたい」ということもあると思います。そうしたときに、実際の生徒たちのノートを使って、説明をできるというのは、「間違えやすいよ」という先生の指摘をとてもリアルにすると思いますし、「あ、自分だけが間違えたんじゃないんだ」という生徒の安心にもなるのではないかと思います。
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 また、「いま生徒が学んだばかりのこと」をそのままリアルタイムに、タイムラグなしで次の教材として使える、という、これまでにはできなかった授業形式ができるのではないかと思います。

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 やろうと思えば、これは実は簡単に実践できます。最も単純にするならば、ノートの解説したい箇所を書画カメラ(実物投影機)で拡大してプロジェクタやモニターに表示する、という方法があります。もし、ホワイトボード上に投影するならば、そこにマーカーで安部先生のように書き込みをすることもできます。もちろん、電子黒板や専用のソフトなどを使ってもできますが、簡単にまずはやってみて、その効果を見てから導入を検討してもいいのではないかと思います。
 ノートを掲示して、「どのように教えるか」ということは、先生方の方がたくさんの経験を持っていらっしゃる部分なので、いままで黒板ではできなかった、ノートを集めてもみんなにシェアしながら教えられなかった…という部分を、積極的に投影してみて、児童生徒たちの反応を確かめてみるのがいいのではないかな、と思います。(研究員・為田)